19/06/19 取りこぼしている幸せの粒

なんの変哲も無い日であっても、いつかと同じ日など一日として無いはずなのに、その一日を言葉で言い表すことは難しい。
昔、勇二が自分の曲を「何気無い日々の中で人々が取りこぼしている幸せの粒を、両手ですくい上げる曲」と解説していた。私もきっと取りこぼしているのだ。

今日は暑い一日だった。起きてすぐシャワーを浴びたのに、日暮れ前にもシャワーを浴びた。梅雨だというのに雨はしばらく降っていない。ベランダにくくりつけられた大きなてるてる坊主の力なのかもしれない。

仕事先でこんな会話があった。
「角のラーメン屋さん、公務員を辞めてなけりゃ今頃年金たくさんもらえてたのに、もったいないね。ラーメン儲かると思って始めたんだろうけど、本当もったいないことしたね」

ハラワタが煮えくり返る感じがした。
どうしてこんなにも多くの人が、チャレンジした人をたやすく非難するのだろう。どうしてこうも無関係な他人が、いとも簡単に結果を語ってしまうのだろう。私はこの手の出来事に、ほぼ毎日曝されている。そして思いは強まるのだ。私が出来ることは、彼らを諌めることではない。そんな無駄な時間は人生には無いのだと。

晩ごはんは、家人が昼間に作っておいてくれたマッシュポテト、このしろ酢〆、キャベツ焼き、味噌汁、ぬか漬け。家人が焼き鳥を3本持って帰ってきた。
食後にカリン酒を呑みながら、スマホでマンガのネタバレを読む。家人は映画鑑賞。良い夜だ。