【ザンリーグ観戦記】開幕戦!豪運を身に纏った虎をどう捕まえる?【企業リーグ2023Aグループ#1】
文:億尾ほうこ
三人麻雀のチーム戦が今年も開幕します
2022年の企業リーグでは5チームが鎬を削っていましたが、2023年では参加企業が倍増し10チームの参戦です
この10チームを2つのグループに分けて戦い、勝ち上がりチームで総合優勝を決めていきます
プロ野球のセリーグとパリーグの形式ですね
開幕戦はグループAから、以下の3名の出場です
令和の虎CHANNNELより、岩井良明選手
岩井社長自ら開幕戦に乗り込んできました
がおー
NEW GENERATION GROUPよりリュウノスケ選手
歌舞伎町のホスト経営者です
歌舞伎町といえば麻雀みたいなところありますし、オーラ十分です
予想屋マスターより、ピンフちゃん選手
雀シンガーという独自の肩書で活動中
そのカチューシャはもしや自作?!
強烈なキャラクターを持つ3人がいきなりそろいました
さあ対局開始です
↑対局動画はこちらから
東一局 先制パンチ
社長は豪運だとか麻雀漫画の世界ではよく見る話です
どうやら現実でもその例に漏れなかったようで、岩井選手が大物手で先制立直に踏み込みます
立直平和赤2の🀛🀞待ちの満貫両面聴牌です
🀞であがるとドラと一気通貫が同時につくので、ツモれば倍満です
しかし、ここで横に置かれた🀖にロンの声がかかります
ピンフちゃん選手、發一盃口表赤花の満貫の和了です
なんと5巡目にはひっそりとダマテンを入れていたのです
立直で跳満になりますし手替わりの無い先制聴牌ということもあり、立直する人もいそうです
しかし、ツモればどうせ跳満になりますし役ありなのでダマでもアガれます
見た目枚数残り3枚の辺🀖待ちは心許ないので、少しでもロンできる可能性を高めるダマテンの方が有効でしょう
迷わずダマテンにしていた様子から、実力を感じさせる東一局のアガリとなりました
岩井選手の親を落としたことはとても大きいですね
思わぬところから勝負手を潰された岩井選手はこの表情
くやしそう
東三局 怪物の配牌
続く東二局もピンフちゃん選手の和了で進みます
ピンフちゃんの一人舞台になりそうな流れができています
ただ、そんな流れなんて百戦錬磨の社長には効かないようです
なんと配牌が以下の形
??!!
東北混一表表赤の倍満確定一向聴です
配牌でこの形とは、とんでもないことになっています
そして、3巡目に🀂を持ってきます
倍満確定で残り3枚の待ちなら、ダマも有用です
しかし、虎にはそんな大人しい麻雀は似合いませんね
🀞切って立直とします
これにより立直混一東北表表赤の9飜確定です
🀙ならドラ1、🀂で和了すると三風という役が付きます
(※三風:風牌3種を刻子にする2飜役。弱い小四喜のようなものです)
更にツモるとツモ三暗刻の3飜がつきます
つまり、🀙🀂のどちらかをツモるだけで数え役満が確定します
立直によってツモ率を上げることで、狙っていきましょう
また巡目が早いので🀂でロンした三倍満だってかなり現実的です
こんな🀂は止まりっこありません
これは勝負あったか
そこで終わらないのが三人麻雀の面白さであり、ザン企業リーグの面白さです
親番のピンフちゃん選手は黙ってみている場合ではありません
立直に対して通りそうな🀡🀆と打って一向聴です
🀁🀚🀜🀝🀓受けがあります
🀅の暗刻があるのでポンもできます
そこに岩井選手が🀁を持ってきます
🀀🀃ならカンできて🀂ならアガリですが、すり抜けてしまいました
この🀁は親のピンフちゃん選手が欲しい牌です
🀁をポンして打🀜で追いつきます
🀜は立直に対して全く通っていません
立直者が切った牌というのはそのまま現物になるので、ポンせずに安牌としてオリていく選択肢もありますが、しっかりとポンして前に出ます
打点こそ安いですが、親で両面待ちとあらば勝負した方が良いですね
このプッシュが功を奏します
發花の2飜3000点の和了です
またもや超勝負手を潰されてしまった岩井選手
和了してガッツポーズのピンフちゃん選手
放銃してしまって苦笑するリュウノスケ選手
自分の手を眺めて悔しがる岩井選手
盛り上がってきました
東三局 大波乱のツモアガリ
和了が止まらないピンフちゃん選手
ダマテンといい副露しての押しといい、放送対局だろうと対面に社長が座っていようと怖れることなく戦えています
しかし、たとえなんど蹴られても闘い続ける力があるのが社長の力というものです
この手牌から打🀡
搭子オーバーなので🀡から切って断么にしていきます
🀡を切ると🀛🀜🀟🀠🀔受けの一向聴になります
辺張を構成している🀠を切っていく選択肢もありますが、🀠を切っての🀛🀜🀞🀟受けでは、🀞引きで赤🀝が出ていってしまう形になるため最終形も打点も損をします
細かいところですが🀡を選べている点が流石です
🀓を持ってきて打🀗
形の上では打🀔の一択になります
※
🀠切ると🀛🀜🀟🀒🀔🀕🀘
🀔切ると🀛🀜🀟🀠🀒🀕🀘
🀗切ると🀛🀜🀟🀠🀒🀕
🀗切りは受け入れ枚数が単純に少なくなり、最終形も弱くなります
🀠と🀔の比較では、枚数は同じで🀠と🀔の受入れにしか差がありません
打🀠での🀔ツモは最終形が🀜🀟両面であるのに対して、打🀔での🀠ツモは3面張になります
対子フォローは弱い形の方を残しておくのが基本です
さて、そんな基本の話なんて分かっていることでしょう
たとえ受入れ枚数が多少多かろうと、この手牌から赤ドラを切りたいですか?
切りたくありませんね
切りたくないのですから🀔は切りません
では🀠切りでしょうか
そうでもありません
🀠を切って残る🀘の受入れは断么が消えるだけではなく赤🀔が出ていく受入れでもあります
🀘を引いたら2飜下がってしまうのです
打点が下がる受け入れなんて願い下げです
なので、ここは打🀗となります
最大打点を意識した打🀗でした
これがセレブ打法ならぬ社長打法です
岩井社長がじっくり手を進めているところに、またも襲い掛かるのがピンフちゃん選手
既に4連続和了なのですが、まだまだ和了し続ける気です
🀇単騎の七対子立直
打点は立直七対子の6000点ですが、親の先制立直で打たれやすい萬子待ちとあらばここは立直がいいでしょう
愚形だからダマといった安直な考えで今までダマにしていたわけではないことが伺える切り込みです
こんなやられっぱなしでは面子を保てない岩井選手
対面のピンフちゃん選手のツモ切りした🀛をポンして断么の聴牌です
断么赤3花1の満貫です
いざと言う時に仕掛けての聴牌を入れられるという強さが、断么進行にはありますね
切っていく🀞は無筋でこそありますが、満貫の両面聴牌は十分勝負になります
タイガーVSシンガーのめくり合いが再び火花を散らします
と、思いきや
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