週刊イスラボニータ産駒2022/6/13~6/19
今週はバトルクライがユニコーンSに出走し、惜しくも賞金を積むには至らなかったものの3着に好走。この世代では上位であることを証明しました。ここから地道に賞金を積んで活躍できるといいですね。他にもパワーエンブレムが東京ダ2100mで勝ち上がり勝ち距離を更新していたり、プラソンやイスラアネーロが北海道シリーズで好走していたりと活躍はありますが、詳細は後程。
また、中央では新馬2頭がデビュー。人気薄のクリノヒーローは逃げて勝負で大負け、人気のモンテイゾラも大荒れ前残りの展開で後ろにいては掲示板がやっとでした。去年も最初の勝利は遅かったのでまずまずのスタートといったところでしょうか。モンテイゾラの方は叩いての上昇も見込めそう。
地方ではエスプリダーコが2020年生まれ一番乗りとなる新馬勝ち・勝ち上がりを飾ったほか、笠松のオープン戦ヒロインCでユメミルボニータが勝利するなど3勝の活躍。エイシンリュージュの東北優駿こそ残念でしたが、今週の地方勢は中々に豊作でした。
残念なお知らせとしてはアメトリーチェが左前橈側手根骨を剥離骨折、全治6か月の診断が下ってしまいました。右前橈側手根骨にも古い骨片が見つかったためどうやらこれまでかなり無理を押して出走していた模様。また戻ってきてくれますように。
さて、来週は青函Sにプルパレイが続戦する他、HTB杯にニシノレバンテが登録しています。プルパレイは少し使いすぎの感があり体調が心配ですがどうでしょうか。新馬ではオリオンネビュラが土曜の阪神5R芝1400m想定で出ています。
6/13
水沢6R3歳B2ニ組ダ1400 カマポコショクニン:6着
いつもの通りカマポコショクニンは最後方からの追走となり、その状態は4コーナーまで続いたが、直線2頭抜いて6番手まで上がり、内を突いた不利があったものの6着で入線となった。5着には2馬身差だったので、展開と馬場の綾があれば久々に掲示板入りできていたかもしれない。
6/14
水沢5R3歳B1ダ1600 ビッグモンドルーフ:4着
ビッグモンドルーフは降級戦だが、同じような降級馬に重賞で善戦しているアテナなどがおり、実質Aクラスでの対戦と変わらないメンバーに。スタートは悪く最後方からとなり、1コーナーを出たところで気性の悪いところをみせ7番レガートワルツにタックルを食らわせ、かかりもあって向こう正面では2番手に行く早仕掛け。最後の直線には2番手で入ったものの、そこまでの無理が祟って一杯になってしまい最後1/2馬身交わされて4着となった。
水沢12R東北優駿(岩手ダービー)(M1)ダ2000 エイシンリュージュ:8着
エイシンリュージュはまたも重賞挑戦。単勝120倍のブッチギリの最低人気で臨んだ。スタートではやや後手を踏んだがすぐさま巻き返して中団へ。道中先行集団に絡むということには行かなかったが、なんとか中団で粘り切り、後ろに4頭を従える8着となった。最低人気馬としてはこれが限界だろう。距離不安もあり一杯になりつつもよく頑張ってくれた。
6/15
笠松7R3歳3組ダ1400 リュウノデイ:1着
ここまで惜しい競馬が続いているリュウノデイは差し馬としては絶好枠の大外枠に入った。ゲートをすんなり出ると、やや飛び上がって遅れた8番の内に入れて、自分の差し競馬ができる位置に下げる、ポジションを意識した序盤を繰り広げた。中盤は前が激しいのを尻目に中団でゆったりと進め、残り3Fあたりからスパートを開始、最後には残り100mのところで先頭に立っていたフォワデジーを交わし切るとそのまま2馬身突き放して快勝。初勝利を飾った。園田でそこそこやれていた馬なので笠松ならやれるとは思っていたが、3組で上がり3F40秒フラットを出しておりこんなすぐに完勝劇が見られようとは…というのが正直なところ。
笠松10Rヒロインカップ3歳牝馬・オープンダ1400 ユメミルボニータ:1着
ユメミルボニータはメインレースのクイーンCトライアル、ヒロインCに出走。このレースは笠松所属牝馬限定のオープン戦で賞金100万円と是非とも取りたい所だった。スタートをややヨレ気味に出てしまったのもあり先行争いには加われず中団前目につく形に。道中4番カントリードーロがまくりを掛けたりと乱ペース気味になったことも中団で脚を溜めていたユメミルボニータに幸いし、直線大外を回しながらも、先頭突き抜けていたメイプルシスターをゴール前で1馬身半交わし切ってオープン勝利をつかみ取った。ここ3戦は格上相手の重賞を使ってきており、強い相手と当たってきた経験が生かされた勝利であると言えよう。1着賞金100万円というのは特選2.5勝分にあたるので、これを勝てたのは非常に大きい。次走であろうクイーンCは兵庫勢の参戦状況次第だが、期待したいところ。
6/16
笠松2R3歳8組ダ1400 メイショウボニータ:8着
前走名古屋の交流戦でシンガリ負けを喫していたメイショウボニータの移籍初戦。ゲートこそ出たものの、行き脚つかず、その上に砂を被るのを嫌がって大きく差をつけられる最後方に後退。後方二番手から10馬身はつけられようかという差をつけられていては競馬に加わっているとは言えず、最後一応差は詰めたものの勝ち馬に5.1秒差を付けられる大差のシンガリ負けとなった。正直言って全く勝負になっていなかった。
6/17
川崎2Rスパーキングデビュー新馬2歳4イダ1400 エスプリダーコ:1着
能力試験を好時計かついい内容で勝ち切っていたエスプリダーコ、各方面から期待を受けつつの新馬戦は長めの1400mでデビューすることに。前の1Rでは併せ相手が同じ今野騎手で勝利しており、いい流れが来ていたが、見事その期待に応えた。地方競馬のセオリー通り前に行って逃げの形を取ろうとしたが、隣に7番ベアデブリンがかかるような形で並びかけ序盤から飛ばす苦しい展開に。その後も徹底マークを受けて直線後続に詰められ万事休すかと思いきや、最内の馬場の深いところにも拘わらず突き放すように伸び、そのまま2着馬を3馬身突き放す強い勝ち方で新馬勝ちを飾り、2020生まれ初勝利を挙げた。逃げなかった場合どうなるかは気になるが、ただスローで逃げて突き放しただけではない内容ある1400mの新馬勝ちということで先が楽しみになる1戦だった。
6/18
函館1R3歳未勝利芝1200 バリオーレ:5着
バリオーレは初ブリンカーの芝替わり。14番人気と全く人気はなかったが、後方内側に構える競馬でじっと脚を溜めると、直線詰まることもなく外に出して行き、後続をクビ差抑えて5着入線。その期待をいい意味で裏切って優先出走権まで手にした。ブリンカーの効果が出ている上なかなかの好騎乗であった。
阪神2R3歳未勝利芝2400 タイニープライド:5着
タイニープライドは距離延長ながら前走と変わらず逃げる競馬に打って出た。開幕週の馬場を生かして逃げていたのはよかったが、流石にこの距離を逃げるのには無理があったようで、直線入り口で後退を始め、何とか粘って辛くも掲示板5着には残ったものの勝ち馬からは1.4秒の差を付けられてしまった。一応初めて掲示板入りしたが、長距離の番組が少なくなる夏になることもあって勝ち上がりまではどうだろうか。7月2週小倉2000の牝馬限定戦あたりならもしかしたらなんとかなる可能性もあるかもしれないが。
阪神5R2歳新馬芝1600 クリノヒーロー:10着
クリノヒーローは今期初の中央新馬。流石に早期新馬だけあって相手が揃っており人気がなかったことも相まって、ロケットスタートから果敢な逃げの手に出た。道中スローの逃げに持ち込んで展開的には向いていたのだが、直線で物見をしたり暴れたりと若さを見せる面もあり、最後は逃げ潰れて10着に大敗した。とはいえ人気のない馬の騎乗かくあれといったところであろう。
東京6R3歳未勝利ダ2100 パワーエンブレム:1着
パワーエンブレムはこれまでこだわってきた1800mからさらに距離延長。1枠1番に入ったこともありハナを切った。とはいえ道中楽逃げという訳には問屋が卸さず、終始アフリカンサウンズ(15着)に突かれ続け途中先頭が変わる局面もありつつ直線へ。直線ではアフリカンサウンズを楽に競り落とし先頭に躍り出ると鞭連打で何とか保たせて2番手の追撃を凌ぎきった。この馬の母系は遠い親戚にグァンチャーレがいるものの母父オジジアン、母母父ノーザリー、母母母父バーボンプリンスと化石のような血統でよく勝ち切れたものだ。なお、宮崎騎手は鞭御法により戒告を受けた。
函館8R3歳以上1勝クラスダ1000 イスラアネーロ:3着
イスラアネーロは前走芝1000直での敗退を受けてダート1000に矛先を向けた。今回は3頭並んで逃げることになり、イスラアネーロはその最内に。しかし前半飛ばし過ぎたこともあって、ちょっと脚がなくなってしまい、並んでいたニシノアナと差してきたスズカサウスソングに抜かれて3着となった。悪い競馬はしていなかったが、この馬はいつも最後が甘くなってしまいがち。
函館9R立待岬特別(3歳以上1勝クラス)芝1200 プラソン:2着
最近大敗続きだったプラソンは初ブリンカー、勝ち上がった北海道の地で捲土重来狙いの滞在戦。プラソンも1枠1番に入り、逃げ馬ハギノモーリスを見る形で2番手につくと、そのポジションを保ち後ろには抜かさせずゴール。しかし、勝ち馬ハギノモーリスはどうやらこのクラスにいるような馬ではなかったようで逃げているにもかかわらず馬なりで上がり最速を出して突き放されてしまった。流石に20頭以上が登録していたのに半分以上平場に逃げてしまう程の馬といったところか。そんな馬を相手にして2着となったプラソンは余程北海道の水が合っていて滞在に適性があるようだ。相手が悪かった。
6/19
阪神1R3歳未勝利ダ1400 イドロボニータ:11着
ゴッドハニービー:10着
イドロボニータは交流戦の酷い競馬からの初戦、ゴッドハニービーは久々のダート替わり。イドロボニータ、ゴッドハニービーともにスタートはよかったが、ゴッドハニービーはダートに入って沈み後方10番手当たりになってしまった。一方イドロボニータの方はそのまま先行し2番手追走。イドロボニータは何とか4コーナーまでは先団に取りついていたものの、直線入り口あたりで競り落とされて後退し11着に終わった。一方ゴッドハニービーは全く見せ場なく後方侭で10着。ゴッドハニービーはこうなるとやる気の問題になってしまうのかもしれない、スタートを見ると芝1200を最後に試してみて欲しくなるが…。イドロボニータはやりたいことをやった上でのこの着順なので最早仕方ないだろう。
阪神4R3歳未勝利ダ1200 マスタープラン:6着
前走は惨敗だったマスタープランは休養明け。スタートを出てすんなりと先頭に立つのかと思いきや、何かを嫌がったのか頭を振ってやや後退し5番手あたりにつくと、そのまま伸びるということもなく、かといって後ろに差されるということもなく、5着に4馬身差の6着。毎回惨敗であれば諦めもつくのであろうが、気性やもたれ癖にも拘わらずこのくらいの着順は取れてしまうのが悩ましいところ。残り2ヶ月余りでそれらは改善はされるのだろうか。
東京5R2歳新馬芝1600 モンテイゾラ:5着
アルゼンチンG1勝ち馬ポルケテスエーニョを母に持つサンデーRのモンテイゾラはここが初陣、その血統から4番人気に推された。しかしここは大荒れの新馬戦だった。他馬のスタートがよかったこともあり、中団後方になると、そのストライドの大きさからか少々後退加減で完全に後方に。直線では大外を回しつつ上がり2位の脚を使っていたものの、流石に後ろ過ぎ5着入線して優先出走権確保が精一杯だった。事前に「キレる脚がない」と言われながらも一応上がり2位の脚が使えていたのは称賛に値するが、それならもう少しだけ前につけてロングスパートをかけて欲しかったところ。ストライドの大きい馬で大箱の方があっていそう。この優先権はもしかすると棄権するかもしれない。
水沢2R3歳C2一組ダ1300 デルマオベロン:2着
大外枠に入りながらも持ち時計から1.2倍の圧倒的一番人気に推されたデルマオベロン。しかし、大外枠の不利がやや効いたか道中先行するのに足をつかってしまったこともあり、直線で逃げ馬に10馬身も突き放されてしまったが、それでもなんとか2着は死守した。前走ほどのパフォーマンスが見られなかったことは残念だが、それでも連対。力はある。
金沢3R大久保瑞彦誕生27周年記念3歳B三特編ダ1400 フミタツラブリイ:8着
格上からの降級馬で他のメンバーが占められてしまったフミタツラブリイ。前半では少し前に付けようとする意欲も見せていたものの、他の馬とスピードが違い後方へ。これでは無理とジョッキーが判断したのか下げて8着でゴールイン。これは実力的に仕方ないので上が抜けるのを待つしかないか。
東京11RユニコーンS(GⅢ)ダ1600 バトルクライ:3着
バトルクライは前走青竜S3着から同コースで重賞初挑戦。そこそこのスタートだったがハイペースを読んでか中団後ろ目の内側に。その位置で長い直線に入ると、モロに馬群の中に入ってスムーズさを欠いてしまったが、それを嫌がって止まるということもなく、差し脚を伸ばし、同厩で上がり3F最速を出していたヴァルツァーシャルを差し切って3着を確保した。戸崎騎手のコメントにもあるようにもし前壁にならずスムーズに上がり3Fを使えていてれば結果は違ったかもしれない。できれば2着で賞金を積んでおきたかったところだが、こうなってしまったものは仕方ないので、2勝クラス,3勝クラスの一発突破に期待したいところ。流石に1800のレパードSは長いようにも感じるが、挑戦するのだろうか?
函館12R3歳以上1勝クラス芝1200 ルワンジュ:10着
ルワンジュは芝に戻したが、正直に言って全く勝負にならなかった。勝浦Jがコメントしているように、追走で脚を使いたくなく後方へ。しかし、それでも差せる脚がなく、展開が向かなかったことも相まって後方侭でかなり離されたシンガリ負けを喫した。
高知4R3歳-7ダ1400 アムルム:8着
1枠に入ったこともあり、前回同様アムルムは逃げる競馬をしたが、やはり距離が持たなかった。残り600mあたりで怪しくなってくると、残り400mでは後退。離された8着に惨敗した。枠が枠だけに仕方ないとはいえ、やはり逃げる競馬は向いていないと思う。
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