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【本日、代表就任しました。4】

「香水の恐怖〜時間との戦い〜」

まだまだお客様がいない中で無謀にも香水を大量発注した事もあります。今思えばあの在庫の山はマーケティングが悪かったと反省しています。

商品としては今も愛用している程に、非常に良い仕上がりで間違いなく価値を感じました。展示会ではどんどん売れるのにオンラインストアでは売れませんでした。

「何がオフラインに向いていて、何がオンラインに向いているか」

匂いはオンラインでは体験出来ないし、目にも見えません。香水には消費期限がついており、店舗の無い私達は非常に悩みました。

それについて考え始めたのはこの辺りでした。ただ、まだこの時点でも何が正解なのかに気づくことは出来ませんでした。

「え、お金ない。」

そして、HENZA LOS ANGELESを立ち上げて約半年に当たる2016年年末です。年末に向けて資金繰りを計算し始めると…「え、お金がない。」その時始めて資金ショートの恐怖を感じたのです。

よく起業してビジネスを始めた時に「支払いサイトに気をつけなさい」というあれです。

当時妹が東京の事務所やメールで請求書を受けていましたした。それらを管理シートに記載し忘れてギリギリになって、「香水の支払いがあります!」と出してきたのです。

オンラインでなかなか売上が上がらず、在庫の山の中、資金繰りがタイトだったので急にその香水の支払いがドカンと来て血の気が引いたのを覚えています。

結局、どうにか協力者に相談して事なきを得ましたが、それから何度も何度も繰り返され私を毎晩毎晩悩ませます。逆に言うとそれは普通のサラリーマンには無い経験でした。

一方で野村證券で日頃担当していた投資が出来るくらいに成功したオーナー経営者の方々は本当に凄い人達だと実感しました。HENZAを経営をしていくに当たって、たくさん本質的な心に響く生の声を聞くことが出来た事は幸運でした。

「物事の本質を掴む」

その中でもある経営者に言われた言葉はかなり強烈だったので、今でも鮮明に心に焼きついています。せっかくなのでご紹介します。

「君の会話には本質的な要素がない。なぜなら経験や知識の裏付けがなく全てが抽象的だからだよ。本質を掴む努力が足りないんだよ。」

ショックでした。それまで小さな成功を重ねて自信を持っていた私でしたが、それから毎日毎日自問し始めました。それは私の本質を見抜いていたからこそ私に突き刺さったのです。

その方は世界のトップをずっと見てきた人で、井の中の蛙であった私に気づきと腹落ちを与えてくれました。

「本物のプロフェッショナル」とは何か?

「本物のプロフェッショナル」は、何が「本質」なのか?と常に問いかけ、それを得る為にチャレンジし、失敗して失敗して何とかそれを掴んでいるから成功している。

そういう経験をしていると会話は、「例え話が豊富」であり、より「具体的」で、「シンプル」かつ「分かりやすい」。

ググッたら何でも出てくるこのご時世なので、そのググッた情報を、チャラっと知ったかぶりして、それらしく話している輩がたくさん居ます。

この「物事の本質」については、今でも私の心に常にあり、誰かと会話したり、大事な事を誰かに伝える時には必ず気をつけています。

余談ですが、実はこの#noteの題である「Essential Talk Room」はその様な「物事の本質」にフェーカスして、みなさんと一緒に記していきたいと思っています。

続く…

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