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同人サークルMOZA MOZAにおける校閲ルールについて

原本(PDF)はこちら

2022年6月16日初稿
2024年2月18日改定

MOZA MOZAでは原稿チェックの際に、独自の校正・校閲ルールを有しております。出版業界の校閲方法に準じつつ、細かい部分は独自のローカルルールですので、飽くまで基準として考えていただき、修正箇所がどこなのか確認できる事を意識して頂ければと思います。校正記号は日本工業規格(JIS)で規定されているものを使用します。校正記号についてはお手数をおかけしますが各位インターネットや「校正記号の使い方」等をお調べ頂きご確認ください。

■編集の際に校正および校閲が必要となる場面

I-1.原稿校正(スタッフ)

 寄稿者に提出していただいた原稿に赤字入れをします。
 ・目的:原稿の完成度を高めるため。
 校閲(内容の誤り)を意識。内容によっては、寄稿者に原稿差し替えに近い大幅な修正改稿の指示を出す場合もございます。
 最初に編集長の赤字が入り、それをもとに筆者に原稿修正をしていただき、再度チェックの後、編集スタッフにもチェックしてもらい、内容・文章に関して問題が無いか確認します。チェック終了後再度、筆者に修正依頼を行い、再度(場合によっては数回)確認と修正依頼をし、その後最終原稿にします。

 •チェックの基準について

 ・赤字
  明確な誤字・誤用の場合は赤を入れてください。
  意図的なものかわからない、もしくは許容される表現か確認が難しい場合は青字で各寄稿者に確認を取る
  ようにお願いします。
 ・青字
  伝わりづらい言い回し(意図的かどうかの確認)
 ※特に青字については、疑問に思った所は意識的にコメントをつけるようにしてください。

I-2.校正・校閲確認(寄稿者)


 チェックが済んだ原稿をお戻ししますので、校閲コメント(青字・赤字)がついたものに赤色で確認コメントをつけ修正稿と一緒に提出していただければと思います。(修正しなくていい箇所と直すべき箇所の確認のため)。
 意見があるものはコメント、修正箇所に同意『OK』、変更しない箇所は『ママ』。それ以外の変更箇所はJIS校正記号を使って、指示していただけると助かります。また根拠を問われた時は、証拠となる記述(新聞、書籍、資料等)をお教えいただけると、事実確認がしやすいので非常にありがたいです。

2.ゲラチェック時(スタッフ・寄稿者共通)

・目的:書籍としての質を高めるため。

 「ゲラ」とは原稿チェックが終わり、ほぼ製本の原稿の形になったものです。レイアウトも書体もほぼ完成原稿に近い状態のものを指します。
 特別な場合を除きゲラになった時点で、大きな本文の修正や書き直しはないものとします。

 校正(文章・文法の間違い、エラー)を第一に行いますので、校閲するのはどう考えても致命的なものを直す場合のみです。
 文章の誤字脱字、印刷標準字体の確認。氏名・固有名詞における当事者の希望表記(旧字体または新字体)。サブタイトル等に使われている英語のスペルミスなど、文字や記号などの表記に誤りがないか、ひとつずつ検査する感覚で進めていただければと思います。

 寄稿者各位には自分の原稿に間違いがないか、取りこぼしやミス、表現の正誤に関して注意していただき、表記を変更するのか、そのままで進めるのかの確認と改行や文章の組み換え、さらに追記補足が必要な場合は、文言を追加していただければと思います。
 スタッフ各位は、沢山の読者が読みやすい形になるように注意して、間違いをなるべく減らし、疑問がある場合は放置せずになるべく相互確認をし読みやすい本を作りましょう。

 校閲・校正に関して、印刷後に誤字脱字が見つかるのはよくあることです。ミスは誰にでもありますし、どんなに頑張っても見落としも確実にありますので完璧を求めすぎて気を病まないようにしましょう。
 ただ、明らかに「誰もチェックしてないな」と思わせないようにするくらいの気持ちで進めるくらいの気持ちでチェックしてください。

■原稿のチェック方法①

紙に印刷する場合

 用意するもの 赤ペン・青ペン、蛍光マーカー(修正原稿突合せ時、修正箇所確認用)
・赤字入れに関して
 修正等の赤字に関して、基本的には一般的な校閲記号に準じる。校閲記号の使い方は各位ご確認を。
 内容に対して作者への意見・提案がある場合は、青字を使用してください。ルールに囚われすぎず、間違い、疑問点がわかるように伝わるようにしていただければ有難いです。
・チェック原稿の提出方法
 携帯電話などのカメラで撮影するか、スキャナ・コピー機などでスキャンしてご提出ください。画像ファイルもしくはPDFでご提出ください。イメージとしては以下のような形です

スタッフによる編集長原稿の朱字入れ例

作者各位におかれましては、赤字・青字部分に、Discord上で形式は構わないので簡単な返答(ママ、OK)と、チェック原稿の意見を反映した修正原稿の提出をお願いします。

■チェック方法②

Word形式の場合

・赤字入れに関して
 修正等の赤字は問題のある部分のテキストを選択しコメントをつけていただければと思います。その際、コメント欄にて、修正ポイント、誤字脱字、明確なミスは赤で記入してもらい。内容に対して作者への意見・提案がある場合は青で入力をお願いします。
・チェック原稿の提出方法
 修正を入れた原稿はファイル名に『タイトル(**チェック).docx」のような形で、チェック者名の記入をお願いします。
 作者はチェック原稿が戻った際に、各コメントに返信(ママ、OK等)のコメントを追記したものと、別途、赤字を参考に修正した原稿をご提出頂ければと思います。

※編集期間の制約によってはまず個別で、原稿チェックした後、Google drive上で共有し、リアルタイムに複数コメントをつける形にする場合もあります。

Wordによる赤字入れ例

■チェック方法

[PDF形式の場合]

・赤字入れに関して
 ペンタブレット、ペンツールが使える場合は、紙と同じように赤と青で直接PDFに書き込んで頂いて結構です。
 書き込みができない場合、ハイライトツールを使って文字を選択し、[ハイライトのプロパティー]で色を赤系の色と青系の色で、内容に応じて、選択していただき、選択した文字列にコメントをつけていただければと思います。
・チェック原稿の提出方法
 修正を入れた原稿はファイル名に『タイトル(**チェック).pdf」のような形で、チェック者名の記入をお願いします。
 作者はチェック原稿が戻った際に、各コメントに返信(ママ、OK等)のコメントを追記したものと、別途、赤字を参考に修正した原稿をご提出頂ければと思います

PDFによる赤字入れ例

執筆者、編集スタッフ各位に置かれましては以上のことを留意していただき、原稿チェックおよび原稿修正を何卒よろしくお願いいたします。

 The Typewriters編集長
ロナルド始澤


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