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Chang FA Cup決勝戦 バンコク・ユナイテッド対ブリーラム・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2022-2023観戦記】

2022-2023シーズンを締めくくるカップ戦の決勝戦

どうも、きーきあっです。

さて、タイリーグの2022-2023シーズンも、ようやく終わりを迎えようとしています。

この日はChang FA Cup(以下FA杯)決勝戦。毎年このカップ戦の決勝戦がシーズンの締めくくりになっているわけです。

本来ならこのカップ戦の王者がACLの出場権を得られるわけですが、決勝に勝ち進んだブリーラム・ユナイテッドはリーグ王者、そしてバンコク・ユナイテッドがリーグ2位と、既にどちらもACL出場権を手にしています。
まあ、そのお陰で僕が愛するタールア(ポートFCの愛称)はリーグ3位でACLのプレーオフ出場権を得ることができたんですけどね。

となると、この試合の注目はブリーラムがこのFA杯も制して、2年連続3冠という、タイリーグ史上初の快挙を成し遂げるかどうかの1点になります。

個人的にはその瞬間に立ち会いたいという気持ちと、2年続けてブリーラムにタイトルを独占されるのは情けないので、何とかバンコク・ユナイテッドに意地を見せてもらいたいという気持ちが半々でした。

と言いつつ、しっかりブリーラム側のチケットを購入し、当日はブリーラムのユニフォームを着てスタジアムに向かったんですけどね。

というわけで、そんな決勝戦の観戦記です!

スタジアムへGO!

ということで、今回の決勝戦が行われるタマサートスタジアムへと向かいました。

スタジアムまではいつも一緒に感染している仲間の車で向かいました。
タマサートスタジアムはバンコク市街から40km以上離れた場所にあります。
何度かバイクでスタジアムまで行ったことがあるのですが、それはそれは遠いんです。
でも車だと1時間ちょっとでスタジアムに到着しました。なんて快適。

こちらがタマサートスタジアムです。

タマサート大学の敷地内にあるのですが、とても立派なスタジアムです。
ちなみにこちらのスタジアム、バンコク・ユナイテッドのホームスタジアムです。

カップ戦の決勝会場が片方のクラブのホームスタジアムでいいのか?不公平じゃないか?って思うかもしれませんが、残念ながらバンコク・ユナイテッドはこのスタジアムをサポーターで埋め尽くすほどの人気がなく、この試合もむしろブリーラムのサポーターの方が多かったほど。

強くて魅力あるクラブなのにそ何故それほど人気がないんでしょうか。
本当不思議。

さて、この日はこんな大きなボードが出ていたりして、決勝戦を盛り上げていました。

また反対側には優勝カップの実物が飾ってあり、そこで記念撮影が出来たりしていました。

スタジアムの前には飲食店の屋台がたくさん並んでいて、すごく賑わってましたよ。
ただ、大学の構内ということでビールなどアルコール類の販売はありませんでした。
あ、もしかしたらバンコク・ユナイテッドの人気があまりないのは、スタジアムでお酒が飲めないからかも!←そんなわきゃあない。

いざ、観戦!

スタジアムの中に入ります。

チケット購入時にブリーラム側はゴール裏しか残ってなかったので、今回はゴール裏からの観戦となりました。
ちなみにチケットは80バーツ。
伝統あるカップ戦の決勝戦が、ゴール裏とはいえ300円ちょっとで観られるのは何か凄い。

まだキックオフまで1時間以上あるのに、ブリーラムのゴール裏は結構埋まってました。
きっとブリーラムから大挙押し寄せてきているんでしょう。

こちらはバックスタンド側。
最初はそれほど埋まっておらず、本当にチケットが売り切れていたのかと疑ってしまいましたが、最終的にはメインもバックスタンドもほぼ埋まっていました。

そうそう、なんか周りのサポーターが持っていて気になるものがあったんです。
一瞬コレオ用のボードかなって思ったのですが、それなら座席に置いておくはずだよなあ。
どうしても気になるので探してみたところ、サポーター用に無料配布しているのを発見。そして貰ってきちゃいました。

それがこちらです。

で、これは一体なんだろうと思ったのですが、折り曲げてハリセンのような形にして音を出して応援するグッズでした。

材質もしっかりしていたし、デザインもかっこいいし、これを無料で大量に配るなんて、さすがオーナーがお金持ちなだけあります。

そんな事はさておき、いよいよキックオフの時間が迫ってきました。

ホームスタジアムにもかかわらず、サポーターの数では劣勢だったバンコク・ユナイテッドのサポーターもビッグフラッグを出したりと意地を見せます。

一方こちらはブリーラムのサポーター。人数も多いし、統率も取れてます。

試合はというと、前半にバンコク・ユナイテッドのDFが中途半端なバックパスを出したところをブリーラムの99番ボリンギが奪ってそのままゴール。

また前半ロスタイムにもティーラトンの蹴ったコーナーキックをボリンギが頭で合わせ追加点。
バンコク・ユナイテッドも懸命に反撃しますが、結局このまま2-0で試合終了。
ブリーラムが見事2年連続3冠の偉業を達成しました。

試合の感想なぞ・・・

スコアは2-0でしたが、正直そこまでブリーラムが強かったかというと疑問ですし、バンコク・ユナイテッドもノーチャンスではありませんでした。

ただ、バンコク・ユナイテッドは90分を通してとにかくミスが多かったです。
先制点もミスで奪われましたが、それ以外にもつまらないパスミスが何度もありました。
GKのパントキックやセンターバックからのロングフィードがそのままタッチラインを割ったりすることもしばしばありましたし、連携もなんかチグハグでした。
シーズン終了間際とは思えない、まるで新加入選手が多いチームの開幕前のプレシーズンマッチのような噛み合わなさでした。
しかもここはバンコク・ユナイテッドのホームスタジアムなのに。

個人的にはタイリーグのNo1外国人選手だと思っている90番のヴァンダー・ルイスをはじめ、いい選手は揃ってますし、もっとやれると思っただけにちょっと残念な内容でした。

一方ブリーラムはというと、もうさすがとしかいいようがないです。
試合前のスタメン紹介で改めて思いましたが、いい選手が揃ってます。
名前だけ聞いてこりゃあ強いよなって思うくらいです。

この日の内容はそこまで良くなかったと思いますが、バンコク・ユナイテッドとは対照的にチームがまとまっているというか、各選手がしっかりと役割や戦術を理解している感がありました。

そしてサポーターも素晴らしかったです。
チャントもオリジナリティに溢れ、そしてサポーターがそのチャントをしっかり歌えるというか知っているというか。
タイリーグのサポーターの中では最も統率力があるなあと改めて思いました。

そして試合前と試合後にゴール裏にやってきて、サポーターを鼓舞するオーナーのネーウィン氏。
言うまでもなく今のブリーラム・ユナイテッドがあるのはネーウィン氏のお陰なわけで、そしてブリーラムというイサーン地方の中でも最も地味だった県がその名前をタイどころかアジアのサッカーファンに知られることになったのも彼の功績なわけです。

つまりブリーラム・ユナイテッドは、クラブ、選手、そしてサポーターがタイのNo1だということです。
ついでに言うと、ブリーラムのホームスタジアムであるチャーン・アリーナもタイNo1のスタジアムです。

これはタールアサポーターの僕でも悔しいけど認めざるを得ません。
実際この決勝戦のスタジアムのブリーラムサポーターが陣取るゴール裏で観戦していてそう感じました。

ブリーラムには来シーズンのACLでぜひ勝ち上がってほしいです。
今のブリーラムならJリーグのクラブを始め、韓国や中国のクラブとも互角に近い戦いが出来ると思いますし、タイリーグの発展や地位向上のためにはブリーラムがアジアの強豪クラブの仲間入りをしてもらわなければなりません。
あ、そういえばタールアも来シーズンのACLにプレーオフからだけど参戦できるんでした。タールアも頑張らないと。

さて、ということでACLではブリーラムに頑張ってもらいたいですが、来シーズンのリーグ戦それからカップ戦のタイトルを独占させるようなことはさせません。
タールアを筆頭に各クラブが意地を見せてほしいところです。

この試合で2022-2023シーズンは終わりましたが、あと3か月ほどですぐ次のシーズンが開幕します。
早くも選手の移籍情報なんかも上がってますし、終わったばかりですが次のシーズンが今から楽しみです。

もちろん僕自身来シーズンもタイリーグを応援し、またタイリーグの情報を発信していきたいと思っています。
ということで、来シーズンもよろしくお願いします!

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!




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