今まさにバチェラーを観ている

バチェラーが面白いらしい。
まぁとにかく最近色んな人から聞く。
僕はなかなか天邪鬼な性格をしていて、みんなが面白いと両手放しで称賛する作品を「へんっ、観てやるかよっ」と背を向けることがよくある。
マッドマックスが数年前にそうなったときにそうなった記憶がある。

だから普段なら絶対にバチェラーも観ないのだろうが、ましてやこういう系なんて縁遠い人間だから、どう考えても観ないのだろう。

だが、僕は今まさにバチェラーシーズン3を再生しながらこの記事を書いている。

理由は、普段しないことをしたい欲が高まってきたということと、どうやらこのバチェラーシーズン3が"異様な"面白さらしいからだ。
まぁ前者はほんのちょっぴりのきっかけなだけで、理由の大部分は後者である。
観た人にある程度を説明してもらったのだが、それを聞いたとき、僕が飼っている天邪鬼は豆をぶつけられて退散してしまったようだった。

観始めてしまったから、正直もう早く書き終えてしまいたいのだけども、もう少しだけ書く。
もうここからは(僕としては)ほぼリアルタイム感想実況である。

それにしてもつくづくすごい番組だよなぁと思う。
実はこのシーズン3が始まったとき新宿駅にデカデカと広告が出ていたのだが、女性一人ひとりにキャッチコピーがついていて、やはりそういうものは目が行くものである。
いざ観てみるとまぁたしかにキャッチコピーがつくほど女性たちは個性が強い。
オーディションで選んでいるようだが、選ぶ側としてはもちろんキャラが被らないようにしているはずで、となると、こいつには期待したいな~とかこいつ引っ掻き回してくれそうだな~とか制作サイドの期待値もきっとあるんだろうなぁと思う。
そういう人が早々に脱落してしまったら、おいおい~!もっと頑張ってよ~!と、制作サイドは制作サイドとして楽しみ方がありそうだなとか思ってしまった。羨ましい。
ちなみに今のところの感想としては、進行役の人の喋り方と声、めっちゃいい、である。
僕はああいう声質に生まれたかった。ツッコミのとき上ずってしまう僕の声は僕の理想じゃないのだ。

う~ん、それにしても容姿端麗でお金持ちというのはどんな人であっても鼻につくものだ。
しかしこれは見始める前から分かりきっていた感情。
そしてそれに群がる女性たちという構図。
これも正直虫唾が走る光景である。
しかしまぁそれがマックスで感じるのはきっと今観ているエピソード1だろうから我慢するしかない。
大人数の女性が一人の男に色目を使っているのは本当に男として観ているのが辛い。女性は意外とそういうの観ていられるのか?
男としてはオスとして敗北を突きつけられている気になってしまう衝撃映像だし、オスとメスを物凄く感じる映像だと思うからこれは男女関係なく「観たくない」映像の類だと思うのだが。
あー、ほらほら。いま一人の女性がツーショットで話しましょうってバチェラーを誘い出したんだけど、色めきだった他の女性陣が「私も~!」「話した~い!」「次は私~!」とか言い出したじゃないか。これこれ。これなんだよな。経験したくもあるけど僕みたいな産毛男には獣臭が強すぎて逃げ出してしまうこと必至だ。
まぁでもしかたない。ここはそうする場だから。

そういえばもうすでにモブ扱いされている女性がちらほらいる。
きっと今日で落とされるのだろうがその後の彼女たちの人生もそれはそれで気になる。
むしろもっと幸せになるかもしれないし、半年くらい引きこもってめっちゃ太る可能性もある。他の誰かと結婚して子供を産んだとしても子供が「やーい!お前の母ちゃんバチェラーにバラ渡されなかった~!しかもエピソード1で~!あとデベソ~!」といったかなり陰湿ないじめに遭う可能性だってある。
そう考えるとこの番組に出るってかなりリスキーだよなぁ。競馬とかパチンコのほうがまだリスク低い気がする。
みんな頑張ってほしい。

とかなんとか思っていたらなんかバラ渡すくだりまで来てしまった。
この緊張感なにかに似ているなと思ったんだけど、分かった。
大会前のベンチ入りメンバーを発表するときのミーティングだ。
運動部に入っていたことがある人には分かるだろう。
若い背番号からどんどん発表されていくあれだ。
そりゃあレギュラーを確約されたメンバーはどうってことないだろうが、メンバーに入れるかどうかの瀬戸際にいる部員からしたらもう1桁台の番号なんて何も耳に入ってこないあれだ。
渡される背番号が少なくなってくるたびに鼓動が早くなり、呼ばれたら呼ばれたでビクンッてなるあれだ。
あれ本当に嫌だったな~。貰えたら貰えたでその番号を争っていた部員にどんな顔すればいいか分からなかったし、僕が入っていた部活は呼ばれたら監督のもとへ駆け寄ってその場で背番号を手渡されるシステムだったので、貰ったあと元の場所に戻るまでのときつい笑みがこぼれてニヤついてしまってないか、かと言ってすました顔をして当然ですけど?みたいな顔になってないか、色々と気を遣うことが多くてなんだかもう気分は葬式のお焼香のときみたいだったことを覚えている。

エピソード1が終わった。
早く人間のドロドロした部分が観たい。
僕は結局、人間の、怒りとか嫉妬とか悲しみとかそんな一単語で言い表せない感情が大好きなのだ。
それをバチェラーでは観られるらしいから観始めたのだから早くそこまでいきたい。

1エピソード1時間か。スマホを長時間見るの苦手だから億劫になってしまうな。
今日はこれ書きながらだからまだよかったものの。

いや、でも今日聞いたあの"異様な"面白さを早く体験したい。


今後数カ月でバチェラーっぽいネタを見掛けることがあったら、こいつすぐ影響受けるじゃんって思ってください。

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