週刊イスラボニータ産駒2022/7/11〜7/17

今週の話題は何と言ってもセレクトセール。イスラ産駒も少数ではありますが上場しており、ありがたいことに全頭売却となりました。詳細は末尾のその他欄に記述しています。
中央ではオーダーナチュラルが勝ち上がり。今村騎手の好騎乗が光る一戦でした。少し歩様が乱れたという報は心配ですが、なんとか復帰して欲しいですね。また、3歳世代では入着が複数あったほか、2歳世代ではラコンチャがデビューし、リサリサが叩いて上昇し2着に入っています。
地方ではビーガールが2勝目を挙げました。出遅れながらも余力を残して勝利する強い内容で、相手さえ悪くなければ次走も期待できそうです。その他ティーズアヴァンセが2着に入っています。
来週はクリントンテソーロが福島1200mでデビュー予定。格上相手に外追走同入と水準の動きは見せていますが、どこまでやれるでしょうか。

7/11

盛岡6R3歳C1二組ダ1400 デルマオベロン:4着
デルマオベロンはC1昇級初戦。C2では連対率100%を維持してきたが、流石にそれは崩れた。好スタートから前目二番手につけると、道中はそのまま好位に付け続け直線でもその位置を保っていたが、残り1Fでちょっと苦しくなって後続に抜かされ4着に敗れた。広い盛岡コースより水沢の方が合っている印象で盛岡開催ではちょっと苦しい時期が続くかもしれない。

大井10Rさそり座特別C1C2選抜牝馬ダ1200 カワイイ:7着
カワイイは格付け初戦、牝馬限定戦ということもあり一番人気での出走。ただ、調教師コメントでの疲労が溜まっているという言葉が不安を感じさせ、実際その不安は的中してしまった。抜群のスタートで逃げる展開となり、前に行く馬がカワイイより外の枠だったので2F目でハナを譲るまいとやや速くなってしまう展開に。それも響いたのか残り300mあたりから苦しくなり始め、残り200mで先頭を失い、残り100mで完璧に後退してしまった。展開の綾もあるが、恐らくは疲れが原因なので疲れをとって次に備えてもらいたいところ。

7/12

盛岡9RJRA交流競走アメジスト特別芝1700 ビッグモンドルーフ:11着
ビッグモンドルーフは中央交流戦に出走。ただ、ここでの相手はちょっと格が違った。いつも通り出遅れ気味のスタートで最後方につけると、道中はほぼ最後方待機で少し掛かっているようにも見えたが、残り600辺りで上がっていこうとしたものの上がらずブービー11着となった。体重も減っていて使い減りがあるのかもしれないしちょっと距離も長いのかもしれない。

7/13

門別1R2歳未勝利ダ1000 ティーズアヴァンセ:2着
ティーズアヴァンセは完全に勝ち上がりに目途が立った。絶好のスタートからこれまでとは違う逃げの手に出ると、このレースにおける圧倒的1番人気1.0倍のリュウノボマークを1馬身離して直線入り口でも先頭。流石にリュウノボマークには最後1Fで楽に交わされてしまったが、後続は5馬身突き放しており、次は相手が悪くなければ勝てるだろうという競馬だった。

7/14

笠松2R3歳8組ダ1400 メイショウボニータ:9着
メイショウボニータは前走のようには上手くいかなかった。賞金を得て1つクラスが上がったメイショウボニータは10頭立ての真ん中6番枠に入ってしまったため、砂を被らない位置につく前に砂を被り嫌がる仕草を見せていた。それでも最後方から脚を伸ばしてシンガリは回避したもののブービー負けとなった。ただ、このレースは勝ち時計が1:32台とこのクラスにしては速かったので、元より勝負にならなかったかもしれない。

7/15

佐賀1R2歳-4組ダ1400 ユイホープ:4着
前走山田騎手の必殺イン突きが炸裂し掲示板外に敗れたユイホープ、今回もスタートは悪く大きく外に逃避してしまった。それで最後方になっても追走力はあり、2コーナーを過ぎるころには中団へ。しかし、外枠で外を回っていたはずなのに直線ではいきなり何故か最内を通っていた。そこは伸びないんだよ。3着に入る勢いであったが、完全に馬場の差でクビ差差されて4着となった。馬の方にもスタートの問題があるというのは分かるが、何故直線最内を通ってしまうのか……。

笠松9Rナイスウォーキング賞3歳3ダ1400 リュウノデイ:6着
リュウノデイは笠松移籍後大崩れはなかったが、ついに掲示板を外してしまった。スタートでいつも通り後方待機をしようとしたところ、5番ヒルノマースのタックルを受ける不利があった。それが尾を引いたのかは分からないが、残り600mあたりでも反応が悪く下がっていき、鞭を連打していてもいつものような末脚不発で6着に終わった。

7/16

小倉3R3歳未勝利芝1800 オーダーナチュラル:1着
久しぶりの3歳勝ち上がりはオーダーナチュラルが順当に決めたが、今村騎手の好騎乗が光る一戦だった。スタートはやや飛び上がるような形で遅れ加減になってしまったが、影響を最小限に中団前目につけると、そこからじわじわと上がっていき、3コーナーで先団、4コーナーでは先頭を窺っていた。直線に入ると外目の伸びる馬場を通って先団にいた3頭との叩き合いとなり、首の上げ下げをアタマ差制して勝利した。決勝線ではクビを下げるように手を前にして促しており、騎乗2回目にしてこれはかなりの好騎乗だった。なおゴール後少し歩様が乱れたらしくジョッキー下馬。経過観察とのこと。

小倉6R2歳新馬芝1200 ラコンチャ:5着
母に障害OP2勝のラステラを持つラコンチャ。スタートは一息だったが、二の脚で4番手内目に先行すると、直線に入るまでその位置で追走。だが、直線での伸び脚がなく、なんとか後続の追撃は凌いで5着掲示板に残り優先出走権を得るのが精いっぱいだった。叩いての上昇に期待か。また、1200は少し忙しかった印象で距離が足りない気もする。

函館7R3歳以上1勝クラスダ1000 プラソン:3着
プラソンはダートに替わっての一戦。大外枠からの発走だったため、スタートはよかったが逃げではなく3番手追走。ただ、流石にダート1000m戦で前に2着続きの実績馬がいては前が止まらず、なんとか内にいたアカザは1馬身振り切ったものの3着だった。北海道シリーズの内に勝っておきたかっただろうから、惜しい競馬続きの現状は誤算だろう。

福島7R3歳未勝利芝1200 フルティージャ:8着
フルティージャは発走一息、ここで出して行ってもよかったのではとも思われるが、諦めて後方3番手辺りを追走。4コーナーでは大外をぶん回し、直線馬場の良いところを通ったこともあって上がり2位の脚は出していたが、如何せん後ろ過ぎ8着で奨励金を咥えてくるのが精いっぱいだった。流石にリミットが近いのでこの状況だと厳しいか。

7/17

小倉2R3歳未勝利芝1200 エイカイブレイブ:15着
エイカイブレイブはナックビーナスの弟で、怪我があったためデビューが遅れこれが初出走戦。調教では動けるところを見せていたものの、実戦ではそうはいかなかった。スタートは五分にでたが、コーナーまでに徐々に後退していき、後方3番手あたりになってしまい、直線鞭を入れて少し伸びる様子を見せていたものの、通ったのが馬場の悪い最内だったこともあるが、最後の1Fで外を通った追い込み勢にまた差されて15着惨敗となった。

福島2R2歳未勝利芝1200 リサリサ:2着
リサリサはデビュー前の調教で見せていた動きの良さを一叩きして存分に発揮した。スタートはそこそこよく先行集団を見る5,6番手あたりの中団前目に付けると、4コーナー手前から仕掛けだし、直線では上がり最速唯一の34秒台の脚を見せて勝ち馬にクビ差の悔しい2着となった。目途は立ったと思われるので、馬がやる気を失わない内に勝ちあがってほしいところ。

函館3R3歳未勝利芝1200 ルナエルモッサ:10着
ルナエルモッサは悪癖が出てしまい、それが馬生を左右する結果となってしまった。ルナエルモッサは以前にもあったようにゲート内で発走の際に立ち上がってしまいほぼ最後方kらの競馬になってしまった。こうなってしまってはリカバリーのしようもなく10着惨敗もやむなしだった。そして、残念ながらこのタイミングでのゲート再審査のお達しが下った。これをクリアするのはかなり厳しいし、クリアできたとしてもチャンスは1回あるかどうか……。いいところまで行っていた馬だけに非常に残念。

福島7R3歳未勝利芝1800 トゥルーブルー:6着
トゥルーブルーは前走8着からの続戦。スタートがあまり良くなく、最後方から末脚に賭ける形の競馬に。道中は最後方で脚を溜め続け、4コーナーでじわじわ上がっていって大外を回したのだが、確かに上がり最速の末脚は出たものの、直線の距離が足りず6着となった。内容は追い込み馬として悪いものではなかったので、新潟をもし使えるならばチャンスがあってもおかしくはない。

小倉8R3歳以上1勝クラス芝1800 アールチャレンジ:3着
アールチャレンジは休み明けの復帰戦。トモの緩さからスタート、二の足ともにつかず最後方から末脚に賭ける形に。直線に入ってもやや伸びを欠くかとも思われたが、残り1F弱といったところで急速に伸びて3着確保となった。前2頭には3馬身半突き放されてしまったが、この内容であれば秋には順番が回ってきそう。

佐賀4RSAGAイブニング賞3歳-5組ダ1300 ビーガール:1着
ビーガールはスタートで出遅れてしまったものの、それでも慌てず諦めず外目7番手辺りを追走。向こう正面から差のない4番手あたりまでまくり上げていくと、前がやや速くなって後方有利になったことも手伝って、4コーナーではもう先頭に立っていた。そのまま4馬身のセーフティリードを保ち、最後の詰め寄りをものともせず、後続を2馬身突き放してゴール。佐賀での戦績を2勝2着1回とした。この馬は競馬が上手く操縦性のよい馬なので、佐賀ならB級くらいまで行けてもおかしくないのではなかろうか。

その他

7月11日,12日にセレクトセールが行われ、イスラボニータ産駒は7頭が上場し、売却率100%、平均落札価格3971万円(税抜)という結果に。特に注目されるのは1歳セールに上場されたジペッサの2021で、金子真人氏により7600万円で落札。母ジペッサはアメリカG1ファーストレディSの勝ち馬で、Justify産駒の半兄ユティタムは2億円で同じく金子氏に落札されています。また、プルパレイやトゥードジボンなど早期から活躍している産駒が持っているIn Realityのクロス持ちでもあり、配合的にも期待が高まります。
他には、当歳セールでトゥードジボンの全弟にあたるコッパの2022が「ポッド」の冠名で知られる小川眞査雄氏に落札されている他、ランドスケープの2022が東京サラブレッドクラブに2700万円で落札されており募集馬となる見込みです。

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