19/10/23 再会

21日、仕事を終えて夜行バスで大阪へ行った。
確かな希望を抱いて初めて新御堂筋を歩いた15年前と、景色はほとんど変わらなかった。正確には、ビルの名は変わっているし店も入れ替わっている。だけどそれは時の流れを示すだけで、記憶との違いではない。

7年ぶりに会う友人は、遠くからでも一目で分かった。
失われた年月を二人で辿った。胸がいっぱいだった。触れ合う肩にどんな意味があるのかを知ろうとは思わないないけれど、頭の片隅で想像していたようなことは起こらないし、昔よりもずっと優しかったし、あたたかかった。  

翌日はもう一人の友人と。
彼と私は昔からどこかチグハグで衝突しがちなところがあったが、何故だか数少ない私の友達だった。よく深夜に電話で呼び出して、一緒にご飯を食べに行った。10年分の歳をとって少し変わったようでもあるし相変わらずだったとお互いに失望したような気もする。
別れた後もしばらく引きずってしまったが、彼は確かにかけがえのない友達で、私の味わってきたモヤモヤもそのままである意味嬉しいことだった。いや、本当は、10年経って分かり合えるようになっていたほうが嬉しかったけど。
書き留めておきたいこと。私たちが噛み合わない原因は、互いのバックグラウンドの違いへの無理解だ。問題は価値観の違いではない。と思いたい。悲観的にはならない。友達でいてくれることが嬉しい。