19/09/18 思い出にピリオドを

予定がなくなった。
また、いじけている。どうにかしたい。
ドタされることが嫌なのか、予定のない休日が嫌なのか。  

昼過ぎに一人で出かけて、モスバーガーでシェイクを飲みながら雑誌を読んだ。しばらく面白く読んでいたが、昨日の幼馴染二人が頭から離れず、無性に誰かと話したかった。  

店を出て、少し前に共通の友人から教えてもらった番号に電話をかける。番号は10年以上前から変わっていないが、かけるのは5年ぶりだろうか。
かつて恋仲だった人は、高校時代、一番気の合う友人だった。向こうは私の番号を知らないし、もともと電話にはなかなか出ない人だ。かけるだけかけてみたんだからと、少し胸につかえていたものが取れた気になる。

ずっと彼に連絡を取らなかったのは、どこか後ろめたさがあったからだ。恋心は無い。ただ思い出だけが年々美化されて、時々夢に出てくる。今さら連絡を取った理由は、友人に戻りたかったからだろう。長い片想いの末にこじれて、一度は疎遠になったけど、あんなに気の合う人は他にいなかった。今の彼と気が合うかは分からないけど、叶うなら友人に戻りたい。美化され続ける思い出を終わらせたい。