スーパー マリオパーティ ジャンボリーを遊んでみました
いよいよ出たマリオパーティの新作。
名前や体感ゲームの感じから伝わってくるように、Switchで最初に出た「スーパーマリオパーティ」の流れを受け継いだ作品になっている。
たぶん。
特段遊ぶ人がいなかったので、一人用モードを重点的に遊んだ。
パーティお手伝いの旅
いわゆるストーリーモード。
適当な理由をつけて全ボードマップで一通り遊ばせるだけだった従来のストーリーモードとは違い、マップ上を自由に移動して設営中のキャラクターたちを手伝うという手の込んだものになっている。
手伝いをするとリトルスターがもらえて、30個集めるとボスミニゲームが始まり、クリアすると次のボードマップへ…というのが基本の流れ。
リトルスターは全部で60個あるので、特定のリトルスターが手に入れられなくても他で補えるようになっている。
手伝いとは言いつつも結局のところは使いっ走りなのだが、そのおかげでマップを行き来して地形を把握したり、(おそらく)ハプニングマス等のマップ固有イベントを体験できる。
ボードマップ上にいるジャンボリーフレンド(NPC化したプレイアブルキャラのようなもの)を手伝うと、ボスミニゲームが始まった時に協力してくれるようになる。
30個以上集めた後もしばらくボードを探索できるようなので、行き詰まったらジャンボリーフレンドから優先して手伝うといいのかも。
更にジュゲムがボードマップに関するクイズを出題してくるのだが、ボードマップにおける特殊ルールやテクニックを再確認するようなクイズが仕込まれており、テキスト面での補完もできる。
使いっ走りだけでなくミニゲームもあり、勝利するとやっぱりリトルスターがもらえる。こちらは通常のボードマップでも選ばれるミニゲーム。
1位から順に3つ、2つ、1つともらえるので、3位にでもなれば少しは稼げるようになっている。
強いて言うなら1vs3ミニゲームで3人側を遊べないのが欠点か。
ボードマップの全貌を理解しながらミニゲームにも挑めてやり直しもでき、とにかくチュートリアルにちょうどいい。
今まで遊んだマリオパーティの中で一番親切だと思う。
一方でただのチュートリアルには留まらず、ボードマップの手伝いを全て完了させたり、あえてプレイアブルキャラクターの手伝いを後回しにして一人でボスミニゲームに挑戦する等のやりこみもできる。
総じて、マリオパーティのフォーマットを使った新しいゲームになっているという印象。
前作の時に「買ったけどフレンドが揃った時しかやらないからミニゲームもボードマップもよくわからない」みたいな状態になっている人をちらほら見かけたので、そういう人に是非遊んでほしいモード。
マリオパーティは一人でも面白いんだよ…ほんとだよ…。
クッパアスロン
一人用のコインミニゲームをひたすら遊び、稼いだコイン数でボードマップを進む新モード。
規定回数を周回し終えた瞬間にゴールとなるため、マリオパーティにしては珍しくミニゲームを跨いだ合計プレイ時間がハイスコアになる。
他人の影響は少ないものの、20人同時に競うことになる。
コイン一定数を集めるとアイテムが手に入り、それを使って相手を妨害する形式。
妨害方法は画面が見えなくなるとか一定時間操作不能にするとかそういった手段で、対人感は本当に薄い。
実力勝負のスコアタ系モードなので、好みはそこそこ分かれるかも。
自分は大好き。
ミニゲーム自体は、フリープレイで個別に遊ぶことで妨害なしにひたすらスコアタできる。
ミニゲームハーバー
あの手この手でミニゲームを遊ぶモード。
とはいえフリープレイ以外はだいたいランダムに提示されたミニゲームを順にクリアしていくだけ。
デイリートライアル
3つのミニゲームが1パックになって、それが毎日3パック提示される。
ミニゲームに勝つとスターがもらえてそれがプレイポイントになる。
負けても大したデメリットはない。
3パック全て遊ぶと追加でプレイポイントがもらえる。
タッグマッチ
2vs2のミニゲームで相手チームと3本勝負。
人間2人で参加すると、何連勝できるかに挑戦するモードになるらしい。
サバイバル
オンラインに接続して見知らぬ相手と競い合う。
勝つとポイントがもらえてランクが上がっていく、いわゆるレート戦。
最初はDランクだが、Sランクまで上がると他のプレイヤーにも公開されるらしい。
チャレンジミニゲームバトル
ジャンボリーフレンドのミニゲームで連戦する。
獲得コインが2倍になる「ボーナスミニゲーム」や、お互いのコインを賭けて再分配する「バトルミニゲーム」等、従来のマリオパーティでも見られたコインの変動がある。
ボスバトル
ボスミニゲームで連戦する。
説明文を読む限り、ボスに負けることがあるらしい?負けたことがないので分からないが。
最終的に各ミニゲームごとの貢献度ランキングで順位付けを行う。
フリープレイ
その名の通り好きなミニゲームを好きに選んで好きなだけ遊べる。
無限に遊べるミニゲームは開始前にエンドレス化する設定を選べる。
それ以外の一部ミニゲームもハイスコアが記録される。
ミニゲーム
今回はJoy-Conを使った体感ミニゲームもあるので、8を最後にご無沙汰だった身としては久しぶりの体験になっている。
ちなみに、Joy-Conを激しく振るタイプのミニゲームはZL/ZRを押さないと反応しないようになっているので、すっぽ抜ける心配は少ない。
大事なのはストラップなんだけど。
ミニゲーム自体のバリエーションが増加しているのも特徴的。
ジャンボリーフレンドを題材にしたチャレンジミニゲームや。協力してボスを倒すボスミニゲーム、ひたすらコインを稼ぐミニゲームにクッパと戦うミニゲーム。
従来だと精々クッパミニゲームとそれ以外に加えておまけが数種類といったところだったので、バリエーションとしてはかなりのもの。
ミニゲーム数はシリーズ最多の全110種類を謳っているが、いわゆるいつものミニゲームは58種類(4人用・1vs3用・2vs2用・デュエル用)。
パーティゲームとして見ると少し物足りないかも。
遊んでみると、「全く知らないミニゲーム」というのが非常に新鮮。
こんなに新鮮な気持ちでマリオパーティを遊んだのはいつぶりだろうか。
新作ではあるが内容も雰囲気も良い意味でいつもの感じが出ているので、他のリメイクミニゲームと並んでも違和感のない感じに仕上がっている。
リメイクミニゲームの方も勿論嬉しい。
4で散々遊んだ「フリーフリースロー!」は発売前の情報にも出ていたが、まさか1の「すもぐりマリオ」まで収録されているとは。
久しぶりに遊ぶと、最後の宝箱を持ったプレイヤーへの妨害がアツい。
まだ全てを遊んだわけではないが、新旧違和感なく入り乱れたミニゲームの出来はどれも良質。
特に新作ミニゲームは近年登場した敵キャラクターを題材にしていたりして、まさしくパーティゲーム…というかお祭りゲームらしくなっている。
その代償か、おそらく全ての勝敗画面で敗北プレイヤーが悔しがっている。
従来だと専用のミス状態になっていたりとバリエーション豊かだったのが、統一されてしまったのは少し寂しい。
解放要素
ゲーム中で特定の行動を起こすと称号がもらえるのだが、この称号を複数手に入れることで他のマップが解放されるようになっている模様。
更には隠しキャラもいるらしい。
最初から全て遊べる「マリオパーティ スーパースターズ」の文法ではなく、ある程度遊ぶことで順次解放されていく「スーパー マリオパーティ」の文法に則っているらしい。
発売日に一人で遊んでいるような人間なので自分は大して困らないが、誘った時に「このマップはしばらく遊ばないと出なくて…」となってしまうのは少し惜しい。
一応、追加されるのはクッパのデンジャラスベースを除いて1と2のボードマップなので、新規ボードマップはほとんどすぐに遊べる。
隠しキャラにおそらくポリーンとハックンがいるのだが、その解放条件は不明。「パーティお手伝いの旅」では解放されなかった。
一体どうすれば二体とも出てくるのだろう。
総括
一人でしか遊んでいない状態での感想なので当然と思うかもしれないが、とにかく一人用モードの充実ぶりがすごい。
通常ルールのボードマップ以外に、一人で丸一日遊べるだけのボリュームが用意されているわけなので。
その一人用モードもマリオパーティに慣れていくための導線として非常によくできていながら、経験者を疎かにすることのない作りになっている。
入門用のマリオパーティといった感じ。
前作「スーパースターズ」は買ってすぐに一通り遊べる対戦ゲーム寄りの作品だったが、今作は「スーパースターズ」の対戦に加えてじっくり遊ぶ選択肢も用意されている印象。
一方で従来のボードマップだけ見ると、ミニゲームの数は犠牲になっている感じがある。
マリオパーティを対戦用のパーティゲームだと決めつけるのであれば、「スーパースターズ」で十分なのかもしれない。
「パーティだけがマリパじゃないよ」と声を大にして言うけどね。
残りのモードは遊んだ時に書くかもしれないし、書かないかもしれない。