週刊イスラボニータ産駒2022/5/30~6/5

今週は中央で勝ち上がり2頭を含む3勝の大活躍。2頭デビュー馬がいた関係で勝ち上がり率は微増の31.7%(交流未勝利を含めると32.9%)にとどまっていますが、特にイスラグランデは産駒の壁となっていた2000mの距離を制すなど父譲りの成長力を発揮して完成度が上がってきていることを示唆しています。
地方では2頭がデビューも、勝利は挙げられませんでした。とはいえ掲示板は確保して賞金を積んではいるのでのんびり見守りたいところですね。
ちらほら良血馬モンテイゾラやその巨体が既に名を轟かせているメガラニカ、早くも好時計をマークしているオリオンネビュラなど、デビューのお話も聞こえてきてはいますが、それも2,3週はかかりそう。来週も中央では3歳馬を見守ることになりそうです。
また、来週は函館スプリントSにプルパレイが出走します。初の古馬戦ですがかなりの斤量有利があるのでその点はそこまで心配していません。1200m戦との相性とやや減量を強いられる鞍上M・デムーロ騎手の体調との相談になりそうです。

5/30

浦和2Rドリームチャレンジ2歳新馬イダ800 リチアブーケ:4着
あまりいいゲートではなく5番手中団あたりから追走することになったリチアブーケ。800m戦では差しの競馬は通用せず、分断競馬の中団にいた集団は差して振り切ったものの、先団には全く届かず4着でゴール。鞍上笹川翼を2年連続の4着リーディングへとまた1歩近づけた。最低限賞金は確保できたし距離が延びれば差し脚が生きてきそうだがどうなるか。

名古屋2R3歳12組ダ1500 モズスーパーノヴァ:8着
モズスーパーノヴァは前走とは違ってゲートを五分に出ると先団の大外を追走する競馬を試してみた。しかし、3角でもう力尽き、4角では殆ど最後方までずるずると後退。なんとかサマーモーリスとの最下位争いをアタマ差制してブービー8着となった。

水沢6R3歳B2二組ダ1600 カマポコショクニン:8着
プチョヘンザやキャンディボイスといった強い相手とまたぶつかってしまったカマポコショクニンは中団から競馬を進め、それなりに勝負をしに行ったが、流石に相手が強く7着に4馬身千切られた8着に敗退した。とはいえ、11番人気最低人気であったことを考えればよくやった方だろうか。

5/31

高知1R3歳-7ダ1300 アムルム:7着
高知に移籍したアムルムは逃げの手に出る賭けに出た。しかし、もう残り600mで3番手にまで後退していく有様で直線ではさらに3頭に抜かれ6着に7馬身の差を付けられての7着となった。中央所属時も一番好走したのは最後方から行った時であるし、少なくとも逃げは向いていないようだ。

門別8RJRA認定アタックチャレンジ2歳未勝利ダ1000 エスプリクール:12着
エスプリクールはスタートを出たがなぜか逃げずに中団へ。前走初めて逃げずに砂を被ったら競馬を止めていた馬にそんな競馬をすればまた競馬を止めるのは当然の理で、直線全く伸びずブービーから7馬身も離された12着に惨敗した。

6/1

笠松5R3歳5組ダ1400 リュウノデイ:2着
リュウノデイは笠松移籍以降3着2回と好調。今回はゲートを五分に出たが、自分の競馬に徹するために中団後ろ目についた。それから34コーナー中間まで中団だったが、4角で大外を回して追い上げると、先行したJRA移籍馬は抜けていたものの、元々の笠松所属馬は差し切って2着となった。JRA移籍馬さえいなければ勝てていた競馬で内容は非常によかった。

門別4RJRA認定フレッシュチャレンジ2歳新馬ダ1000 イスデボニュウタ:5着
珍名馬として話題となっていたイスデボニュウタはここで初出走。名前不人気なのか持ち時計3位にも拘わらず7番人気となっていたが、中団後ろ目からじわじわと脚を伸ばし前3頭の争いには加われなかったものの掲示板入りを果たした。

6/2

特になし

6/3

特になし

6/4

中京4R3歳未勝利芝2000 イスラグランデ:1着
不完全燃焼気味だった前走から距離延長かつ連闘で臨んだイスラグランデ。ここで連闘で使われるということはもしや見切られてしまったのではとも思ってしまったが杞憂だった。好スタートから中団につけるとそのまま最内に入れ、前が壁になってしまうのではとひやひやさせ、案の定直線で前が壁となり外に出して行く余計な動作が挟まったが、加速してからはエンジンが違いハナ差ギリギリ差し切って勝利となった。国分騎手にはじっくり反省して欲しいところだが、勝ちは勝ち。また、これがイスラ産駒にとって2000m以上での初勝利となった。

東京4R3歳未勝利芝1400 ミスボニータ:1着
栗東四位厩舎から美浦斎藤誠厩舎に転厩して初戦のミスボニータ。騎手も心機一転、東の横山和生騎手に乗り替わりとなった。いつも通り好スタートで出たが、ここは少し下げて中団からの作戦ということで中団馬群の真ん中につけ、直線に向くと前が空いたのをこれ幸いと抜け出すとこれまでの先行策が嘘のようにぐんぐん伸び2馬身半差をつける快勝で、イスラグランデに続く連勝を飾った。横山和騎手はこの作戦を返し馬の味を見て思いついたそうで、この馬にぴったりはまった好騎乗であった。

中京8R3歳以上1勝クラス芝1400 カイハオン:14着
前走リステッドで5着とまずまずの成績を残していたカイハオン。しかし、真ん中の枠10番ゲートに入ったのが運の尽き、中団馬群の中を進む競馬になると完全にかかってしまいジョッキーと喧嘩する競馬に。そして直線まで馬群の中にいて馬群を捌いて抜け出そうと試みたが、馬群を嫌がったと見えてやる気を失ってどんどん沈んで行き14着に大敗した。

東京8R3歳以上1勝クラスダ1600 パーカッション:6着
                レッドラパルマ:4着
産駒2頭出しとなりいずれも人気サイドであったがいずれも馬券外に敗れてしまった。パーカッションは砂を被るのを嫌がって大敗した前走から砂を被る練習をしての競馬。スタートしてダートコースに入ると少し口を割って砂を嫌がる素振りも見せていたが、前走のようにやる気を失うことはなく、中団最内から抜け出しを図ったものの左回りが影響したのか失速して6着となった。一方レッドラパルマは前走と同じ先行策で3番手内目から押し切りを画策し、残り400mあたりで先頭に立ったが予想以上に差し有利の展開となったこともあり、4着に敗れた。こちらも少し初左回りが影響したようにも見えるがどうだろう。

6/5

東京2R3歳未勝利ダ2100 マディソンテソーロ:9着
マディソンテソーロは中1週での出走、主場のG1開催日ということで池添騎手に乗ってもらえた。内枠に入ったということで思い切って押していき離した逃げを打つと、先頭で直線に入ったが、流石にそこでスタミナ切れ。そこからは後退もやむを得ず9着に敗れた。とはいえ、枠を生かしたナイストライだった。

金沢2R3歳B3ダ1400 フミタツラブリイ:5着
フミタツラブリイはレースに出続けてきた経験値が貯まってきたのか、これまでにない好スタートから中団につくと、以前であればそのまま垂れていたところを、かなり体力がついてきたのか粘りこみ、前走同様の5着に入った。これまでは追走手一杯だった馬なので、この馬なりにかなり良化してきたように見受けられる。

水沢2R3歳C2一組ダ1300 デルマオベロン:2着
デルマオベロンは2連勝を目指しての出走。しかし、1頭C1から降級してきた格上馬がいた。まずまずのスタートから4番手あたりの先団につけると、3コーナーあたりから進出を開始、2番手にまではついたが、格上馬に馬なりで突き放されてしまい2着までとなった。とはいえ、後ろの元中央馬は4馬身以上突き放しており、次走にも期待できる内容だった。

中京6R3歳未勝利芝1600 クラトス:14着
            ダンディジョー:7着
クラトス、ダンディジョーともにこれが初出走戦、クラトスはなにかおいたをやったのかセン馬である。ダンディジョーは1枠1番ということで好スタートからの逃げの手に出ると、少しかかったような仕草も見せていたが、直線残り200mまで先頭を維持し、最後力尽きて0.6秒差の7着。内容はこの時期の初出走馬としてはよい方で、もしかしたら勝ち上がれるのではという希望を持たせる内容だった。一方クラトスの方はスタートこそ五分に出たが後方侭で14着。こちらはダートを試してみてダメそうなら厳しいかもしれない。

中京12R3歳以上1勝クラス芝1600 ヤマニンサルバム:1着
今週既に2勝を挙げていた中央イスラ産駒を締めくくるように勝利を挙げてくれたのは最終のヤマニンサルバムだった。このレースには単勝1.5倍の大本命マテンロウスカイがいたが、こちらは最内1番枠を引いたということでハナを主張する馬が他にいなかったこともあり先頭に立つと、スローペースのレースラップを作りだすことに成功し、直線3馬身突き放し、残り200mくらいでマテンロウスカイも追ってきたが、アタマ差逃げ切って2連勝を飾った。上がり33.5と上がり2位の脚を使えており、展開が向いたことはあったにせよ地力を示す1戦となった。浅見厩舎時代は1200m戦を使われていたが、新規開業の中村直厩舎に引き継がれてからは1400、1600への距離延長で結果を出しており、早い出世でマイルのOPあたりで名前を見るようになってもおかしくないだろう。

金沢9R菖蒲特別3歳A1ダ1500 エヴォラ:5着
エヴォラは前走大敗から1か月立て直しを入れての出走。8枠外枠から先団を見る形で位置どり、ここでかなり大外に膨れる形となったので進路変更し馬群の半ばあたりに入れたが、この動きの差が入着の明暗の差を分けてしまった。直線逃げ馬にはかなり突き放されてしまったが、馬場の3分どころから2番手,3番手に迫ろうとしたものの、馬場の内側は伸びず、進路変更に少し体力を消費してしまったため、3,4着にタイム差のない5着となった。最低限掲示板には載ったが、枠の差がなければなんとか3着になれそうだっただけに少し残念。

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