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Texts & Tweets つれづれなるままに

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日常・非日常の気づき、思い、想い。直感と筆の赴くままに。 キプロス、英国、旅路でのこと。猫、動物、昆虫、植物…猫のこと。
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2015年8月の記事一覧

ちびまる子ちゃんとギリシャ正教のイコン画に見る、日本人とキプロス人(ギリシャ系)の顔の一般的な特徴と思しきもの。

「心の穴」という指定席――永遠に消えることのないその穴には空へ還っていったひとが座っている。百年後まで予約済。
賑やかに過ごした後に訪れる静寂のとき。ふと旅立ちの事実が波のように押し寄せ、胸を衝く。儚い命…でも肉体、魂全てが強烈な愛だった。今日も特等席で愛の鼓動が鳴り響いている。

8月15日は生神女就寝祭と呼ばれる正教会の祭日。首都ニコシアの街中は閑散としていて、蝉の声が響き渡っている。
所変われば身体言語も異なるもの。ギリシャ系キプロス人はYesを示す際、頭を左右のどちらかに傾ける。Noの場合は頭を軽く上げる仕草をする。知ると面白いし、誤解も避けられる。

外国人と話していて気づく、ふだん意識していないなと思う日本のこと。政治家のフルネーム、皇室の方々のお名前。昭和天皇:裕仁(ひろひと)、 香淳皇后:良子(ながこ)、今上天皇:明仁(あきひと)、皇太子:徳仁(なるひと)。"Emperor Akihito"って練習しないと出てこない。

白と肌色の岩間を縫うように続く道。The Korgisの歌が流れてくる。なぜか映画" Bagdad Café"の乾いた哀愁が全身に蘇った。https://youtu.be/UOqXy64-hTw (The Korgis "Everybody's got to learn sometime")

留守番

留守番

 「このハーブ、枯れるな。これもだ。あぁ…これはワシも育ててたが、最近死んじまった」

 心許ない限りである。これは階下に住む大家さんに、我らの留守中、手塩にかけて育てているハーブ(一部野菜)の面倒を見てくれるよう頼んだときに言われた言葉だ。

 83歳、クシャミの音がめちゃくちゃ大きいじいさん。その音で、階下にいることが確認できるほどだ。あまりの大きさに以前は「なんてこった。勢いで入れ歯が取れた

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