パーティーはおわった!

劇団ダダダムズ旗揚げ公演
『パーティーがはじまる!』
無事終演しました!!
本当に本当にありがとうございました。


お客さんも優しくて、みんなも大きなミスもなく、評判もかなり良いみたいで、ひとまずホッと胸を撫で下ろしています。


てかなんで急にダダダムズさんとトワイライト渚が?と思った方もいるかと思いますが、事のあらましを擬音なしで説明すると、それはまず2023年1月まで遡ります。

前のコンビのときにお世話になっていたロフト系列のスタッフさんから連絡が来ました。

「アイドルと芸人がコントをやるライブを企画したいのですが、カミノさん脚本書いていただけますか?」

僕は当時、事務所に所属していなければ今のコンビも組んでいなくてかなり身軽だったし、こういうお仕事は今後やっていきたいことの一つだったので、二つ返事で「やります、やらせてください」と答えました。
その当初から、お芝居とコントの中間のようなものを企画したいと言われていたのですが、僕にはそういうのを書いた経験がなかったのでこれは自分自身のチャレンジとしても凄くいいものだなとやる気に満ち溢れました。

しかし、企画自体がまだアイデアベースだったのでアイドル側も芸人側も演者は決まっておらず、まずは出演してくださるアイドルさんに向けてプレゼン用の台本を作るところから始まりました。
あ、こんな感じのお芝居ですよというサンプル的なやつと言ったほうがいいかも。

おそらく20分ほどの台本を3月頃に書き上げて提出し、待つこと数ヶ月…
ダダダムズさんが手を挙げてくださいました。

で、僕は皆さんの性格や関係性などが知りたかったので、打ち合わせの機会を設けてもらい、ライブも観に行かせてもらったりして構想を固めていきました。
手を挙げてくださっただけあって、皆さん本当に意欲的で、お互いについてたくさんお話ししてくれたので、そういったところを台本にたくさん反映させることができました。
今回の公演の成功は、ここに一つの理由があったように思います。
ちなみに、その時期にちょうど新メンバーとしてkimiさんとkuruさんが入るとのことだったので、ああいったあらすじのお芝居になったのでした。

あ、そうそう!
僕はアイドルライブに行ったことがなかったのでダダダムズさんのライブが初めてだったのですが、凄かったです!
"元気をもらう"ってこういうことなのかとなりました。
あと、パフォーマンスをしているのを観ているだけでなんとなくその人のキャラクターが分ったりして、「推し文化」みたいなのの一端とその魅力の一部を知れたような気がしました。


話を戻します。
まだまだ残暑が続く頃に今回の台本の第一稿が出来上がり、修正し、第二稿が出来上がり、まずは読み合わせをして、また修正し、そんなことの繰り返しで、季節はあっという間に冬になりました。

公演を2023年内に、という目標は叶いませんでしたが、お互いのスケジュールを照らし合わせてようやく日程が決まりました。

2024年5月26日!

徐々に暖かくなってきたかなという頃から、そこに向けて稽古が始まりました。


とは言え十分に稽古のスケジュールが取れたわけではなく、そういった点では皆さんにかなりご負担をかけてしまいましたが、本当に皆さん吸収力が高くて、稽古を重ねる度に倍々で成長していく様子に僕はずっと驚いていました。
最初は堅かった演技もどんどん柔らかくなっていき、台詞を追うことにいっぱいいっぱいだったのに演じることを楽しめるようになってきたり、5月の毎週火曜日は僕としてもとても楽しみな日になっていました。


こうなってくれば月日の流れというのは残酷なくらい早いもので、あっという間に本番当日になりました。

忙しなくリハを終えて、開場して、暗転して、板につき、あっという間に明転です。

そして、あっという間に終わるのです。



ほんっっっっとうに良かったよ!!!!!みんな!!!!!

楽しそうに演じていた!!!
お客さんも楽しく観てくれていた!!!
多少のミスはあれど、でも僕は今までの稽古よりも今日が一番よかったと思います!
とても人間らしかったというか、本当にみんなの良さが出ていたし、みんながみんな「その場にいるその人たち」だった!
僕は、コントにしろ演劇にしろドラマにしろ、「その場にいるその人たち」をいかに表現できるかがお芝居をする上で大事だと思っていて、今日は本当にそれができていたように思います。
本当に素晴らしかった👏


僕個人としては、脚本や演出に関して多々反省があります。気付きもありました。
例えば、5分くらいのコントのときはいかにその人が言いそうだけど突飛なワード、つまりはボケ、を出せるかに注力しますが、45分のコントとなるとそれだけだと破綻してしまうし、だけどもボケとか笑いどころを出していくリズムは保っていきたい、みたいなののせめぎ合いの中でチャレンジしたりした部分が成功したりしなかったりしたので、やっぱ奥が深くて面白いものです、コントって。


少し話は逸れますが、僕が好きなコント公演の一つに細川徹さんが主宰していたユニット「男子はだまってなさいよ!」の『レッツラゴン』があるのですが、それは本当にずっとボケ倒していました。
長尺のコントを書くうえで、常に理想にあるのはあのナンセンスさです。
だから上記の"破綻"というのは実はなかったりして、いつかそういうのも書けるようになれればいいなと思っています、これは目標です。


まぁ、そんなことよりなにより、今日の公演は素晴らしかったと自負しております。


uzuさん
一目見たときからあなたの明るさにあてられて、前半の軸に置こうと決めました!
稽古中もすごく真摯に向き合ってくれて、この人に託してよかったと思える瞬間がたくさんありました。

mashiさん
アイドルとして完璧なまでにアイドルで、この公演をやる上で最後のピースをはめるのはあなただと思い、託しました!
稽古中は誰よりも不安そうにしていましたが、僕はずっとmashiさんはmashiさんらしく、そのマイペースさを保っていてほしくて、今日それが完璧に表れていてとても嬉しかったです。

anさん
初っ端から演技の素質があって、ほぼ言うことがありませんでした!
可愛さも柔らかさも物怖じしない力強さも兼ね備えていて、「末恐ろしいよ…」という台詞がまさにぴったりでした。

mepoさん
打ち合わせのときからずっと支えられていました!
メンバーのことをよく見ていて、この子こういう子なんですというmepoさんからの紹介から出来た台詞や流れがたくさんありました。
稽古のときも、演じるにあたって自らたくさんアイデアを出してくれていて、まさにこの公演の支柱でした!

rezyさん
打ち合わせのときいらっしゃらなかったので、皆さんの証言をもとに作らせてもらいましたが、なんですか!しっかりお笑い担当じゃないですか!
一番難しい役柄を難なくこなしていて流石でした!
あの役はあなたにしかできなかったでしょう。

kimiさん
ライブを観たときにkimiさんが一番喜怒哀楽を表現してくれるかもと思いました!
楽曲の雰囲気や歌詞に合わせて明るく見せたりクールに決めたり、その幅の広さは随一だと思います!
その期待通り、kuruさんとの喧嘩のくだりがバシッと決まっていて最高でした。

kuruさん
唯一無二の雰囲気を持っていて、時には主役、時にはアクセントになっていて素晴らしかった!
今回の公演を通して、一番成長を見せてくれたのはあなただと思います!
その纏う空気感は役者としてもアイドルとしても大きな武器だと僕は思いました!


とにかく、とにかくです!
皆さん本当にお疲れ様でした!
そして観てくれた皆さんも本当にありがとうございました!
会場に来れなかった人、来なかった人、よければアーカイブもありますので是非とも観てほしいです。

https://twitcasting.tv/loft9shibuya/shopcart/306355


そして何よりも、企画してくださったスタッフさん、本当にありがとうございました!
僕にこんな大役を任せてくれて、身震いしつつも楽しく作り、演じさせてもらえたのはスタッフさんのサポートがあってのことです。
ここに最大限の感謝を記します!


旗揚げ公演でしたから、第二回もやりたいですねぇ。
今回の反省も踏まえつつ、次やるなら、という構想も浮かんできました。
皆さんがどんなのを観たいのか、みんながどんなのをやりたいのかによって内容は変わってきそうです。

どのみち楽しみです!
絶対にまたやりましょう!


それでは!
また会う日まで!!

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