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[D&D5th]技能チャレンジ:簡易戦闘

※思いついたハウスルールを適当にぶん投げるなど

 この技能チャレンジは、グリッドを出すまでもない戦闘をふわっと雰囲気でプレイするためのものです。
 想定する戦闘の激しさに応じて、各キャラクターが攻撃ロールを行い、複数回成功したなら終了します。

 いわゆる戦闘とはなにか、というと、「複数回の判定に成功すること」です。
 例えば相手のHPが20あり、自分の与えるダメージが5だったなら、4回の攻撃ロールの成功(すなわち、D20で例えば8以上を出すこと)で状況は終了します。
 自分のHPと相手からの被ダメージは、試行回数に制限をかけるタイムリミットです。例えば自分のHPが20で被ダメージが5で相手は出目10(50%)で命中させる場合、8回の試行回数があることになります。
 上記の例であれば、戦闘は、8回のD20ロールのうち、8以上を4回出せ! というのがいわゆる戦闘です。
 これを面白くするために複雑にしているのが移動であり、有利不利であり、回復であり、魔法だったり戦技だったりです。
 で、あれば、いわゆる抽象戦闘で、ベタ足でサイコロを振り合う戦いであれば、別に戦闘ルールを使わず技能チャレンジで処理していいし何ならそのほうが演出を自由にできるんじゃないべか、というのがこの技能チャレンジです。
 敵のデータも引っ張り出す必要ないですしね。

「諸君は無数のゴブリンに囲まれてしまった……。君たちは彼らを切り倒しながら進むことになる」
「面倒だな。何体いるんだい? 敵のACはどのくらいかな」
「呪文スロットは使いたくないな。なにせこの後因縁のザゴール男爵と戦うんだろう?」
「もちろん諸君にとってはゴブリンはもはや物の数ではないさ。でもこの数だとね。攻撃ロールの難易度は15。全員合わせて6回成功してくれたまえ。失敗するとさすがに消耗するのかヒットダイスを1失うよ」
「よしきた。わしの斧が久しぶりにゴブリン共を殺せると喜んでおるわ。攻撃ロールは18。ダメージロールは……」
「ダメージロールはいらないよ。成功数1だ。グレルダンの斧はゴブリン共をまとめてふっとばす。飛んでいった頭が他のゴブリンの頭に重なって、ゴブリン共は震え上がるね。でも彼らはザゴール男爵に支配されてるからね」
「ちょっとかわいそうね。ねぇDM、〈威圧〉で彼らを追い払うことはできないかしら」
「いいね。攻撃ロールのかわりに判定して」
「16」
「じゃあ成功数1だ。ゴブリン共の一部はグレルダンの斧の冴えとレナの威圧に怯んで逃げていったよ。でもまださ。ゴブリンは無数にいるし、数を頼んだ時の士気も高いよ」
「こいつらに言葉は通じないさ。おいらも攻撃するぞ。うーん。11」
「残念。トゥッキーはダガーでゴブリン共を殺すんだけど、一匹が倒される間にほかのゴブリンが背後から集団で飛びかかって布団蒸し状態になっちゃうんだ。ヒットダイスを1減らして」
「臭い!」
「そりゃ大変だ。ゴッツロンは攻撃ロールのかわりに〈運動〉でトゥッキーからゴブリンをこう、引き剥がして、ちぎっては投げしたいんだけど。成功はしたよ」
「よし。ゴッツロンはトゥッキーからゴブリンを引き剥がして、怪力でぶん投げる。ゴブリンは他のホブリンを巻き添えに崖下に落ちていくね。成功数が……これで3か。あと3回成功で、諸君はゴブリンの群れを全滅させるか振り切って、ザゴール男爵の待ち受ける神殿の入り口に到着するよ。さぁ、つぎは誰が何をするね?」

といった具合に回してください。


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