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日本語パートナーズの派遣前研修

こんにちは。今回は日本語パートナーズの派遣前研修について紹介したいと思います。

前回の記事では応募から内定までの道のりを紹介しましたので、是非そちらと合わせてご覧ください。

派遣前研修は参加必須

派遣前研修とは日本語パートナーズに内定し、内定を受諾した人が全員参加しなければならないものです。国際交流基金の国内にある研修センターに泊まり込みで1か月間語学などの研修を受けます。研修センターは大分県、埼玉県、大阪府の3か所にあり、派遣国によって派遣前研修の場所は異なり自分で好きな場所を選べるわけではありません。


語学研修

派遣前研修では月曜日から土曜日の週6日間、毎日午前はタイ語の研修を受けます。研修初日に語学力のレベルテストを受けて、その結果を基に少人数クラスに分かれて授業を受けます。レベルごとにクラスが分かれるのではなくて1クラスにできる人とできない人を混ぜてどのクラスも語学力の平均値が同じくらいになるようになっているのだと思います。基本この講義では会話や単語、文法を練習しますのでタイ文字ではなくIPAというローマ字のようなものを使って単語を覚えます。タイ文字は毎週土曜日の午後に練習しますが、これは希望性です。元々タイ語ができる方などは受講しなくていいのですが、逆を言うとそれ以外の人はみんな受講していました。ですがこの土曜日の研修だけでかなりタイ文字が分かるようになってきます。週に1度確認テストを行い(タイ文字は除く)、その点数次第では土曜日に補習があります。でも先生が必要と思えばテストで満点を取ろうが補習をすることもあります。

その他の講義内容

午後は日ごとに異なる研修を受けます。例えば、ある日は浴衣の着付けの講習を受けたり外務省の方によるASEANの歴史についての授業もあります。自主企画と言って派遣者の中で自分の特技を活かしてワークショップのような講義を催すことができる時間もあります。日本文化に関係する創作活動(折り紙や習字など)をする方がほとんどです。自主企画は任意参加なので疲れている日は宿泊所に戻ってリラックスすることもできます。もちろん日本語教育やチームティーチングのやり方についての授業もあるので現地での活動が不安な方も安心してください。タイでの生活で気を付けることについての授業もあり、徐々にタイに行く心の準備が整っていきます。(笑)


予防接種

そしてもう一つ、研修中期間中に、狂犬病や腸チフス、B型肝炎など様々な健康のリスクに備えて予防接種も行います。あくまでこれは希望性ですが、間違いなく接種していった方が良いと思います。国際交流基金から補助金も頂けるので打って行って損はありません。医師の方が研修所まで来てくださり説明や相談をしてくれるので大変助かりました。派遣者のほとんどの人が推奨されているワクチンを全て打っていたかと思います。私たち日本語パートナーズは普通の日本人が旅行で行かないような地域にも派遣されますので健康面には特に気を付けなければなりません。現地の方のように免疫がついていないので事前にできることはなるべくやった方が良いです。

CP先生との交流

講義でCP先生(現地の日本語の先生)と交流する時間があります。CP先生方も研修で日本を訪れ、同じ研修センターで過ごします。中には自分が派遣される予定の学校から研修に来ていた派遣者もいました。(私です笑)なので派遣前にCP先生と会って話せるのは心強いですよね。アイスブレイキングもあってたくさんのCP先生と仲良くなるチャンスがあります。ここで仲良くなったCP先生たちと宿泊所のコミュニティスペースで飲み会をしましたよ。やはり共通言語が日本語というのは大きいですね。

派遣前研修最終章

派遣前研修の最後の方になってくると、インプットの講義よりもアウトプットの講義が増えてきます。例えば語学研修については、研修最終日に披露する現地語での劇の準備をしたり最終テストに向けて今までの全範囲を勉強し直したりします。現地で行う日本の文化紹介のプレゼンもあります。チームティーチングの模擬授業の振り返りもして改善点を話し合うなど、派遣前研修の最後らへんはかなり忙しくなります。

派遣前研修中の過ごし方

派遣前研修中期間中の外泊は原則禁止です。ただし土曜日の夜は事前に申請をすれば外泊が可能になります。加えて研修所の門限は23時なのでそれまでに宿泊所に戻らなければなりません。

平日の夕方、全ての講義が終わると自由時間になりますので各々好きなように過ごすことができます。中にはタイ語の復習をする方もいれば散歩に行く方、部屋でゴロゴロする方もいます。平日は3食全て研修所内の食堂で済ませることができますので食事の心配は必要ありません。食堂は土曜日はお昼まで営業しており、日曜日は終日閉業しているので派遣者のみなさんで外食に行くことが多いです。

最後に

日本語パートナーズとしての派遣されるにあたり派遣前研修への参加は必須です。私は派遣前研修に行く前はかなり不安でした。(タイで生活できるか、タイ語を覚えられるか、他の派遣者の方と仲良くできるかなど、、、。)考えれば考えるほど不安になっていましたが派遣前研修で他の派遣者に会って一緒に講義を受けていく中で段々と心の準備ができるようになり、派遣が楽しみになりました。1か月間は正直しんどいこともありましたし折り返し地点が一番辛かったのですが、派遣前研修を終えてみて意外と自分がタフなことを知れました。

さて、今回の記事では日本語パートナーズの派遣前研修についてご紹介しました。少しでも興味がある方は是非応募を検討してみてくださいね。これからも日本語パートナーズの紹介をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします(^^)

それではまたお会いしましょう!

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