言語・暴力・反復

名づけること、場合によっては口に出すのが禁止されるかもしれない名前を与えること、これが言語(language)の根源的暴力であって、これは絶対的な呼びかけ符号を差異のなかに書きこみ、それをクラス分けし、宙づりにする。

『グラマトロジーについて』ジャック・デリダ

〈ウィ〉は記憶に託されなければならない。要求の非対称性においてすでに他者から、〈ウィ〉を要求するよう要求されている他者から到来し、〈ウィ〉は他者の記憶に、他者の〈ウィ〉の記憶に、他なる〈ウィ〉の記憶に託されるのだ。

『ユリシーズ・グラモフォン』ジャック・デリダ