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ハサミの切れ味を悪くしないためには?もし、悪くなってしまったら…?

こんにちは、松尾です。

THE SCISSORSは切るのが難しいと言われているガーゼもサクッと切れる、切れ味抜群のハサミ。

日本刀と同じように金属を叩いて加工する製法で精度と切れ味を高め、刃付け角度も45度と一般的なハサミより鋭い角度になっています。

左:THE SCISSORS
右:他社のはさみ
THE SCISSORSの方が刃付け角度が鋭くつくられている

そんな切れ味の良さを誇るTHE SCISSORSなのですが、以前「クレジットカードを切ったら切れ味が悪くなってしまいました…、元に戻せますか?」というご質問をいただいたことがあります。

ハサミって物心がついた頃には身近にある文房具なので、改めて使い方を教わったり調べたりすることって少ないですよね。
お問い合わせいただいたように、知らず知らずのうちに、切れ味が悪くなる使い方をしてしまったり…。

そこで今回はTHE SCISSORSの”切れ味を長持ちさせる方法”について書いていきたいと思います。

松尾は、ショップとオフィスの兼任スタッフです。店頭にてお客様と直接お話しながら、noteでも様々な角度から商品についてお伝えしていきます。
趣味は美術館・建築巡り、カメラを持って散歩をすること。
Twitter:https://twitter.com/THE_osamu3


切れ味が悪くなってしまう原因

普段何気なく使っていて、ある日「上手く切れない!」と、切れ味が悪くなっているのに気がつくことが多いハサミ。
切れ味が悪くなる原因は主に三つあります。


1.粘着剤や汚れがついている
荷物を開封するときなど、ついついテープをハサミで切ってしまうことがありますが、粘着剤や汚れが付いたままだとスムーズに切れず、切り口も汚くなってしまいます。


2.刃こぼれしている
刃が大きく欠けると切れ味が悪くなるのはもちろん、ハサミを長く使っているとどうしても刃が少しずつ削れて丸くなり、切れ味が落ちてしまいます。


3.カシメが歪んでいる

二枚の刃をつなぎ止めハサミの支点になっているカシメ。
ここが歪むと、刃と刃の間に隙間ができて噛み合わなくなるため、うまく切れなくなってしまいます。


ハサミは金属性のものが多いため丈夫なイメージを持ちがちなのですが、実はとってもデリケート。

布切りバサミで紙を切ったら、その後、布を切ろうとしたら切れ味が落ちてしまっていた…
という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは布よりも硬い紙を切ることで刃がダメージを受け、紙よりも柔らかいものを切りづらくなってしまうためです。

粘着剤などは切れ味が悪くなる原因としてパッと思いつきやすいのですが、刃こぼれやカシメの歪みは見落としがち。

切る物が硬いほど刃こぼれしやすく、カシメやハサミ自体が歪んで噛み合わせが悪くなってしまうので、すぐに切れ味が悪くなってしまいます。


切れ味を悪くしないためには?

切れ味を保つためのポイントは大きく二つ。

1.粘着剤や汚れがついたらそのままにせず綺麗にする
テープなどを切って粘着剤や汚れがついてしまったらこまめに綺麗にしておくこと。
普通に拭いても取れにくい粘着剤はシール剥がしを使って落とすのがおすすめ。
汚れを落とすというちょっとしたことですが、これだけで切れ味が変わります。


2.切りたいものに合わせてハサミを用意する
布切りバサミの例のように、ハサミは硬い物を一度でも切ってしまうと、それよりも柔らかいものを切りづらくなってしまいます。
布を切るときは布用のハサミ、紙を切るときも薄いもの用・厚いもの用で分けるなど、使い分けていただくことで切れ味を保ちやすくなります。


修理が難しいのがハサミの宿命…

ここまで、ハサミの切れ味を長持ちさせる方法をご紹介してきましたが、ご質問いただいのは既に切れ味が悪くなってしまったものについて…。

小さな刃こぼれなどは、アルミを切ることで欠けた部分を埋めたり、研いで滑らかにすることで、多少切れ味を戻すことはできますが、元通りにはなりません。

お客様からはTHEで修理することについてもお問合せいただきましたが、大変申し訳ないのですが、THE SCISSORSについては修理は承っておりません。

理由は、修理の方が新しく作るより手間がかかりコストが高くなってしまうため。
美容室などで使われるものなど高価で特殊なものを除くと、”修理が難しいのがハサミの宿命”と言っても過言ではありません。

一度刃こぼれしたり歪んで切れ味が悪くなったハサミを修理するには、パーツを全て分解して原因を突き止めなければならず、技術的にも新しく作るより修理の方が難しく、コストも高くなってしまいます。

加えてTHE SCISSORSは中国のハサミ産地で製造しているため、修理品を送るとなるとさらに時間もかかりますし、送料だけでも数千円の料金がかかってしまうのです。


THE SCISSORSの切れ味が悪くなってしまったら…有償で新品交換をしています


本当は修理をして長く使い続けられるのが理想です。
しかし現実問題としてコストが高すぎるため難しい。

それでもなんとかしたい…
そういう思いで苦肉の策として有償新品交換を考えました。

切れ味が悪くなってしまったTHE SCISSORSをTHE SHOPにお持ちいただいた方には、有償での新品交換というかたちで、定価から20%OFFの価格でご購入いただけます。

修理が難しいのが宿命と言われるハサミ。
それならばせめて、未来の定番となるハサミとして資源循環ができるものにしようと、THE SCISSORSはハンドルを含め全てステンレスでつくりました。
単一素材なので分類の必要がなく、回収したものは工場で溶かしてリサイクルすることができるのです。


有償での新品交換は、オンラインショップでご購入いただいた方、THE SHOP直営店以外でご購入いただいた方でも大丈夫です。

店頭まで持ってきていただくのが難しい場合は、切れ味が悪くなってしまったものをお送りいただければ、オンラインショップからでも20%OFFの価格でご購入いただけます。

※THE SHOPへ送っていただく際は送料はお客様負担となります、ご了承ください。

オンラインでの交換方法につきましては、詳細はメールにてご案内いたしますので、ご希望の方はTHE SHOP ONLINEのTHE SCISSORSのページ下部にある【質問する】ボタンよりお問合せください。


いかがでしたでしょうか。
このnoteがハサミの切れ味を保つこと、そして交換希望の方のお役に立つと嬉しく思います。

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