読書❺

猫に満ちる日 稲葉真弓
講談社 1998.7

老いた猫と、あるひとの長い時間。私は、動物が家にいたことはいままであったけど、主体的に関係を作っていたわけではないので衝撃的だった。深い愛のようなものと、強い想い。ちぎれそうな命。光と匂い。緻密。目を離したくなった。苦しくて何度も本を閉じた。生活でも引きずった。でも一つ言えるなら、これは傑作だと思う。

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