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雑記(2023年9月26日)

初秋の曇りの日には特有の匂いがあるような気がする。具体的に「何の匂い」というのは無いのだけれど。

一日外に出なかった。布団に横になってYouTubeを見ていると、ただ漠然と不安感が襲ってくる。今のこと、昔のこと、これからのこと。何か原因があるわけではない、渾沌とした何かが自分の周りに粘膜のようにまとわりつく感覚。

ベランダに干してある毛布を回収したとき、外の匂いがフッとした。この匂いに覚えがあった。

3年前の初秋、狂ったようにお笑いライブに行っていた。毎週のように渋谷の吉本のホールに行っていた、あのときの匂い。今思い出す情景も、渋谷は曇っていた。

そういえばあのときは、主体的に本気で何かに打ち込むことができていたと思う。誰に強制されるでもなく好き勝手に芸人を追っかけていた。楽しかった。

「それに比べて今は…」とは全く思わない。むしろ今の方が楽しい。ただ、楽しさのベクトルが違うのかな。たった3年前だけど、懐かしさを感じる。

ベランダから部屋に戻る。布団を出しっぱなしにした部屋特有の匂いがする。体の周りの粘膜は消えている。


味噌汁でも作ろうと思う。

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