バスクとアンダルシアを題材にしたドラマ『Alli Abajo(アジ アバホ)』のレビュー

バスクのローカル情報をいろいろ掲載していきたいのですが、日頃やることに忙殺されて(と言い訳して)書かないことが続くので、視点を変えて、スペインのドラマ『Alli abajo(アジ アバホ)』のレビューをいくつかポイントにまとめながら書いたりしてみようと思います。

バスクが舞台って珍しい

バスク地方を題材にした映画やドラマってすごく少ない気がしています(現地で撮っているバスク語のものは除く)が、本作品はアマゾンプライム(スペイン版)に出るくらいには有名で、バスク人(サン・セバスティアン!!)とアンダルシア人(セビリア)の恋模様を描く作品となっています。2019年現在シーズン5まで出ていて、私は4まで見ました。
バスクとアンダルシアは車で結構な距離(8時間以上)なので、気軽に行く距離ではありませんが、本作品中は比較的頻繁に登場人物が移動していきます。笑

バスク人ってどんな基質?がわかる

ドラマとして『アンダルシア人』と『バスク人』の対比を行うため、ひじょーーーーーーーーーーーーーーーーうににデフォルメされて描かれてますが、その分バスク人てどんな人?が理解しやすいです。セビリアの花祭りや、サン・セバスティアンの太鼓祭りも描かれていたり、フランスバスクとの対比、美食倶楽部についても触れられていて、それぞれの地方の独自性がわかりやすくまとめられています。サン・セバスティアンが好きな方、もしくは行ってみたい方は見てみると理解が深まるかもしれません。
ものすごく蛇足ですが、主人公イニャキが持つお店の所在地は、本当は美食倶楽部がある場所になってます。

バスク語がちょっとだけ学べる

ベースはスペイン語ですが、比較的頻繁にバスク語が出てきます。覚えなくていいのですが、『Kabenzotz!!([カベンソッツ]英語のFxxkに近い感じ)』が口癖なので劇中めちゃめちゃ耳にしますが現実ではそんなことはありません。笑

スペイン版ナースのお仕事?

ヒロインのカルメンはナースですし、現実には絶対起きないでしょ、というイベントが次々起きる感じ、またそれぞれのドタバタ感がものすごく『ナースのお仕事』を想起させる内容になっています。文化や基質などを詰め込みまくりなのでじっくりマジメに見るとちょっと疲れてしまうかもしれませんが、それ自体もコメディとして見るには割といい塩梅です。

まとめ

スペインのドラマで、日本語字幕などは残念ながらないのですが、スペイン語勉強中、またはスペイン語が理解できて、バスクやアンダルシアに興味がある方には割といい作品かと思います。ナースのお仕事が好きならドタバタ感はセリフなしでもそれなりにわかったりすると思うので、雰囲気だけでも、という猛者にもおすすめです。笑

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