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電気情報物理工学科で何が学べるか(1,2学年)

 皆さんこんにちは。工学部電気情報物理工学科3年 梶川友寧です。
 まず、この春東北大学工学部に合格された皆さん、おめでとうございます。これから東北大学を目指すというみなさんも、合格のために、これから頑張っていきましょう。

 今回は、私の所属する学科、「電気情報物理工学科で何が学べるか(1,2学年)」についてお話します。大学の勉強って何をするんだろう?と不安に思っている方もいるかもしれませんが、事前に何を学ぶか知っておけば、入学に向けて前向きに準備できると思います。ぜひこの記事を参考にしてみてください。

1年生(1、2セメスター)

 1年生の授業の多くは全学教育科目といい、2022年度からは全学教育は新しいカリキュラムとなり、基盤科目類(学問論、人文科学、社会科学、自然科学、学際科目)、先進科目類(現代素養科目、先端学術科目)、言語科目類(外国語、日本語)、学術基礎科目類(基礎人文科学、基礎社会科目、基礎数学、基礎物理学、基礎化学、基礎生物学、基礎宇宙地球科学)という4つに分かれます。工学部では数学、物理学、化学といった理系学生が共通で受ける科目や、英語、初修語(大学に入学して初めて学ぶ外国語)、基盤科目(学問論群及び人文科学群・社会科学群・学際科目群)といった文系理系問わず全学生が共通で受ける科目がメインになっています。科目ごとの内容を見ると、数学は、線形代数学や解析学といった名称になり、行列や微分方程式などの数学の新たな内容を学ぶことになります。また、初修語は中国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、朝鮮語から選び、日常会話程度の内容を学ぶことができます。基盤科目(旧基幹科目・展開科目)は、文学、芸術、政治、科学技術など、文理問わず様々な内容を学ぶ事ができるので、理系の学部でも文系科目を学ぶ事ができ、とても有意義だと思います。他にも、学問論演習(2021年度までの「基礎ゼミ」に近い授業)といい、72ある講義の中から好きな内容を選ぶ、20人以下の少人数授業もあります。(わたしたちの代はコロナの影響で全員共通の授業しか受けられなかったので、自分が選びたかった授業を選べなかったのが心残りです…。)以上が私が学んだ2020年度の概要ですが、2022年度からは「AI、数理・データリテラシー」や国際教育、アントレプレナー(起業家)教育、SDGsに関する教育なども充実するようです。(私も受けてみたい…!)

 また、1年生でも専門教育科目もあります。1セメスターは数学物理学演習Ⅰと電気情報物理工学序説、工学英語、2セメスターでは情報処理演習、数学物理学演習Ⅱ、創造工学研修があります。創造工学研修は工学部生のみの学問論演習のようなもので、研究室により少数人数で行われる授業です。自分が興味のある研究室の内容を選ぶ事ができますし、今後自分が何を研究したいかを知る良いきっかけにもなるでしょう。
 1年生では、大学で学ぶにおいて重要な基礎をしっかりと学ぶことになります。この学習が今後の学部4年間で大きく生きてくるので、基礎とはいえ侮らずに計画的に学習する必要があります。

2年生(3、4セメスター)

 2年生の3セメスターになると、専門教育科目の割合が増え、7科目も履修することになります。そして、クラスが4つに分かれます。ただ、クラスによって時間割が変わるというだけで、電磁気学基礎論、電気回路学基礎論などといった同じ科目を学びます。専門教育科目では高校でやった内容が出てくるところもあれば、1年生で習った内容の応用などが出てくることもあり、復習が大事になってきます。全学教育科目は、数学、英語、基盤科目(人文科学群・社会科学群・学際科目群)、スポーツがあります。人文科学群・社会科学群・学際科目群は人によって1年生で終える人もいれば、2年生以降まで受ける人もいるので、時間割にはある程度の自由度があります。
 また、4セメスター(2年後期)からはコースごとに分かれて授業を受けるようになり、配属されたコースによって必修科目や選択必修科目が変わってきます。コース分けについては、別のnote記事についてまとめているので、ぜひそちらも参照してください。3セメスターでは専門教育科目は全て必修でしたが、4セメスターでは選択必修が増えるので、時間割が全く同じという人が少なくなってきます。ですから、同じ科目をとっている友人との協力が大事になってきます。全学教育科目は英語や基盤科目(旧展開科目)があるのみで(再履修などは除く)、2年生までに全ての全学教育科目の履修が終了することになります。もちろん、必修の分が終わっても自分が興味がある授業をとるということも可能なので、ここで説明した時間割にとらわれず、自分の望む取り方をしていただければと思います。(ただし、必修科目の取り忘れには注意!)
 2年生では、1年生での学びを活かした、より専門的な内容の授業を学びます。また、コース分けという大きなイベントがあり、1年半共に学んできた友人達とは別な進路に向かっていくことになります。しかし、コース分けによりまた新たな友人関係を生むことができますし、内容が難しくなっていく中で協力し合い共に学ぶことの喜びを感じられると思います。

 いかがでしたか。これから電気情報物理工学科の学部生の一員として、キャンパスに通う自分の姿を想像できましたか?私達も学生ナビゲーターとして、そして学科の先輩として、みなさんが楽しく大学生活を送れることを願っております。

 ありがとうございました。楽しい大学生活に向け、頑張っていきましょう!

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