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MACHINE TRPG【コールドスティール】3β:ワールドセクション

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ここでは主に【コールドスティール】の世界観について紹介しています。世界観について話すとキリがありませんから、最初に世界観のあらすじと用語解説を掲載しました。更に下へ潜ると、人物や組織などが掲載されています。

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「お前さん、この業界にゃあ慣れてねえのかい?
じゃ、簡単に説明してやろうじゃねえか。
この業界がいかに過酷で、いかに世界の命運を握ってるかってえのをよ」


◆荒廃した世界:

【コールドスティール】の世界は、我々の住む現代の延長線上に存在するかもしれない未来の世界だ。国家の影響力は薄まり、旧巨大企業群残党と新世界企業群、そして様々な第三勢力が争いを繰り広げる、争いの止まない世界。汚染されていない清浄な空や、汚染された地上、突貫工事で掘られた地下など、”コロニー”と呼ばれる居住区に人々は暮らし、限られた資源を巡り闘争を繰り広げる企業群に怯えながら、あるいは興奮し協力しながら暮らしている。そして、この争いで要となるのが、人型汎用機動兵器「ブリンガー」と、その搭乗者「ノイマン」である。「アーセナルベース」と呼ばれる要塞兵器を破壊する要として活躍した彼らは、やがて「ブリンガー」同士で争いを繰り広げるようになり、更なる破滅の予兆をこの世にもたらしたのだ……。


あらすじ

人々を統治する力を失っていた国家は、巨大企業群を前に為す術がなかった。彼らが開発した、多数の凡人などによって運営、管理される要塞型兵器「アーセナルベース」の兵力を前に、手も足も出なかったのである。しかし、それに対抗するべく巨大企業群に虐げられてきた子会社や中小企業群が、かつて巨大企業群が捨て去った汎用人型兵器「モータートルーパー(MT)」と捨て去った技術「TG粒子」「TG式ジェネレータ」を融合させ、問題点を克服させ、新たなる汎用人型機動兵器「ブリンガー」を開発した。”もたらすもの”と名付けられたこの兵器は、新技術である「BB(ビーツー)」と呼ばれる神経直結と物理四肢によるマニュアル動作を融合させた操縦方法(スタイル)を使う操縦者「ノイマン」によって、恐るべき高速機動性能を獲得。アーセナルベースの懐に潜り込み一方的な破壊をもたらすことができるようになったのである。そうして、中小企業群が本格軍事行動を開始した僅か一か月足らずで、多数のアーセナルベースは破壊され、巨大企業群は解体に追い詰められた。この「メガコーポ解体戦争」に勝利した子会社や中小企業群は、数あるグループ間で合併し、新興企業を設立。新興企業による、新たな世界が始まろうとしていた。そのため、それらは”新世界企業群”と呼ばれるようになった。しかし、かつての巨大企業群である”巨大企業群残党”はそれを良しとせず、また、新たなる第三勢力たちも、それを良しとはしなかったのである。そうして、巨大企業群による秩序が無くなったこの世界で、争いが始まったのである。


主要用語解説

国家:
かつては人々を統治していたが、今ではその力は見る影もないただのハリボテ。それが国家である。巨大企業群に反旗を翻した中小企業群たちの行動が、国家に頼まれてやったことなのかは定かではない。いずれにせよ、崩壊こそしてないものの、非常に影の薄い組織だ。

巨大企業群(巨大企業群残党):
要塞型兵器「アーセナルベース」を主な戦力として持ち、「ブリンガー」にも使用されている技術「モータートルーパー(MT)」や「TG粒子」「TG式ジェネレータ」などを開発し捨て去ったメガコーポたち。しかし、中小企業群に反旗を翻され、秩序あるメガコーポたちは解体された。しかし、「巨大企業群残党」として現在でも活躍している。

中小企業群(新世界企業群):
かつては巨大企業群の下請けや子会社。しかし、「ブリンガー」の開発と共に反旗を翻し、巨大企業群を解体。その後は新世界を目指し、企業同士で合併などを行い「新世界企業群」として登場する。しかし、「巨大企業群残党」がいるため、真の新世界は実現していない。

ブリンガー:
巨大企業群が捨て去った「モータートルーパー(MT)」「TG粒子」「TG式ジェネレータ」などを主に使用した、新世代の汎用人型機動兵器である。「BB(ビーツー)」「オールドファッション」「ニューラルリンク」などの操縦方法(スタイル)が存在し、従来の兵器とは比べ物にならない機動性と制圧力を誇る。

ノイマン:
新世代の汎用人型機動兵器「ブリンガー」を駆る操縦者の通称。彼らの個体能力差は激しく、操縦方法(スタイル)の適正の差も激しい。「ブリンガー」を駆るために強化手術を行っている者や、薬物などを投与している者など、様々な背景を持つ者が存在する。

TG粒子:
ティーン・ジー博士を筆頭とする研究グループが開発した「TG式ジェネレータ」において発見された、未知の粒子。非常に強力な加熱性能と冷却性能を備えているが、適切にコントロールできていると言えるのは冷却性能のみだとされている。消火活動、地球温暖化のコントロール、及び宇宙植民などで役立つとされていたが、発見の状況も相まって兵器面での研究が盛んである。強力なエネルギー源にもなり、「ブリンガー」の高速機動性能もこの粒子のおかげだ。

TG式ジェネレータ:
ティーン・ジー博士を筆頭とする研究グループが開発したジェネレータ。小型かつ強力な出力を備えているが、数々の問題により、巨大企業群からは捨て去られた。「ブリンガー」に搭載されている現在でも、その問題はある程度残っている。

アーセナルベース:
ABとも。巨大企業群の秩序を象徴する要塞型兵器。だがそのサイズは種類によって差が激しい。現在では、「ブリンガー」を搭載する母艦として活躍しているものから、かつての巨大企業群のように主力として活躍するものも存在する。


多様性を恐れるな!

ここまでで様々な用語や世界観が出てきたわけだが、キミはそれをどのように解釈してもよい。大事なのは、プレイグループ間で認識が合っていること、そして何よりプレイグループ間でより楽しくセッションができるかどうかだ。「お前の解釈は違う!ここにはこう書いてあるのに!」と叫ばず、「へえ、そんな解釈もあるのか……!」と柔軟性を持つことも、大事なことである。


用語解説

オールドファッション:
ブリンガーの操縦方法(スタイル)の一つ。操縦桿を握り、ペダルを踏んで動かすような、由緒正しき古典的操縦方法である。神経と直結しないことから、精神への負荷が最大限抑えられるが、ブリンガー特有の高速機動戦闘は行いづらい。そのため、基本的にタンク型や要塞型のブリンガーによく利用されているが、中には通常の中量級や軽量級のブリンガーで使用するものもいる。また、OSとの連携が行いやすいスタイルでもある。

BB(ビーツー):
ブリンガーのスタイルの一つ。機体と神経を直結し、更に物理四肢によるマニュアル動作を組み合わせた新世代の操縦方法の一つである。物理四肢を使用するのは、神経のみを使用することによる過剰精神負荷を抑えることにある。BBは、試作段階の時代から今現在まで最も普及しているスタイルだ。

ニューラルリンク:
ブリンガーのスタイルの一つ。機体と神経を直結し、物理四肢を一切使用しない新世代の操縦方法。ブリンガーの機動性を最大限発揮できるとされており、実際ニューラルリンクで操縦を行うノイマンのブリンガーは恐ろしく強い。最初期はこの方法が普及するとされていたが、過剰な精神負荷に耐えられるテスターがごく僅かしか存在しなかったことから、主流はBBとなった。

適正:
ノイマンが、どれだけブリンガーの操縦に適しているかを示すもの。極端に低いものは”ダスト”と呼ばれる。しかし、”ダスト”と呼ばれながら恐ろしい戦闘力を発揮したイレギュラーも存在する。ニューラルリンクはこの適正が高い者のみが使用できるとされるが、一部の者は自我を漂白しながら無理やり操縦する者もいた。

オーバーフリーズ:
TG式ジェネレータで発生する現象であり、問題点。TG粒子による冷却過多により発生する現象である。また、外部からTG粒子による干渉を受けることでも誘発される。この現象が起きると、ブースターが凍結してしまい、機動性が大幅に損なわれることとなる。メガコーポ解体戦争においてはあまり認知されていなかったが、ブリンガー同士の戦いが起こるようになると広く認知されるようになり、相手のオーバーフリーズを狙う兵器も広がり始めた。また、巨大企業群がTG式ジェネレータを捨て去ったのもこれが原因の一つとされている。

オーバーヒート:
TG式ジェネレータで発生する現象であり、問題点。TG粒子による加熱過多により発生する現象であるが、基本的にコントロールしているのは冷却なので、滅多に起きないとされる。しかし、TG粒子によるエネルギー兵器に干渉されると、起きやすくなる。この現象が起きると、ジェネレータが暴発してしまい、最悪爆発する。

OS:
ブリンガーを駆るノイマンをサポートするソフトウェア。ロックオンからノイマンへの警告、更には一時的なオート操縦などを行うため、実際欠かせないパーツの一つ。また、疑似人格が設定されているOSもあり、それらと会話を行うノイマンも存在する。どうやらこの疑似人格の一部は成長するらしく、ノイマンとの繋がりが深いOSはそのノイマンの意思を代弁したり、助言を与えたり、時には感情的に振る舞ったりすることもあるらしい。

MT:
モータートルーパーの略称。ブリンガーの元祖であり、基盤でもある。ブリンガーに対抗するため、この旧式の人型兵器にTG式ジェネレータを無理やり搭載した改造機なども存在する。モータートルーパーにも元は存在し、それは人型の作業機に防衛用として固定砲台の砲を無理やり取り付けたものとされている。

コールドバリア:
TG粒子を使用したバリア。球型のブリンガーを覆うように展開されるバリアもあれば、前面のみを防衛する壁のように展開されるバリアなど、その形状は様々。これがあることで、ブリンガーは蜂の巣にならずに済むという。しかし、バリアを展開した状態でコールド兵器に干渉されると、オーバーフリーズが誘発される可能性が高くなることが確認されている。

メガコーポ解体戦争:
中小企業群が、新世代の汎用人型機動兵器であるブリンガーを用いて巨大企業群を攻撃した一連の戦闘を指す。僅か一か月足らずで終了した。


他にも様々な用語が存在するが、それはサプリメントなどで解説される。

組織解説

ここでは組織、企業、その他の武装勢力や学会などの様々な集団が紹介されている。

新世界企業群:
メガコーポ解体戦争の勝利者にして、新世界の実現を目指すかつての中小企業群のかたまり。ブリンガーの開発、更にアーセナルベースの開発も着々と行っている。「巨大企業群残党」と戦争関係にあり、地球上における二大勢力とも名高い。新世界を目指す、としているが具体的な思想は明らかになっておらず、企業それぞれに様々な思想がある。

主な企業:
ツィマーマン
:旧ドイツ園の中小企業の集合体。優秀なブリンガー技術を持つ。
ラサース
:西アジア園の新興企業。主に近~中距離戦に適した武装とブリンガーを開発しており、MTを基盤とした量産型兵器も開発する異端児。
ティーンズ・サイエンス・テクノロジー
:TG粒子の兵器利用に強い企業。TG粒子を用いたヒート兵器やコールド兵器、更にそれに適したブリンガーを開発している。
ASI(アイアン・スミス・インダストリーズ)
:重装甲やタンク型脚部などを開発する、AFCの下請けの集合企業。優秀な中小企業の集合体であり、技術は高い。アーセナルベースの開発も行う。

その他様々な企業が所属及び協力を行っている。

巨大企業群残党:
かつてアーセナルベースによる武力統治を行っていた巨大企業群の成れの果てにして、メガコーポ解体戦争の敗北者。敗北した今でなお、「新世界企業群」との戦争を行っている二大勢力の一つ。しかし、解体された企業も再構築されつつあり、またブリンガーの運用も始めたことで、かつての巨大企業群よりも非常に厄介な勢力になっている。

主な企業:
AFC(アームズ・フレーム・カンパニー)
:アーセナルベースを開発していた主要企業の一つ。下請け会社がほぼASIに所属したことで弱体化したが、その力は未だ健在。
ハンターキラー
:優秀な兵器開発企業。現在はブリンガーの武装なども開発している他、独自のブリンガーを開発し、売り出している。
ティーンズ・ユニオン
様々なTG粒子技術を研究する企業。メガコーポ解体戦争以前はあまり強大な勢力を持っていなかったが、ブリンガーの登場と共に主役となった。かつての経緯から、ティーンズ・サイエンス・テクノロジーを敵対視している。
サンクチュアリー
旧オルレアン社を母体とした新興企業にして残党。オルレアンの思想を受け継ぎながら、奇抜なブリンガーの開発を行う。

その他様々な企業が所属及び協力を行っている。

トランスポーター・ハブ:
自然発生的に生まれたノイマンのギルド(同職連合)。その中でも最古参で、最大のものとされている。通称は”ハブ”。「完全中立」「良品保証」「裏切り厳禁」をモットーに、世界各地の支部やアウトポストを通してノイマンを運送(ブリング)する。安定的な部品・物資供給を実現させているため、多くの傭兵見習いはここを頼り、新人育成にも熱心的。依頼の信頼性も高い。しかし、中立中庸というのは、「力のある者の味方」と言っても過言ではない。依頼に間違いがなく、カネを払うならなんでも受けて処理するため、戦場で傭兵同士がかち合うのもしばしば、自分の意に沿わぬ依頼を生活保障を盾に押し付けられる事も多い。ハブで実力をつけたノイマンは、やがて自由を求めて様々な組織に散っていくだろう。ハブに所属するノイマンは「運送業者」などと呼ばれることがある。

「さて、仕事です。任務の内容は、カルニア・コロニー付近をうろつくMT乗りのギャング『ヘルカーネイジ』の殲滅……楽そうな仕事ですね。行きましょう」ーノイマン:エルミア・ウェルコット

「ああ、テメエ、ハブに属してやがるか。運送業者さんは今日も戦争運びに忙しそうなこって」ーノイマン:べラルド


スモーカーズ・クラブ:
"否定可能な人材"派遣組織。トランスポーター・ハブとは違い、ありとあらゆる仕事を捌き、あらゆるフリーランスに対して仕事を配布する。モットーは"煙のように消える人材を派遣します"。傭兵側の自由裁量権が非常に強い集団であり、人材登録後に気に入った仕事だけ受ける者や、どんな仕事も受けたがる者もいる。裏切りや非道行為なども自己責任で自由に行える組織であり、鬼畜外道や殺人嗜好者も多数所属しているため、大変悪名高い組織であるものの、多くの企業が使い捨て可能な人材を必要としているがゆえ、好んでスモーカーズ・クラブのメンバーを利用する。スモーカーズ・クラブの運営側もまた、傭兵が何をしようが関知せず、傭兵が裏切られても手助けすることはない。……また、「自己責任で自由」という組織であるがゆえに、善行や信念に基づいた仕事のみを受注することも可能である。

「さて、今日も行こうじゃねえか。運営どもは俺達のやることなんざ気にしてねえしな」ーノイマン:べラルド


アンサング・デス:
「復讐代行」を専門に行う小規模な傭兵組織……の噂。彼等の実在は、未だに不明である。強い復讐心を持つ者に、黒衣の「エージェント」が接触し、依頼を発注させる。あるいは、ノイマンとしての育成を施し、自分の手で復讐を成し遂げさせる。メンバーの数は不明。黒い機体に、白いドクロと鎌のレリーフが特徴。多くの組織、企業は「都市伝説」と一蹴するが、戦場で、時には市街地で、死神の白い鎌を見たという傭兵や企業戦士は後を断たない。そして、その真の目的もまた不明である。

「……報いだ」ー不明


全世界機械工学・電子制御・応用物理合同学会:
通称「全学会」。優秀なアーキテクトたちが次々と企業に召し抱えられ企業秘密の名の下に分断化されていく中で、その権威を失ったかつての世界的学術団体の連合。彼らは自らの夢やロマン、あるいは学問に対する使命感や信仰を持ち、企業に下ることを拒否した変人達の集団であるが、その知識・技術・熱意いずれをとっても超一流である。その常軌を逸した行動力により独自のブリンガーを設計し自らそれに搭乗し、彼らの言う「営利の為に学問の本質を見失った裏切り者共」に戦いを挑んでいる。もはや国家の支援が期待できない時代にあって、その経済力や影響力はお世辞にも強いとは言えないが戦力は決して侮れず、「所詮時代遅れの頭でっかちの集団」として喧嘩を売ってきた小規模な企業連合を、独特な発想で泥仕合の末に壊滅させている。この戦争以来「戦うマッドサイエンティストのカルト的集団」としてあらゆる企業から疎まれ、かといって正面切って叩き潰すほどの旨みもない厄介な連中として認識されている。

「でかしました。テストの汎用性は限りなく高くなり、非常に良い傾向です」ーテスター・ノイマン:ZERO


R.I.P.P.E.R Foundation:
Ring&Ishimura's Peace and Paramedical Evolution Religious Foundation。
通称「リッパー」。アジア系宗教法人を母体とした超医学団体。様々な宗教を混合し、そこに科学と医学を載せたような教義を持つ。「生命の拡張と多様化」が標語として掲げる。あらゆる生命工学と医学の最先端を進む集団であり、大量の生物改造兵器を保持している。本拠地は「医療/宗教法人大脳教会(Charch of Brain)」。俗語として「切り裂き魔」や「内臓カルト」と呼ばれる。

「これにて積極的改宗活動は終了します。積極的改宗活動後、すべてのR.I.P.P.E.R実験都市市民の皆様からR.I.P.P.E.Rの積極的改宗活動を支持する旨のアンケートを頂いております」ーリッパー宣教者


トップボトムズ社:
ブリンガーの活躍が知られるようになった現在、ファッション、繊維企業として知られるトップボトムズ社もそれが生み出す利益に注目していた。彼らが注目したのはブリンガー自体ではなく、ノイマン用のパイロットスーツであった。より万能に。より快適に。トップボトムズ社のオーダーメイドスーツはノイマンの能力向上や精神の安定に繋がる。無論、対高熱、対電気ショックを備えたものや衝撃吸収、防弾防刃などカスタム次第で様々な機能も搭載可能だ。そして、デザインも妥協はしない。一部のノイマンは表に出て英雄として扱われることもあるだろう。彼らにはそれにあった格好が必要なのだから。

国家開放前線:
人々の統治力の薄れた国家を、かつての形に戻そうと巨大企業群残党、及び新世界企業群どちらの勢力にも反抗する過激派集団。主に国家を信仰する力を失った腐敗政治家や、過激的な企業反対派によって構成されており、ブリンガー戦力も備えているなど非常に危険極まる集団。


他にも様々な組織が存在する。全てを説明するとものすごい量になるため、コアルールでは省かせていただく。

人物解説

ここでは【コールドスティール】の世界に存在する様々な人が紹介されている。


アイアンフェイス

「ターゲットの戦力は並外れているが……そのためにキミ達を呼んだのだ。任務の成功を祈る」
「総員、出撃せよ!この戦いの命運は、キミ達にかかっている!」

サイバネティクス技術により、顔面に直接クローム製のフェイスマスクを縫い付けた顔が特徴的な男。新世界企業群の代表的企業であるツィマーマン社の特別顧問の一人であり、主に傭兵への依頼を担当している。落ち着いた物腰ながらフットワークは軽く、よく傭兵の前に姿を現し直接ブリーフィングを担当することも多い。かつてはメガコーポ解体戦争を戦ったノイマンであり、フェイスマスクはその時に付けられた醜い傷を隠すためのものだと言われている。


レイ・ローラー

「あなたには期待していますよ」
「いいよね、虫。甘くてさ。……はあ、お偉いさんに会いたくないなあ」

ローラー(転がし屋)のコードネームを持つ、巨大企業群残党の凄腕エージェント。そのコードネームの通り、主に傭兵への任務の仲介を行う。かつては彼女もノイマンであり、今現在も汚れ仕事のためにブリンガーを駆っているという噂が絶えない。クールな立ち振る舞いであるが、甘いモノが好きらしい。


"ビッグ・タータス"・ビル・ベイリー

「まあまあ、おのおの方、ゆっくりやろうではありませんか」

身長2メートル20cm、体重250kgの肉体の異常巨体を持つ男。お人好しで愚鈍そうで、太りすぎた体を似合わないスーツに押し込めたこの男がなぜ政財界のパーティーに招かれているのかわからない者も多い。どちらかといえば、小汚いガレージでバーベキューでもやっている方が似合うだろうこの人物は、しかし裏社会を知悉した残酷なフィクサー(仲介人)であり、スモーカーズ・クラブの幹部でもあるのだ。メガコーポの幹部やマフィア相手に一切引かない硬軟併せ持つ交渉術と、敵対した相手を問答無用で殺害する残忍さは、味方としても敵としても大変恐ろしい。


鈴 瑞姫/Ring Rui Ji

「R.I.P.P.E.Rの科学は地球市民の救済と進化のために使用されます。安価かつ再利用可能なサステイナブル生体兵器は弱者の牙となり、対ノイマン麻痺性神経ガスは過剰な環境破壊を起こすことなく闘争を終了させるのです。我々の理念のもの、あらゆる戦争と政治と経済活動がエコロジーと平和思想、超知性体の慈愛によって染め上げられることを我々は願い、祈っています」
「ねえ、茜。私達の子供がこれほどに世界を埋め尽くしたわ。後はあなたが帰ってくるだけ。茜、あなたが帰ってきたその時はね……あなたと私で世界を作るの。全人類をもう一度作り直して、私達の愛しい子どもたちに相応しいものにするの。だってあなたを否定した世界なんてあってはならないもの」

R.I.P.P.E.R Foundation創始者にして現在の太母(=R.I.P.P.E.Rの最高指導者/最高研究者/院長などの意味を持つ)。年齢は記録では170歳。もっとも頻繁に取る姿は外見年齢20歳前後のアジア系女性であるが、しばしば整形手術によって容姿を変更する。彼女が太母と呼ばれるのは役職名というだけではない。R.I.P.P.E.Rの全社員は彼女及びもうひとりの創始者である石村茜の遺伝情報に「適切なゆらぎ」を加え、人工授精及び培養槽で作成された人間であり、したがって鈴は遺伝学上でも全社員の母親である。


ラインハルト

「我が誇りにかけて!」
「私は決して、この場から退いたりなどしない!」

ツィマーマン社の最精鋭と名高い企業戦士のノイマン。高潔な心からなる騎士道精神めいた忠誠心を持ち合わせており、彼のノイマンとしての適正も高く優秀なことから、ツィマーマンの騎士として知られている。レオポルドとは違い、自社の標準機体であるアーレンベルグをベースにカスタムが施された純白の機体"ヴァイスリッター"を駆り続けている。ツィマーマンはブリンガーにいち早く手を出した技術者の集合体の一つであるためか、ラインハルト、レオポルドなどをはじめとした優秀なノイマンが数多く属している。また、メガコーポ解体戦争を戦ったノイマンの一人である。


レオポルド・ウォルフガング・リヒター

「目の前にカワイコちゃんが居るんだぜ?ほっとく男がどこに居るよ?」

通称"プレイボーイ"。ツィマーマンに属するブリンガー専門のテスター・ノイマン。固有のブリンガーを持たず、新世界企業群を中心にありとあらゆる最新機種のブリンガーに乗り込み、そのテクニックでブリンガーの性能を最大限まで引き出し、武装の火力からトリガーの引き心地まで細かに記録し、そして組織に渡す。本人は頑なに”エーステスター”と呼ばれたがっているものの、節操なくありとあらゆるブリンガーに乗り込んでは乗り捨てていく姿勢、さらにはそのひどい女癖から、皮肉を込めてプレイボーイと呼ばれている。撃墜数とともに被撃墜数も多いが、その度に持ち前の悪運で生還している。一見極めて軽薄な男のその本質は、単純にブリンガーを心から楽しみながら、大空を飛び回りたい…それに尽きる。


ラ・ディ

「なあに、ンなことチョロいさ!」
「さあて……へへ、ちょっとね、かわいいなあ……ぺろぺろしたい」

ラサース社に所属するノイマンの女性。ラインハルトなどと同じく、メガコーポ解体戦争を戦ったノイマンの一人。こうしたメガコーポ解体戦争をブリンガーを駆り戦ったノイマン達は、ブリンガーが本格投入された戦いがメガコーポ解体戦争だったこともあって"オリジナル"とも呼ばれる。ラ・ディは元々ラサース社製の旧標準機体をベースとしたカスタム機を駆っていたが、新標準機である「R-saif(サイフ)」の開発と共にこれをベースとしたカスタム機"イシュメール"を駆るようになった。サイフの特徴、及び彼女の戦闘スタイルや趣味から、他の者からは”変態”と呼ばれている。異端児と呼ばれるラサース社の中でも飛びきりの異端児。


アシリア

「こんなことになるとは思わなかったッスよ……!」
「”ダスト”とか、馬鹿女とか、そんなこと言われても……アタシは、絶対ブリンガーからは降りない」

AFC所属のノイマン。彼女の駆るブリンガー”チャリオット”は、タンク型の脚部パーツに武装一体型の腕部パーツなどを搭載した戦車型のブリンガーだ。AFCは巨大企業群残党の中でも特にブリンガー技術に遅れを取っている企業の一つであり、こうした超小型のABに片足を突っ込んでいるようなブリンガーが数多く存在し、かつての下請け企業の集合体であり現在は敵対関係のASI製ブリンガーを鹵獲し使用することも多い。アシリアはそうしたAFCの焦りが見えるノイマンの一人であり、彼女自身の適正も低く、同社製のABとの連携による戦闘が精々だろうと言われ、”ダスト”と軽蔑されている。


ディーナー

「守るべき祖国無き者に、誇りが理解できるか」
「貴様はその力で何を成すか」

反企業体制派組織「国家開放前線」に所属する、イレギュラーと称されるノイマン。企業だけではなく、こうしたテロリストや小規模な組織の中にも、時折恐ろしい力を持つノイマンも存在する。ディーナーはそんなノイマンの一人であり、イレギュラーとも称される操縦技術を持つ。組織内や、他の反企業体制派組織からも”英雄”と称えられるほどであり、愛機”パトリオット”は微かに残された国家の威厳の象徴とも言われるブリンガーだ。ディーナー自体は過激な人物ではなく、組織内の雰囲気とはあまり似つかわしくない。


UNKNOWN

「直ちに退いてください。彼は、あなた方とは戦いたくない」
「マスター……あなたには、無理させてますよね……。もう、終わりにしましょう。あなた方も、もう終わりです。こんなこと……!」

所属不明のノイマン。メガコーポ戦争以前の試作段階のブリンガーとして一部の者に知られる謎のブリンガー「アルカディア」を駆る。武装は両肩部に搭載されたヒートキャノン、右腕のアサルトライフル、そしてヒートブレード(これは、ABにとても有効的なアセンブルである)。UNKNOWNは喋らず、代わりにOSから形成された疑似人格と思われる女性が意思を代弁する。


他にも様々なキャラクター達がこの世界に存在するが、全てを記載するとものすごい量になるため、コアルールでは省かせていただく。



【カットイン(コールドスティール)】

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