ゲーム&ウオッチの修理備忘録

某オークションサイトでゲーム&ウオッチの「スヌーピーテニス」を買ったのだが、液晶に難があったので修理した。
結果的に望む結果は得られなかったのだが、今後ゲーム&ウオッチを買って修理する物好きのために備忘録を記す。

なお、本記事の内容はあくまで「スヌーピーテニス」に限った話であり、他のゲーム&ウオッチでは別の構造になっている場合がある。

更に、あくまで自分が試した修理の備忘録であるため、本記事の内容を参考にした修理等のあらゆる事象には責任が取れないので注意。

直せる症状

液晶の中に映る波紋のようなシミを、偏光板の交換によって取り除くことが可能。
その他不規則なシミや、常に特定のパターンが表示されてしまっているようなものは改善しない

参考サイト

下記の2サイトを参考にした。

下のサイトでは「偏光板が2枚必要」とあったが、自分が実際に作業した際には1枚で事足りたことを付け加えておく。
偏光板はやっぱり2枚必要でした。

用意するもの

ここでは今回の修理に際して買い揃えたものを列挙するが、アフィリエイト等のリンクにはなっていない。
また、手軽に買えたから選んだだけであり、特定の企業に肩入れするものでもない。

偏光板

ゲーム&ウオッチの液晶の最前面と反射板の上にある板。
市販の偏光板でよく、またゲーム&ウオッチ自体のサイズも小さいため入手には困らないはず。
ゲーム&ウオッチの液晶として使う場合は斜め45度の角度で使用する必要があるため、1枚の大きい偏光板からゲーム&ウオッチの液晶1枚分しか切り出すことができなかった。
偏光板のしくみやら何やらは本物の小学生の自由研究を参考にされたし。

今回使用したのは下記の商品。

https://www.yodobashi.com/product/100000001003215279/

反射板

ゲーム&ウオッチの液晶の最背面にある板。
光を反射する薄いものならなんでもよいとのこと。
参考サイトではここにも反射板を使用するとあったが、使用しなくても問題なく動作した。
反射板の上に偏光板を置く必要がある。

今回使用したのは下記の商品。
それなりに値が張るが、このジュラルミンシート1枚でおそらくワイドスクリーンの液晶6枚分くらいは切り出せる。

https://www.yodobashi.com/product/100000001001040204/

マイナスドライバー

ゲーム&ウオッチの本体は五線譜からはみ出した音符のような穴のネジで止められているが、マイナスドライバーで問題なく分解することが可能。
ネジ自体は外装を止めるのに6本、基盤を止めるのに4本使用されていた。

ペンと刃物

偏光板と反射板を本体に入っていた修理前のものと同じサイズに切り出すのに使用した。
今回は細いペンということで手元にあったガンダムマーカーを使用した。
刃物は最初にカッターを使用したが、そこまで正確な裁断は求められないため、途中からハサミに切り替えた。

手順

1.本体の分解

本体裏面にあるネジを外すと、裏面の外装を取り外せるようになる。
今回の場合、裏面に取り付けられたスピーカーが中の基盤と繋がっており、考えなしに扱うと断線する恐れがあったので注意すること。

更に基盤と表面の外装を止めるネジを外す。
ネジよりも多いネジ穴が空いていたので、事前に写真を撮っておくとどの穴にネジ止めするべきかわかりやすい。

本体の清掃を行うのであれば、このタイミングがよい。

2.液晶の交換

基盤と外装を分離させると、いよいよ液晶にアクセスできるようになる。
液晶は何枚かに分かれていて、最前面から以下のように重なっていた。

偏光板
背景シートA(木の枝・足場・手前の草・巣)
パターン
背景シートB(木の幹・奥の草・小屋)
反射板

このうち「反射板と奥の偏光板」は接着剤によってくっついているので、剥がして清掃する。

これらのうち「偏光板」と「反射板」を新しいものに取り替える。
修理時には偏光板と反射板を接着しない

構造的に交換する板はきっちりそのサイズである必要はなく、ある程度小さくても問題ない。
また実機の板には隅切りやくぼみが見られるが、長方形で問題ない。

3.本体の組み立て

元の通りに本体を組み立て直す。
アラームとオールクリアのボタンは特に浮きやすかったので注意。
シートの向きにも注意。

電池を入れて問題なければ完了。
初めての作業ではあるが小一時間程度で終わった。


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