好きな台詞ってありますよね

iPhoneからの送信


今日、おそらく8年くらい使ったAndroidからiPhoneに変えた。
やはり時代はiPhoneなのだと2019年になって気付いたからである。
そんなことを言うとAndroidユーザーから批判を食らいそうだが批判の的になるほど有名人ではないから全くの杞憂であった。
本当のことを言うとマジの気まぐれなんだけど。
色々と操作性の違いに戸惑っているけども仲良くやっていきたいところだ。


いやいや。
今日はこれが本題ではない。
今日はコントの話がしたいんだ。
コントのことを話すうえで、である調だと偉そうに聞こえると思うのでここからはですます調で話しますね。


僕はキズマシーンというお笑いコンビを組んでいて、このコンビはコントばかりやっているんですけども、相方も僕もコント愛の強い人間なんですよね。
誰それのコントが面白かったと盛り上がるし、自分たちのコントへの愛もとても深い。
特に自分たちのコントなんかは思い入れが強いので人のものよりも何倍も愛しちゃうわけです。
さらに僕はコントを書く側の人間であるものですから、自分の脳みそから産み落とされた我が子のようなコントたちをさらにさらに何倍も愛おしく思うわけです。


コントにも人間と同じようにチャームポイントがあるんです。
設定が飛び抜けて美しかったり、キャラが抜群に輝いていたり、演技力が非常に優れていたり、それはコンビによって、ネタによって様々です。
じゃあ僕が作るネタってどこがチャームポイントなの?と言うと、愛が深すぎるがゆえに一様には言い切れませんけども、特筆すべきは台詞だと思うんですよね。さらに言うと、ボケです。ワードのパワーというか。一言の強さですかね。脳裏にこびりつくインパクトとも言えましょうか。分かりやすく説明するにつれ恥ずかしくなってきました。

ということで、前置きが長くなりましたが今日は僕らのネタのチャームポイントを皆さんに言いふらしたいと思います。



まずはこのネタからいきましょう。

妹の彼氏というネタからこのボケです。

彼氏「ミ…お前すっぴんだいぶボーイッシュだな。」

いやー、面白いですね。これは。いいボケです。

このネタは、家に妹の彼氏が遊びに来るという設定なんですけども、この彼氏っていうのが彼女にゾッコンなわけですね。
動画でご覧になってほしいんですけど、彼女の兄がいることも知らずに、当然彼女が出迎えてくれると思って玄関先で興奮しているわけです。
で、ガチャリと開いたドアの向こうには男性と思しき人間が立っていて、その人をミクと勘違いするんです。
ミクの家→なのに出てきたのは俺の知ってるミクじゃない、男だ→いやでもここはミクの家、ミク以外の人が出迎えるわけがない→じゃあ目の前にいるのはミクだ→家だからすっぴんだったのか→それにしてもボーイッシュなすっぴんだなぁ。
こんな計算が彼氏の中で成立してあんなことを言ったんですね。

ただ大喜利的に面白いものだけがボケとは限らないわけです。
それが証明されるという点でもすごく好きなボケでした。



それとは逆に、言葉の強さだけで好きなものもあって、それがマジックバーというネタのこのボケです。

男「じゃあ早くマジックやってみせてよ。俺、女が何かしてるところ見るの好きなんだ。」


気持ち悪すぎですね。とても良い。

このネタは、マジックバーにいる女性マジシャンを客の男が口説こうとするという極めてシンプルなネタなんですけど、この一言にこの男が無類の女好きということが凝縮されていて、良いです。

ネタの後半に出てくる「いいじゃんいいじゃん。そこはもうタネも仕掛けもないゴリゴリの浮気しようよ。」という台詞にも男のクズ加減が見てとれて、なんでそんなこと言えちゃうんだろうと作った僕でさえこの男の神経を疑ってしまいます。



次は相方じゃなく僕が放った一言で好きなやつです。
社長の息子というネタより。

「ええ…言いましたよ。私はあなたが大嫌いです。ご覧ください。道にへばりつくガム…こちらのほうがまだ愛せます!!」


これはとても美しい。言葉一つひとつのインパクトは強くないのに、台詞としてのパワーがありますねぇ。

このネタは、社長の息子であり自分の部下にあたるとても扱いが難しい奴を抱えた上司の心の声が…といったものなのですが、最後の最後にこの台詞を言い放つわけです。
もうどうにでもなれと。溜まりに溜まったイライラを本人にぶちまけて全てを終わりにしようと、奥歯を噛み締めて言った一言なだけあって、捻りも何もないのだけどそれがまた美しさを感じさせるなぁという感じです。



挙げたらキリがないので最後にもう一つ。
これは動画があがってないのですが、婚活パーティーというネタがありまして。
このネタは、婚活パーティーの会場の受付に、猫耳と猫の鼻をつけた奇抜な風貌の男がやってくるところから始まるのですが、受付係が男に「お名前は?」と名前を聞くくだりで、その男が開いてある名簿を見ながら「えっと、じゃあこの西園で。」と指をさすボケがすごく好きです。
ネタの設定にはまったく関係のないボケなんですけど、こういうような常識だと思ってた定型文が非常識人の前で脆くも崩れ去る感じのボケはたまらなく好きだったりします。
ちゃんとあなたのお名前は何でしょうか?と聞かないといけないんですね。
常識や通例にあぐらをかいてはいけないというメッセージなのかもしれません。

ちなみにこのネタはそれほどウケがいいわけじゃないのですけど、このボケを気に入りすぎて昔よくやってました。
気が向いたら動画も載せようと思います。





僕は日によっては10時間くらい喫茶店に篭ったりしているのですが、このことを話すとそんないて飽きないの?とたまに聞かれます。
でも僕はこういうチャームポイントとも言えるボケが出たときの快感を体で知ってしまったので全然飽きたりしないわけです。
釣りと一緒です。釣りやったことないけど。


最近やっているネタでも一つすごく気に入っているボケがあるんですよ。
これは3時間くらいかかってようやく捻り出たボケで、その日はそれしか収穫はなかったけど、それでいいのですよ。めっちゃウケるし。そこ。


皆さんもキズマシーンのネタのどこが好きか吟味してみましょう。
歌を語るときのあの歌詞いいよねーとか言うあの感じ、キズマシーンのネタでもやりましょう。
#キズマシーンの台詞 で呟いていきましょう。


このハッシュタグで調べたとき、色んな台詞があったらなんかちょっと楽しそうじゃないですか?


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