私信、これを忘れないこと

なんだかもう、色んなことが自分の身をかすめて通り過ぎてゆき、とても忙しなく過ごしています。
まさに貧乏暇なし、といったところだね。


先日、誕生日を迎えて33歳になりました。
略して3歳です❤️という文言も考えていたけど、それって何が面白いの?と自問して口にするのをやめました。


とても寂しい誕生日でした。
今までは、キャモン西本さんがなぜか俺の誕生日に俺の誕生日を祝うオールナイトライブをやってくれたり、でもそれがコロナ禍によって開催できなくなったら、そのときはそのときで当時付き合っていた彼女が祝ってくれたり、ここ数年は良い誕生日を過ごさせてもらっていました。
今年はどちらもなくて、あの味を覚えてしまった俺は、その味を欲して誕生日来ますよアピールをして、そしたらTwitterパトロールをしているような同業者に捕まり、かなり恥ずかしいことを誕生日当日のライブでしてしまったりしていました。
まぁあれはあれで良いイジられになってすごくありがたかったんだけども。


そんな誕生日から数日経って、今日、すごく久しぶりの友人から連絡が来ました。

入り口は「カミノって柴田聡子好きだっけ?」というもので、彼の口から柴田聡子の話が出ることも驚いたけど、それよりも彼から連絡が来たのが6年ぶりくらいだったから、嬉しくも照れくさくもありました。

彼は高校のときの友人で、1年生のとき同じクラス、2,3年のときは隣のクラスで、文系はその2クラスしかなかったので、大学受験のときお互い励まし合いながら塾にも通わず放課後一緒に勉強していた仲でした。

お互い大学に入ってからは連絡を取らなくなったんだけど、俺が芸人、彼が社会人になった頃、2人とも東京に来たことが分かり、そこからまた連絡を取り始めて事あるごとに集まるようになりました。
もう1人、同じく受験仲間の奴がいて、そいつも同じタイミングで上京してきたのもあって、当時は3人でよく集まっていたし、俺の活動もすごく応援してくれていました。


で、そのうちみんなそれぞれの生活があるから次第に連絡を取らなくなり、でも俺は心のどこかで彼らを気にかけるところはあったりして、でも俺は自分から連絡を取るタイプではなかったから、どんどん疎遠になってしまっていました。
というか3人とも自分から連絡を取るタイプではなかったんですよね。
でもその温度感が心地よくてきっと高校時代から仲良かったんだと今になって思います。


まぁそんな感じで自然消滅的に散り散りになった俺たちだったわけだけど、今日何年振りかに来た連絡「カミノって柴田聡子好きだっけ?」が、前述した通り照れくさくもありすごく嬉しくて。

そうだよ、彼とは田舎の高校で唯一くらい俺と趣味が合う友達だったんだよなぁという思い出が一気にフラッシュバックした感覚がありました。

お笑いが大好きだった学生時代、あの番組が面白かった、あれに出てたあの芸人のあのネタが面白かったという話をずっと彼にしていたんです。
なぜかその記憶を今日の今日まで忘れていて、でも「カミノって柴田聡子好きだっけ?」で全てを思い起こされて、それがたまらなく嬉しかったんです。


で、話の流れで今日飲みに行こうかなんてことになり、先ほどまで旧交を深めていたんですが、なんなんでしょうね、あれ。
一気にあの頃に戻るやつ。
すごく自然体にあの頃のあの感じで話せたし、今の自分たちの話もごくごく自然に話せたし、身構えることなく絶えることなく話題が出てくるあれ。
すごく不思議なんだけど、これこそが友達なのかもと、感傷に浸った俺は思いました。

もちろん芸人仲間にもそういう人はいるけど、それとはまた違った感覚があるというか。
自分の原風景と今が同時並行的に進んでる感覚っていうのは、彼とじゃなきゃ感じられないんだろうなぁ。


それでも俺たちは仲良くなったあの頃から15年くらいの月日が過ぎていて、でもこうして好きなものがまた交わるというのがたまらなく嬉しかったんですよね。
ずっと好きなものが一緒だったんだ、という喜びです。


俺はやっぱどうしたって筆不精なので、好きな友達に自ら連絡することがないのだけど、この歳になると「好きな友達」を大切にしなきゃなぁという思いが募った一日でした。


彼は、連絡を取っていなかったここ数年も俺のことを気にかけてくれていて、連絡は取らずとも俺の動向をチェックしてくれていたらしいです。
こんな友達を大事にしないわけにはいかないよなぁ。
3人が上京した頃、「カミノが売れたら俺たちは恥ずかしいけど『ウチくる!?』に出て色々証言したいよ」と言ってくれていた2人に恩を返したいなぁと改めて思いました。
ウチくる終わってしまったけど。

また3人で集まってあの頃のテンションでバカみたいな話をしたいね。
その音頭を取るのは生活が安定したあとの俺なのかもと思いました。
生活を安定させよう、自分の進みたい道で!

とてもまとなりのない文章だけど、33歳になった今でもこういう感情になれるんだという、将来の自分への私信です、これは。
まとまりがないからこそ、将来の自分はいまこうして書いている自分の熱量を思い出せることでしょう。

忘れちゃいけないよ〜!
辛かったらこれを思い出して踏ん張りなさいよ、将来の自分〜!

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