超絶意識高い系 と戦えなかった 製造業人事担当者向け の 「意識高い系若手対策」

 世間的に遅れている原始時代に近い他の産業に新しい常識を加えることができるインターネット系ビジネスが大好きな今時の英才方 向けに、製造業の可能性を啓発している このブログ ですが、今回は趣向を変えて、少し原始時代に思われる製造業や小売業向けに、意識高い系 を 惹きつけるステップを考えました。

1:最近の意識高い系若者の傾向

 ITベンチャーに就職してしまう 最近の意識高い系 は、

 A:やたらと GAFAM が大好き

   最近の GAFAM は、やたらと 日本の ITベンチャーが大好きになっています。もし 日本のITベンチャーと戦うなら、どうしても GAFAM に採用力で勝つ必要があります。

   Google といえば 時価総額170兆円ほど、Apple といえば 230兆円ほど、MicroSoft といえば 210兆円 ... どこもかしこもとんでもない規模にまで成長してしまいました。

   あまりにも 強大な 採用競争力の王者 GAFAM 。それに挑む術は、後で分かります ように、下で書きました。

 B:速いキャリアアップを目指す

   ソフトウェアで 素早くプロトタイプからプロダクションモードのプロダクトを出せる ITベンチャー では、普通の 製造業 や 小売業 と違うキャリアパスになっています。

   一見 簡単なプログラミングの専門知識 だけでプロトタイプが作れ、プロダクトアップデートのサイクルは早く、外部への営業でも 上の層の薄さからも 若い人の早い知識のキャッチアップが必要になります。

   バイタリティがある人からすれば、面白そうな ITベンチャーのスピードは、製造業 や 小売業 にあるようには思えません。一般的な常識 から見た事業のスピードでは、製造業 や 小売業 は、新産業を作る数が少なかった反面、新産業を作る数と経験が勝った IT産業以下のスピードしかないようにしか思えません。

   ですが、一般的に遅いと思われている この 製造業 と 小売業 のスピードの遅さという神話 は、この 10年 だけで出来たものです。製造業 と 小売業 も、内輪の巨大な組織スピードの慣性の法則にも関わらず、若い力を必要としていて、若い組織のスピードに合わせることを必要としています。

   この問題については頭が痛そうですが、今回のポストはこの頭が痛い問題にどう対処するかを考えて書きました。この ITベンチャー の スピードに合わせざるをえない問題に一緒に対処しましょう。

2:製造業 が 意識高い系 に レベル を合わせるために

 製造業が乗り越えるべき 壁は、1の「最近の意識高い系の傾向」からも、大体 3個くらいあります。

 A:GAFAM を採用力で見返す B:IT 以外のプロダクトに興味ない C:遅いキャリアパス成長

 どれを見ても、若い IT スタートアップ が強い部分ばかりに思えます。ですが、この 3つの難点は、1つの軸で見ることができます。

 一:GAFAM をアイデアで見返す ( 上のA )

 二:GAFAM の事業アイデアですら普通なら他も時代遅れ ( 上のB )

 三:GAFAM 以外 の多くのアイデアの製品を事業化 ( 上のC )

 IT スタートアップ は インターネットという新産業を作ることで スピードがある組織構造になりましたが、製造業 や 小売業 は インターネットの常識などを持ち込んだアイデア ( など ) で 新製品を作ることで スピードがある組織構造、つまりは若者も飽きない組織になるかもしれません。

A:GAFAM を採用力で見返す

 最近の GAFAM の時価総額の伸びは、とんでもないことになっています。150兆円 vs 10兆円 の時価総額勝負を見たら、どう見ても日本が弱く感じてしまうことでしょう。

 なので 何か 1つの重要な分野で、新卒人事担当者 が GAFAM に勝つ必要があると思うんです。

 1つヒントで GAFAM に勝つ方法を教えましょう。それは 一見 最強の時価総額が見える GAFAM ですら、事業競争が弱い分野があることを吹き込むのです。その1つが、Chrome です。その他、事業化のチャンスが資金や提携先などの理由で難しくても、上記のような GAFAM の製品の研究を続けていると、日本人を採用する上では強みになります。

 優秀な人材が GAFAM に行かないように、頑張って GAFAM プロダクト研究に励んでみましょう。

B:IT 以外のプロダクトに興味ない

 昨今の GAFAM の強い状態を見たら、GAFAM に影響を与えられるアイデアを考えることは ビジネスを考える人にとっては必須な項目になっています。つまり、GAFAM に影響を与える ITビジネスは 日本のビジネス を志す若者の登竜門になっているのです。

 ですが、GAFAM ですら アイデア を知ってしまうと、それが 諸々の問題で実現が難しくなります。政治は難しいのです。ですが GAFAM ですら弱め調整だと、他の時価総額が低いプロダクトも、難しさの先入観が無くなるように見えることがあります。

 時価総額が低い製造業 や 小売業 でも、1000億円〜1兆円市場 ですごいアイデアがあれば、一攫千金も夢ではないかもしれません ( インターネットから学ぶ企業変革一覧 ) 。

 新卒人事担当 は GAFAM が必ずしも完璧でない証拠になる アイデアを考えて、それを実現できない 最強の時価総額を持つ GAFAM ではなく、斜め下の製造業アイデアを一部のアイデアをいっぱい考えたい新卒に 考えさせるきっかけを作るようにさせられないでしょうか?

 例:インターネットから学ぶ 企業変革アイデア      ( 続き )

C:遅いキャリアパス成長

 IT スタートアップ は、白紙の IT 業界をゼロから作ることができたために、スピード感のある仕事が普通の業界になっています。

 それと同じスピード感は、毎年の時価総額や売上利益の成長が遅くなってしまった 製造業 や 小売業 ではありませんでした。ですが、もし 様々な企業変革アイデアが出てくる 製造業の競争環境 ( インターネットから学ぶ企業変革 ) で 製品アップデートのサイクルが 20年から 5年になったら、製造業 や 小売業 も スピード感のある仕事が普通の業界になるかもしれません。

 若者 は 速い変化の中で速い出世をすることが好きな人が多いはずです。今までの常識であった「出世のためには 新産業 のブルーオーシャンを目指すべきだ」という言説から、GAFAM のアイデアの古さから「出世のためには 既存のレッドオーシャンをブルーオーシャンにするべきだ」という言説を 常識にすれば、製造業 も若い人を引き寄せることができる業界になるはずです。

 古い製造業のアイデアを新しいものにアップデートでき、若手を引き寄せられる業界にするために、どのような製造業アイデアのヒントがあって、どのような部分で人事制度や製造ラインや販売戦略を変えるかを、日本の新卒担当 & 中途担当 の人は考える必要があるかもしれません。


 次回は、「超絶意識高い系 と 戦う 製造業系人事 の 切り返し集」。

 ご連絡は、 marubeni_keikaku@yahoo.co.jp まで。

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