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【考察記事】デドダムの何が問題なのか?

本記事は初心者・復帰者に向けたデドダムの解説と、デュエマやTCGについて深く考えたい・知りたいという方に向けた様々な側面からの考察とを行うものになります。

[本記事は16000文字の長文となっておりますのでご注意ください]


はじめに

「デドダムが強すぎる」とか、「デドダムが殿堂しなかったのは意外だ」とか…デドダムに関するさまざまな意見をTwitterなどで目にすることでしょう。

現在のデュエマにおいて、デドダムは圧倒的な汎用性とカードパワーを有しており、なおかつ再録回数が乏しいため非常に高額で取引される状況にあります。

こうした状況からデドダムは、新規プレイヤーの参入障壁となっているところもあり、多くのプレイヤーから問題視されているカードです。

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しかし、最近復帰された方は、「デドダムの何がそこまでヤバイの?」と思われているかもしれません。あるいは、デュエマを始めたばかりの方は、「デドダムってそんなに強いの?」と思われているかも…


今回の記事では、
初心者復帰者に向けて、前半で

◆デドダムがどれほど強いのか?
◆なぜ高騰しているのか?
◆デドダムのどんなところが問題なのか

について解説を行い、
後半で、熱心にデュエマをはじめTCGを愛好されている方にむけて、デドダムがデュエマに対して与える影響について

◆構築自由度への影響
◆将来的なカードのデザイン領域への影響
◆希少性と参入障壁がもたらす問題

といった観点から考察を行ってまいります。


考察においては、度々MTG(マジック:ザ・ギャザリング)というWotC同社の別ブランドのTCGの話を援用します。


これについては、多くの方がご存知かと思いますが、MTGとデュエマは兄弟関係にある作品で、ルール面が非常に似通っています。

そのため、お互いに影響を与えているところも多々あり、例えばMTGには「両面カード」というものがあるのですが、これはデュエマのサイキッククリーチャーを参考に開発されたものになります。

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例えば、《氷の中の存在(Thing in the Ice)》は、条件を満たせば氷塊のかかから巨大なクラーケンが飛び出てくる


このような兄弟関係にある作品ゆえに、MTGとデュエマは似た問題で躓くことがあり、デュエマが陥った問題の多くはMTGがすでに経験している…ということが多々あるのです。


そして、今回のデドダムについてデュエマが陥っている問題の多くも、過去にMTGが経験した大きな問題のいくつかと似通っており、それらの顛末を振り返ることで、今後のデュエマについて考察できるだろうという考えです。

なぜデュエマの考察記事なのに別ゲーの話が頻出するのか…と疑問に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、MTGはデュエマにとって瓜二つな兄弟で、それゆえ考察を行うのに非常に有益な資料となっております。

デュエマをより深く知るのに欠かせない資料ですので、何卒ご理解いただければ…と思います。




❶デドダムがどれほど強いのか

まず、復帰・新規プレイヤーの方に向けて、デドダムの何処が強いのかについて解説してまいります。

デドダムの性能はこんな感じ。

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《天災 デドダム》 ❸水/闇/自然
トリニティ・コマンド/侵略者
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
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最も注目すべきは、3コストで3種のリソース(マナ/手札/墓地)を増やすことができること

これまで手札とマナを同時に得ることができるカードとしては、《フェアリー・シャワー》がありました。

これは4マナで手札とマナを増やせるもの。

そう、4マナでです。

なぜか、1コスト低いデドダムの方が墓地まで増やせて、山札のカードを1枚多く見ることができ、さらにクリーチャー本体がついているので攻撃に参加できます。

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《フェアリー・シャワー》には「シールド・トリガー」がついているほか、1色少ないためデッキの色拘束が甘い…という差別化要素はありますが、いかんせんスペックの違いが大きすぎます。

闇文明で採用したいカードがないから《フェアリー・シャワー》を採用するくらいなら、無理にでも闇のカードをねじ込んで《天災 デドダム》を採用できるようにしてしまった方がずっといいのです。

そもそも、現在は多色カードが強い環境である他、自然+闇、水+闇、水+闇+自然の組み合わせで強力なカードが多いので、《天災 デドダム》の採用できる色でデッキを組むことは難しいことではありません。

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❖「コマンド」種族を持っている。

種族がトリニティ・コマンドとなっていますが、「コマンド」種族持ちなのも凶悪です。

「革命編」以降、デュエマではこれまででは考えられないほど、種族によって大きな恩恵を受けるようになりました。

かつてのデュエマでは、ドラゴンが踏み倒しやコスト軽減で様々な恩恵を享受していましたが、「革命編」で「侵略」というギミックが出て以来、コマンドとつく種族が非常に大きな恩恵を得るようになりました


例えば、この《S級不死 デッドゾーン》。

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闇のコマンドが攻撃するときにいきなり場に出すことができる大型クリーチャーですが、《天災 デドダム》は闇を持つコマンド…つまりこのデッドゾーンはデドダムが攻撃するときにコストを支払わず出すことができます。

デドダムとよく併せて使用されているのが、《SSS級天災ディザスター デッドダムド》。柔軟な除去で相手のクリーチャーに対処することができます。

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ただでさえ過剰なスペックを持つデドダムを、この侵略できるコマンド種族が更なる強カードにしてしまっている訳です。



❖山札の上から3枚見ることのヤバさ

3種のリソースを補充できる時点で凶悪なのですが、

●山札の上3枚から任意のカードを手札にくわえる
●山札の上3枚から任意のカードをマナにくわえる
●山札の上3枚から任意のカードを墓地にくわえる

この3つのアクションのいずれかが1枚のカードでできてしまうのも異常です。

次のターン出したいカードを手札にもってきてもいいし、マナに足りない色を補ってもいいし、戦略上必要なカードを墓地に埋めることもできます。

先述した侵略のことも含めれば、このカード1枚でできないことを探す方が困難なくらいです。それほど異常な汎用性とカードパワーを有しています





❷デドダムはなぜ高騰しているのか?

一つは先程述べたように異常に強いことにあります。

しかし、TCGのカードはただ強いだけでは高騰しません

☑強力で
☑なおかつ汎用性が高く、
☑収録回数が少ないかレアリティが高い

場合に高騰します。

デドダムはこの全てを満たしてしまっている訳です。


もう少し詳しく説明しますと、デドダムが初めて収録されたセットは、『アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター』という構築済デッキ。

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これ以降に収録されたことは1度もなく、以降唯一の入手機会は大型競技イベントのGP10th配布のプロモーションカード。GPプロモの入手難度は凄まじく高く、デドダムの入手などが下がることはありませんでした。

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❖汎用性の高いカードは安くなくてはならない。

今更の話ですが、汎用カードが安くないのは凶悪です。

…というのも汎用カードというのは、多くのデッキタイプに採用される訳であり、それゆえ多くのプレイヤーが買い求めることになります。

逆に言えば汎用カードが買えない、買いづらい状況が続けば、多くのプレイヤーが自分の組みたいデッキが組めない状況に陥ってしまいます。

これは既存のプレイヤーはもちろん、新規にとっても辛い状況で、この状況が続けばデュエマが先細りしてしまわないか心配になるプレイヤーがいて当然ではないかと思います。


別ゲーの話をしますが、デュエマの父とも言える元祖TCG、マジック:ザ・ギャザリング(MTG)にも高額すぎる汎用カードが多数存在します。

その多くが土地カードと呼ばれるもので、デュエマ風に言えば「マナ専用カード」になるでしょうか?

MTGでは「土地」というマナ専用カードがなければマナゾーンのカードを増やせないのです。

この土地には高額カードが多く存在し、それらは2色以上のマナが出せる土地になっています。


この時点で、多くのデュエマプレイヤーは嫌な予感がしたのではないかと思います…



…そう、MTGでは高額汎用カードがなければ3色のデッキを組むことすらできません

組むことすらできないんです。


このMTGの高額な土地カードで有名なのが「デュアルランド」と呼ばれるシリーズと、「フェッチランド」と呼ばれるシリーズ。

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「デュアルランド」は単純に2色のマナが出せる土地で、1枚あたり¥100,000します


え、¥100,000!?…マジで!?

って思われるかもしれませんが、マジです。


マジでこんなに高いんです…必須級の汎用カードなのに。

※デュアルランドではない2色土地は多数存在しますが、出すだけでダメージを負うデメリット付きだったり、出すのに条件付きだったりします。デュエマのようにタップインするものもありますが、1コストの価値が重いMTGでは非常に使い勝手が悪いです。

また後述しますが、現在のMTGにおいては直近1〜2年のカードを使用する「スタンダード」というルールで遊ぶことが多いので、このデュアルランドを新規プレイヤーが使用する必要はあまりありません


こんなにデュアルランドが高騰したのには、再録されなかったことがあります。


MTGは史上初のTCGで、それゆえに史上初めて再録に関する問題に直面したTCGもまた、MTGになります。


MTGが過去の人気カードの大量再録を行ったセット『クロニクル』が発売された際、MTGの中古カードを扱っていたショップは大きな影響を受けました。

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※余談ですが、この『クロニクル』で再録されたカードには、あの《ニコル・ボーラス》も含まれていました。

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この時のショップからの反発を受けて、MTGは当時の人気カードの多くを今後再録しないとする「再録禁止カード」のリストを作成しました。

…で、その「再録禁止カード」に「デュアルランド」が含まれていたのです。

新規の供給がないために、値段は下がることなく上がり続け、今や¥100,000にまでいたるという…


しかし、このデュアルランドが使用できるのはMTGにおいてはレガシー、ヴィンテージと呼ばれるフォーマットのみ。デュエマで例えるなら、アドバンスのみで使用できるカードという感じです。

このデュアルランドに限らず、レガシーと呼ばれる構築ルールには多くの高額カードが要求されるため、参入障壁は年々上がり続けていきました。


もちろんこんな状況がそのまま放置されて良い訳がないのですが、一度再録しないと宣言してしまった以上再販するわけにもいきません…


で、MTGが取った対策はデュアルランドの競技環境からの切り離し


MTGの大規模な公認大会でレガシーを扱うことは原則せず、モダンやスタンダードという構築ルールを競技用としてフィーチャーすることにしました。


モダンはカードの枠が新しくなって以降のカードを使用するルールです。デュエマ風に言うなれば、主人公が勝太になってからのカードしか使えない…という感じでしょうか。


次いで「フェッチランド」ですが、これは山札から別の土地を持ってくることができる土地です。これによって他の2色土地を持って来れるので、実質的に3〜4色の土地として運用できます

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しかし、このフェッチランドも再録を渋っているうちに高額化、結果モダンという構築ルールの参入障壁が高くなりすぎる結果に…

このときには、フェッチランドの使用を禁止して、なおかつカードプールを狭くした「パイオニア」という構築ルールを新設するという対応が取られました。

結局2回も汎用カードの高騰によって、競技環境の切り離しが行われたわけです。


これらは、カードの高騰が極限にまで達した例と言えるでしょう。


汎用カードの高騰を止められないと、新規の参入が止まってしまいます。その対応にゲームそのものを分断するといった対応が迫られる訳ですが、MTGと違ってデュエマでそれを繰り返すことができるのでしょうか?

また、構築ルールが幾重にも広がっていけばカードのバランス調整もますます困難になっていきます。


だから、汎用カードは高騰してはいけない…というのはTCG開発の原則なのです。


殊に再録しないことによって高騰させるのは不味い…というのはTCGの歴史が雄弁に語る事実なのです。


この点で、デュエマはデドダムへの対応を初動で失敗したといっていいでしょう。

高騰が現状ほど激しくなる前に再録してしまうべきだったのです。


とはいえ、商品の開発・発売のスケジュールはかなり長いスパンで組まれているでしょうし、対応は非常に難しかったのではないかと思います。

やむを得ない理由でデドダムを再録する機会を一度逸したら、そこでもう既に高騰してしまっており、ショップへの打撃を考慮して再録を控えていたらいよいよ大変なことになった…というのが事情が運営開発側にはあったのではないかと思います。




❸「汎用カードは殿堂すべきではない」は誤り:
ゲーム性の面での問題点

「デドダムは汎用カードだから殿堂の必要はない」「汎用カードのデドダムは構築の幅を広げるから問題ない」といった意見を多く目にしますが、個人的にはその逆の意見です。


再録が渋られたことによって高騰したカードへの対応として、「競技環境から切り離す」という対応がなされたことを先述しましたが、この方法をデュエマで取るにあたってどのような方法があるでしょうか?

フォーマットの新設…という方法をデュエマは一度取りましたが、2度目はないのではないかと思います。


「ゲーム開始時に置くカードと、山札以外に含めないカードは使用不可」というルールは分かりやすいですが、〇〇編以降のカードのみ…といった分け方は低年齢層から高年齢層まで層の厚いのデュエマには向かないのではないでしょうか。

そもそもフォーマットの分離は、比較的新しいカードであるデドダムの問題への対応として厳しいものがあります。


そうなれば取れる対処手段は殿堂による使用制限くらいのものではないかと思います。


また、後述する問題たちを考えるに、運営開発はデドダムを環境に放置することの難しさを常々感じているのではないかとも思います。



❖デドダムは汎用カードとしてもイレギュラーであること

デドダムが、これまでの汎用カードと一線を画す点があります。


それはデドダムしかいない唯一性。


デドダムと肩を並べるような汎用カードが、デドダムの他にあるでしょうか?


同じく高性能な3色3マナのカードとしては、《夏だ!デュエル修行だ!!》、《Dis ノメノン》があります。

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このうちスペックが近いのは《夏だ!デュエル修行だ!!》でしょうか、1マナブーストと手札交換ができる点で似通っています。しかし、こちらにはターンの強制終了デメリットがついており、ゲーム中通して活躍できる訳ではない他、効果で手札に加えたカードをそのターン中に使用すると言った動きもできません。

一応《夏だ!デュエル修行だ!!》には、墓地肥やしができる点と複数ドローができる点で優位性がありますが、これらの性能を満足に活かすには専用の構築が必要になってきます。正直なところ、性能面で棲み分けはできているものの、デドダムの圧倒的な汎用性に敵うとは思えません

さらには、デドダムにはパワー3000のコマンドクリーチャーが付いている訳で、この点でもデドダムに大きく水を開けられています。


《Dis ノメノン》についても同じでしょう。

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小型クリーチャーの除去とリソースの獲得を両立できるパワーカードですが、Dis ノメノンの射程に納まる小粒が出てこない展開も予想できます。

《Dis ノメノン》は火力除去カードとしての色合いが強く、相手の展開に依存するところがあります。

「ジャストダイバー」によって場持ちのいいスピードアタッカーとして打点に貢献させる運用もありますが、いつ出しても最高の出力が得られるデドダムとの違いは決して小さくないと思います。

(『禁時王の凶来』以降の環境では、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》が強力なメタカードとして無視できない存在となっており、《とこしえの超人》もあるのでメタカードの採用されていないデッキというのはほぼ存在しない環境になるとは思いますが…)



❖3種のリソースに触れるデドダムは他のカードと「使い分け」の関係になれない

もはや言うまでもないことだとは思いますが、現状デドダムと同じコストの帯域にデドダムと同程度の汎用カードは存在しないと思われます。

そしてそのことが2重の意味で問題になっているのです。

もちろん、一つは先程述べたように需給のバランスが取れず高騰してしまっていること。
もう一つは、デドダムが単純に汎用カードとして突出してしまっていることです。


例えば《エナジー・ライト》が現役だった時代、自然文明には《フェアリー・ライフ》と《青銅の鎧》がありました。闇文明の地固めを手伝うカードとしては、《ゴースト・タッチ》や《解体人形ジェニー》がいましたし、光+水の初動としては《王機聖者 ミルアーマ》や《電脳聖者 タージマル》があまりにも有名です。

もちろんデドダムと使い分けられる関係のカードが一切ないとは言いませんが、速攻でないデッキであれば大抵のデッキにデドダムが採用されているのも事実です。リソースを貯めて勝利を目指すという戦略において、デドダムは欠かせなくなっています。


先述した《エナジー・ライト》が現役だった頃に、《フェアリー・ライフ》や《青銅の鎧》などなどにカードもまた共存していたという話ですが、これにはそれぞれが影響するリソースに違いがあることが大きいと思われます。

《エナジー・ライト》は手札のみに、《フェアリー・ライフ》はマナのみに…と言った形でお互いの領分を守っていたために、これらのカードを併用するか片方を諦めるかといった選択が意味をなしていた訳ですが、デドダムは3種の重要なリソース全てに影響します


それゆえに、デドダムは他のカードと使い分けられる関係になりづらい立ち位置にいると言えるでしょう。

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❖万能すぎて将来的なカードのデザイン領域を食い潰している

これは先の項と内容が重複するところが多いのですが、デドダムが存在することによって今後販売するカードのデザインを困難にしてしまっている可能性があります。


「手札」「マナ」「墓地」…これらは、デュエルマスターズにおいて特に重要なリソースたちです。

手札とマナ、これについては最早言うまでもありません。


リアニメイト手段が豊富になっている現代のデュエマにおいて、墓地を活用することはかつてほど特殊な戦法ではなくなりました。今や「第二の手札」という言葉しっくりくる領域になっていると思います。

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そんな3種のリソースを柔軟に操作できるカードと同等の汎用性を誇るカードを作ろうとして、どのような能力・効果を組み合わせればいいのでしょうか?

正直、手札・マナ・墓地操作は上記の通りあまりにも汎用性に富むもので、それに匹敵する能力・効果の組み合わせがあるとは思えません。


加えて以前の記事で言及した通り、デドダムはコスト論の理外にある性能のカードです。

つまり、最も汎用的な能力の組み合わせを有していると言えるデドダムと同等に、汎用性に優れたカードをデザインするには、コスト論を超える(つまり、再びインフレを起こす)しかないのです。


しかし、十王篇で大規模なコスト論の見直しを行ったばかりですから、また大きなインフレを行えばユーザーからの不信を募る可能性があります。

そもそも、コスト参照の踏み倒しが多い現状で、さらにインフレが起こればゲーム性が危うくなるのではないでしょうか?


こうした状況を踏まえて考えると、開発運営がインフレによって、デドダムを埋没させる戦略を取ってくるとは思えません。

ゆえにこのままデドダムが放置されれば、今後しばらくデドダムは最高のリソース獲得手段の座に居座り続けるものと思われます。



❖デッキカラーどうしのバランスの乱れ

デドダムは圧倒的に強く、類稀な汎用性を有しており、なおかつ他にデドダムと使い分けられる同等なカードが生まれそうもないとなると、ゲームバランス面での問題も生じてきます。

現状、デドダムと同じデッキカラー(青黒緑)での構築に強烈なインセンティブが働いていることを多くのプレイヤーは感じているでしょう。


デドダムが使用できるデッキカラーは以下の4種類。

◆アナカラー/スゥルタイ(青黒緑)
◆アトラクサカラー(白青黒緑)
◆イドリスカラー(青黒赤緑)
◆5色

たったの4種類です。


かつてデュエマでも人気だったジャンドカラー(黒赤緑)や、エスパーカラー(白青黒)といったデッキカラーでの構築を考えるなら、いっそデドダムの採用を考えてアトラクサカラーやイドリスカラーにしてしまった方がいいという状況です。

それは現在のオリジナル競技環境を見ても明らかでしょう。


もちろん、現在の競技環境にこうしたデッキが多いのは、優秀な3色カードが増えたこともあるとは思います。

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王来篇は多色推しのシーズンで、そもそも1〜2色のデッキが構築されることはデュエマ開発としても想定していないのではないかと思います…が、それでも多くの3色デッキカラーに脚光が当たらないのは異常な状態ではないでしょうか。

今のデュエマは3色デッキカラーのうち、楔3色(有効色どうしの2色と、それらとの敵対色である1色の組み合わせ:白青赤、白黒赤、白黒緑、青黒緑、青赤緑)をフィーチャーする傾向にありますが、このうち青黒緑だけが注目されやすい状況にあるのはデュエマ開発としても本意ではないはずです。


スゥルタイカラー(青黒緑)のカードであるというだけで脚光を浴びることがあるのは、《意思の力》と併せて使えるというだけで青いカードがレガシーで高く評価されるのに近いものを感じます。

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デッキカラーごとに構築するインセンティブに大きなばらつきがあるのは、環境におけるカードプールが実質的に大きく削られている状況にあると言えるでしょう。

もしデドダムを採用せずにデッキを組むのであれば、フェアデッキ的なアプローチではなく、強烈なコンボやシナジーを重視したデッキ構築が求められます。


現オリジナル環境で言えば、ジェスカイ(ラッカカラー)がそうでしょう。

鬼羅Starでは《エヴォ・ルピア》とスター進化クリーチャーとの組み合わせ、ドギラゴン閃はほとんどボロス(白赤)ですが、龍装チュロスとドギラゴン、ダイナボルトからの連続革命チェンジといった組み合わせが抜群に強力で、デドダムを採用しないでデッキを構築するインセンティブになっています。

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逆にこうした強烈なインセンティブになるカードの組み合わせがなければ、青黒緑を含まないデッキカラーでの構築は他のデッキカラーに対して、格落ちになってしまいます。



❖多色化と多色カードの汎用化が多様性を脅している

王来篇以降勢力を伸ばしている5Cデッキ。

エピソード期あるいは革命ファイナルの終わりから新章デュエルマスターズ期にかけて5Cコントロールを使用されていた方には、現在の5Cが「コントロール」と称されることに違和感を覚える方も多いのではないでしょうか?

というのもかつての5Cは、重量級のグッドスタッフカードを状況に応じて使い分けるというデュエマのコントロールデッキの王道を行くデッキでした。


重量級に限らず、4~6コスト帯のカードも1~2積みしておいて状況に応じて使い分けるということが多く、構築においてもプレイにもいてもマナ色を意識しながらカードを諦める選択が迫られる戦略的なデッキでした。

現在の5Cデッキが戦略的ではない…というわけではないのですが、4積みされるカードがこれまでのデュエマのコントロールデッキと比較しても圧倒的に多く、コントロールデッキというより「ジャンクデッキ」ないしは「グッドスタッフデッキ」と称されるのが妥当です。


また5Cコントロールと言えば、5色なのであらゆるカードが使用できるため、膨大なカードプールから自分が見出した強カードを採用できるのも魅力的なところでした。

例えば、フィニッシュ手段が《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》ほぼ一択に絞られた新章デュエルマスターズ環境でも、圧倒的なアドバンテージに着目して《ラスト・バイオレンス》を1積みする型があったり、《天使と悪魔の墳墓》や《英知と追撃の宝剣》を採用してみたりとかなり構築に幅がありました。

同アーキタイプのデッキでありながら、構築に多様性があったことにより需要が分散し、5Cコントロールは強くて安価なデッキとして有名でした。

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しかし現状の5Cデッキでは、採用カードのすべてが4積みされることも珍しくありません。

これには環境の高速化によって動きの安定化が迫られたこと、そして王来篇の急激なインフレによって、過去のセットからカードを発掘して採用するということが現実的ではなくなったことがあるのではないかと思います。

加えて、王来篇の多色パワーカードには、《S・S・S》や《ドンドン火噴くナウ》のように、1枚で複数のアクションが取れるカードが多く、これによって複数のカードを使い分けることによって相手の攻撃をしのぐ…というような伝統的な構築が意味をなさなくなったこともあるでしょう。

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しかし、カードプールの多色カードの汎用性が高いからと言っても、同じく汎用性とカードパワーに恵まれた多色カードが増えてくればデッキの構築に幅があってもおかしくはありません。

これには、十王篇で大規模なコスト論の見直しが図られた後に、王来篇にて強力な3色カードを開発する方針を打ち出したために、環境で活躍できるほど強力なカードパワーを誇る多色カードがまだ少なかったこと。それゆえにすべてのカードプールから、上澄みの性能のカードを順に採用していくようなグッドスタッフ的な型が定着することになったという背景があるものと思われます。


もちろん、現状の5Cの構築の幅が狭いことには王来篇以降のカードパワーを有したカードがまだ少ないことにも拠るとおもうので、今後エキスパンションが発売されることに状況は改善されるかもしれません。

しかし、(詳しくは4章にて後述しますが)環境の過度な多色化によって、様々な速度のデッキが4・5色化し、すべてのカードプールから上澄みのカードを採用したようなデッキばかりになって、デッキの多様性が失われたままになる可能性も否めません。


というのも、(内容が反復してしまいますが…)こうした状況を促進している要因として、《S・S・S》や《ドンドン火噴くナウ》のような、複数の状況に対応できる3色カードが多数登場していることの影響も考えられるからです。


こうしたカードが多色に多く現れたことによって、特定の状況を想定してカードを採用したり、他のカードとの相性を加味してカードを使い分けることの意義が薄れてしまっています。

今後このようなカードが追加され続けるのであれば、単に総合的な性能の高いカードを採用していく構築が定番化していくのではないかと思います。



❹閑話

*執筆の上で考察を行い、本記事に関連する内容ではあるものの、本記事の文脈上必須ではない内容を本章にまとめました。

❖状況の酷似した「タルキールブロック」

《包囲サイ》とそれを抱えていたタルキールブロック期のMTGは、現状のデュエマと非常によく似た状況にありました。

まず、《包囲サイ》についてですが、端的に言えば「ただただ単体のスペックが強いだけのカード」です。
色が合えばどんなデッキにも入っていました。完全に今のデドダムのポジションにいたカードです。

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※《包囲サイ》が猛威を振るっていたのは「タルキールブロック期」のスタンダードというフォーマットです。スタンダードとは、ポケカ同様ローテーションによって使用可能なカードの限定される構築ルールです。

さて、この《包囲サイ》が現役で暴れまくっていたタルキールブロック期のMTGですが、《包囲サイ》だけが凶悪だったわけではありませんでした…

というのも、MTGでは土地がなければマナが出せません。《包囲サイ》のような多色カードが猛威を振るうには、複数の強力な多色土地が環境になければなりません。


このタルキールブロック期には「フェッチランド」と呼ばれる土地があり、詳しくは省略しますが、これが3色ないしは4色のマナとして活用できるカードでした。

これにより当時のMTGではデッキの多色化が進み、4色のデッキが環境に跋扈することになりました。

そして多くの多色デッキに《包囲サイ》が単純に強いという理由で採用されることになりました。
こうした事情から、アブサンカラー(白黒緑)での構築に大きなインセンティブが働き、アブサンカラーでの入賞が多い状態となりました。

とはいえ、これによって特定のデッキタイプが支配的な活躍を見せることはなく、様々なデッキが大型イベントで結果を残す群雄割拠の時代でもありました。

※これには当時が2014~2015年の、インターネットによる異常な速度での環境解明が常態化する前の時期であったこともあると思われます。

また、奇しくもこのタルキールブロックの内『タルキール覇王譚』は、「楔3色」(白青赤、白黒赤、白黒緑、青黒緑、青赤緑)をプッシュしたセットであり、この点でも王来篇と通じるものがあります。


あらゆる点においてデュエマの現状に近い状況で、このときのMTGの多色化もまた新規参入の障壁となりました。

というのもMTGでは伝統的に、優秀な多色土地の価格は非常に高いからです。多色でデッキを組みたいあらゆる層のプレイヤーが必要とするため、需要が爆発するのです…


デュエマにおいてMTGの多色土地に相当するカードは、当たり前ですが多色カードになります。

当たり前のことではあるのですが、これが案外に難しい問題で、例えば《ニコル・ボーラス》以前の環境で、《執拗なる鎧亜の牢獄》の評価を持ち上げる要素として「マナに置けば3色出るから」という身も蓋もない理由がありました。

※もちろん《執拗なる鎧亜の牢獄》は、刺さる場面で撃てば強力な呪文ではありました。

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つまり、かつての5Cコントロールでは、「頻繁に使うとは思えないが、マナ用として採用するカード」という枠があったわけです。


逆に言えば、カードパワーの高い多色カードは、デッキのスロットを圧迫しない優秀なマナ用カードでもあるわけで、しかも王来篇以降に登場した3色カードはこれまでのデュエマでは欠けがちだった「楔3色」です。


デドダムに限らず、今高値の多色カードは性能が優秀であるがゆえに、マナ用カードとしての需要も高めていることは無視できない実情です。

高性能な3色カードの連打は、デッキの多色化をどんどん容易にさせています。このまま多色化が進めば中速以降のデッキは全て5色といった状況も生まれかねません。


先の章でも述べたように、環境のデッキが多色化し4・5色のデッキが普通になると、あらゆるデッキが全カードプールの中で上澄みのスペックを持ったデッキの寄せ集めになります。

これは環境の多様性にとって問題であることは言うまでもなく、今からデュエマは3色以下でデッキを組むことへのインセンティブとなる要素を考えておかねばならないでしょう。



❖『禁時王の凶来』新規カードがデドダム問題に与える影響

◆《ディスタス・ゲート》

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あらゆる領域からディスタスの踏み倒しが行える呪文で、コスト7以下におさまれば複数体踏み倒せるのが特徴です。

発売以前からすでに《Dis カルセドニー》と《愛の無限 オーケストラ》とのコンボが開発されており、すでに実力が保障されているカードと言えます。

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この《ディスタス・ゲート》に対して、デドダムは3→5で繋がるほか、文明も闇と自然が一致しており併せて使いやすそうです。

また、デドダムがカードを送る領域(手札、マナ、墓地)は、《ディスタス・ゲート》が参照する領域と一致しており、この点でも好相性でしょう。


《ディスタス・ゲート》が間違いなく今後強化されるカードであることもあって、デドダムのない構築がより一層難しくなったな…感じたことでした


◆《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》

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衝撃的な性能を誇る新たな踏み倒しメタカードです。

盤面に立てられても割と戦えるデッキの多かった《とこしえの超人》に対して、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》はほとんどすべての踏み倒しを「置換」で対策してきます。

これにより、踏み倒しを行うデッキはすべて何らかの《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》対策が必要になったわけですが、そもそも踏み倒しを行わない5Cは無傷です。

このカードの登場によって、5Cに更なる優位性が生じたのではないかと危惧しています。


◆《我我我ガイアール・ブランド》

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このカードはデドダムに影響を与えるのではなく、デドダムの影響から誕生したカードではないかと思います。

というのも、このカードは多色推しの本シリーズにおいては珍しく、単色推しの性能となっており、なおかつインフレの進んだ現環境でも過剰と思えるほどの速攻性能を有しています。


これは私の想像に過ぎないのですが、デドダム問題に対応できないと考えていた運営開発が、多色でない強力なデッキタイプを確立させるために強烈な調整に踏み切ったのではないかと推察しています。

最も、どれほど『禁時王の凶来』の開発期間を短く見積もっても、『王星伝説超動』発売後の環境を見た上で『禁時王の凶来』の調整を行うことはできないので、上の推察が事実なら王来篇以降一気に環境の多色化が進むことは織り込み済みだったと見ることもできますね。



◆《禁時混成王ドキンダンテXXII》

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『禁時王の凶来』のパッケージイラストにもなっている、王来篇2弾の目玉カードです。

出せば実質的に追加ターンを得られる極悪なロック性能を有しており、《聖魔連結王 ドルファディロム》よりも1コスト重いものの、より確実な決定力を有した1枚です。

発売前からこのカードを採用した5Cデッキが考案されており、環境入りが約束されたカードと言えるでしょう。


このカード、性能面でも注目すべき点が多いのですが、個人的に注目しているのはその話題性の高さ。

かつてデュエマで強すぎると話題だった2体のクリーチャーの合体、インチキすぎる背景ストーリーでの能力…というのもありますが、何よりビジュアルがあまりにも完成されており、デュエマを引退した方や未プレイの方にも大いに刺さるものがあったようです。


しかし、現状のカードプールで《禁時混成王ドキンダンテXXII》を運用できるデッキで、5Cでないものが思いつきません…

個人的に《ボルシャック・モモキングNEX》と《ブレイン・ストーム》で赤いグッドスタッフを踏み倒すデッキを考えたりしたのですが、いかんせん上手くいきそうにありません。

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《禁時混成王ドキンダンテXXII》に惹かれた新規や復帰が、デドダム必須の現状に萎えてしまうのではないか…と少し心配しています。

《禁時混成王ドキンダンテXXII》がかっこいいから、デドダムの需要が高まったり、デドダムのために失望する新規が現れる…というのは馬鹿げた話に聞こえるかも知れませんが、トレカにおけるキャラ人気は馬鹿にできない要素です。


例えば『破滅の刻』封入の《王神、ニコル=ボーラス》は、ニコル=ボーラスのヴィランとしての圧倒的なカリスマ性ゆえに、頭脳明晰なMTGプロプレイヤーの眼すら曇らせてしまった魔性のカードでした。

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実際は大して強くなかったにも関わらず、ニコル=ボーラスだから…という理由で公認大会のリストにすら頻繁に名を連ねていた(色々な意味で)すごいカードです。

私もボーラスが好きなので、MTG始めたての頃に買ってしまいました…もちろん後悔はしていません。

ニコル=ボーラスはスターウォーズで言うところのダースベイダーにあたる存在…と言えばご理解いただけるかと思いますが、このカードが出た当時のMTGは本当に異様な雰囲気に包まれていました。発売前からこのカードの登場をカードイラストで匂わせるなど、MTG側のこのカードの売り出し方もかなり巧みだったので、そうしたこともあってみんな熱狂してしまいました…


この「売り出し方が巧み」という点も、《禁時混成王ドキンダンテXXII》と《王神、ニコル=ボーラス》とが重なる点で、《禁時混成王ドキンダンテXXII》は発売前のプレビューで、やりすぎなフレイバーテキストで話題作りを行っていました(フィオナの森トレンドインなど)





❺ここまでのまとめ

◆一切再録しなかったことによって高騰した(イベントにおける配布はあったが焼け石に水)
◆汎用カードなので、再録しないと参入障壁を上げてしまう問題がある(=汎用カードは希少であってはならない原則)
◆極限まで希少化した汎用カードは、競技環境から切り離す対応がなされたことがある(MTG)
◆3種のリソースに影響を与えることができる汎用カードはこれ以上ない汎用性を持っており、他の3色のパワーカードがデドダムと「使い分け」の関係になることは考えにくい
◆上記の問題から、デドダムは青黒緑のデッキを組むことに強烈なインセンティブを与えており、デュエマの競技性を歪ませていると思われる。
◆デドダムに限った話ではないが、汎用性の高い多色カードの連打は、「全カードプールの上澄みからカードを選ぶ」構築を進め、環境の多様性を脅かす恐れがある。
◆『禁時王の凶来』新規カードで、ますますデドダムが切実になってしまった感がある。




❻総括

これまでの考察においてデドダムは、

◆抜群の性能をほこり、
◆なおかつ3種のリソースを柔軟に操作する性能のせいで
◆別のカラーで同等の性能を誇るカードをデザインすることもできす、
◆それゆえにデッキ構築の自由度や競技性の面でゲームを脅かす存在

であるといえます。
将来的なカードのデザインに置いても大きな障壁となる…つまりデザイン領域を食い潰す存在であるとも言えるでしょう。


加えてデドダムは、再録がなされなかった影響で高騰が続いており、このように高騰が止まらなくなったカードの需要を再録によって抑えるのには、ショップとの軋轢といった問題もあるため難しさがあります。


少なくとも、今の値段の半額よりも価値が小さくなるような再録はしづらいものと思われます。

汎用カードが高額なのは新規参入者にとって辛い状況です。


ゆえにデドダムは、構築の自由度、将来的なカードのデザイン領域、および新規参入という3つの側面で驚異的なカードであり、故に競技プレイヤーかショップか新規・カジュアルプレイヤーのいずれかが打撃を受ける決断をデュエマの運営開発はせねばならない状況にあります。

こうした長期間提供されるサービスの常として、新規・カジュアル層が打撃を受ける決断(つまりこの場合デドダムの問題が放置される)が下されることはまずあり得ません。
この手のサービスの大原則としてそれは禁じ手なのです。

どんなに熱心なプレイヤーでも、何かの事情で離脱してしまうことはあります。しかし、その分だけ新規が入って来ればいいのですが、新規の定着が悪い状態になるとサービスは尻すぼみになってしまいます。

そうして全体のプレイヤー数が少なくなれば、プレイヤーの流出に拍車がかかってしまい、これによって熱心な層の流出という事態が誘発するようになります。
ゆえに新規やカジュアルを最も重視する方向性は大前提なのです。


ですから、私たちは運営開発がデドダムに関して、何か思い切った決断をすることを常に念頭に置いておかねばなりません。


それは総合的に見れば殿堂制限なのですが、《20周年超感謝メモリアルパック 技の章 英雄戦略パーフェクト20》での再録もありえます。

もし後者だった場合、セットの性質上価格の暴落は避けられないでしょう。

どちらにせよ、デドダムの価格に関しては大きな衝撃の走る展開が待っていることと思います。

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とりあえず私が今ここで言える最も確実なことは、もどかしくてもデドダムを買うのは7月17日以降が良いということだと思います。

新規さんや復帰された方には特にそうお伝えしたいです。


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