週刊イスラボニータ産駒2022/8/29~9/4

今週の中央は3歳未勝利の最終週でしたが、残念ながら勝ち上がりはなく、3歳未勝利終了時点の勝ち上がり率は出走85頭に対し勝ち上がり31頭の36.5%(地方交流含めると37.6%)で確定となりました。アルマイメルには是非勝ち上がって欲しかったのですが残念です……。
地方では門別から高知に移籍したユニコが勝利。これまでは先行できていませんでしたが、逃げられて一変の圧勝でした。
また、社台スタリオンステーションの2022年種付数が発表され、イスラボニータは種付数6位に輝く175頭に種付を行いました。初年度の成績は勿論のこと、キンシャサノキセキ及びダイワメジャーといった需要が重なる種牡馬のPrivate化が大きいかと思われます。
来週は好調教のバンディートが土曜中山芝2000mで、イスラ産駒のニックス配合In Realityクロスを内包しているセレクト高額馬ダノンゴーイチが中山芝1600mでデビューします。バンディートは距離が長いような気もしますが、何事も最初は挑戦ですね。

8/29

川崎2Rギンヤンマ特別2歳4ダ1400 シャトーブラン:5着
森騎手継続騎乗、距離延長もいいと目されたためか2番人気に推された。好スタートから行く姿勢を見せて外3番手~4番手あたりを追走し、34コーナー中間まで来ていたが、そのあたりで失速を開始。直線全く伸びきれなかったが、なんとかハナ差残って5着掲示板を確保した。先行すると脚が残らないのだろうか。

8/30

門別5Rピスカリの森賞C3-2C4-1ダ1000 ジーニーボニータ:3着
前走4着と立て直してきたジーニーボニータ。そろそろこのクラスの上澄みが抜けていっていることもあってか、久しぶりの逃げの手に打って出た。4コーナーから手ごたえが怪しかったのか鞭が入りまくっていたが、直線もゴール前50mまでは先頭におり、惜しくも外から2頭に差されたものの、3着に逃げ粘った。

門別10R十勝軽種馬農業協同組合特別C2-3C3-1ダ1700 タロマンダラ:3着
前走相手が強すぎたタロマンダラであるが、今回の相手は軽め。最内枠から好発だったが二の足と脚質から当初は後方二番手、出遅れ馬が追い付いてからは最後方からの追走。3コーナー入り口あたりからロングスパートをかけ始めると、直線は外に持ち出し先に抜け出していたケイアイマヌカとアルマロベイラを捉えにかかったものの捉えきれず、前から1馬身半離された3着に終わった。流石に最後方は下げ過ぎだったのかもしれないが、4着以下には大差を付けており、このクラスでは憂いなしといったところだろう。

8/31

門別5R翠明橋公園賞C4-2ダ1000 ラコンテ:8着
近走掲示板をぎりぎり確保していたラコンテは発走一息で後方外目3番手からの競馬。道中少しずつまくって中団まで来たところで直線に入り、内目に入ったが、前にいたJRA転入馬コイニオチテとスワニーテソーロが止まらず、これではどうしようもないと見たか、追わずにブービー8着で入線した。

9/1

門別3R2歳未勝利ダ1000 エスプリクール:5着
エスプリクールは黒澤騎手に乗り替わっての1戦。好発だったが、二の足がつかず、馬群からは離れたぽつんと中団5番手追走。馬群から離れたことが良かったのか、内で5番手を追走しつづけ、前の方の入れ替わりはあったもののほぼ隊列変わらず後続の差し脚をアタマ差凌いで5着掲示板確保で入線した。逃げられる二の足があればいいのだが、どうにもスピードが足りないのだろうか。

9/2

特になし

9/3

小倉3R3歳未勝利芝1200 ミキネス:11着
ラストチャンスのミキネスだが、この荒れた小倉の馬場で内枠に入ってしまった。わざと遅らせて外に出す選択肢もあったが、腹を括ってインベタで中団前目6番手あたりを先行し直線入り口で先団に迫ったが見せ場はここまで。あとは内の馬場を通った分外を差してきた馬にズブズブと差され11着惨敗で終戦した。

札幌9R札幌スポニチ賞(3歳以上2勝クラス)芝1200 イスラアネーロ:7着
イスラアネーロは2戦ぶりに芝に戻っての1戦。デムーロ騎手に乗り替わってスタートが心配されたが大丈夫。前に行く馬が2頭いたため、今回は内3番手からの追走。しかし、直線入り口で前にいた2頭が失速し、少しだけコース取りを修正する必要が出てきてしまった上、外伸びの馬場で内からは伸びきれず7着に終わった。この日の芝は明らかにダート血統の馬でも上位に来ておりチャンスがあるかとも思われたが、内に入ってスムーズさを欠いてしまった。

小倉9R筑後川特別(3歳以上2勝クラス)芝1800 ヤマニンサルバム:2着
ヤマニンサルバムは前走圧倒的人気で3着となってしまったが、同条件でリベンジを狙っての1戦。しかし、この小倉の馬場で内枠となってしまい、逃げ先行を得意とする馬なので、馬場が合っていないことが心配された。好スタートから二の足をつけてトーホウディアスに絡まれながらも、3番手以下を離しての逃げを打ち、前半800mあたりまではその隊列のままで通過。残り800mあたりでホウオウジョルノがまくって来て先頭を奪われたものの、すぐにハナを奪い返すという苦しい展開になりながら直線へ。直線ではこれまで内に入ってブロックされる競馬が続いていたアナゴサンが、各馬が内に入ることを嫌う最終週でここぞとばかりに内を突いて先頭に立ち、それに負けじとばかりにヤマニンサルバムも追いすがっての追い比べ。後ろは3馬身突き放し、根性でアナゴサンに並びかけたが、クビの上げ下げでハナ差だけ敗れ、惜しい2着となってしまった。

新潟12R3歳以上1勝クラス芝1600 クイーンドライヴ:16着
クイーンドライヴは復帰戦。しかし久々だったこともあってか大敗を喫してしまった。この週の新潟では好枠の16番枠をゲットし、外外の中団を団子になって追走。しかし、この時外を通り過ぎたのが良くなかったのか、直線全く手ごたえがなく、どんどん後退していき16着に大敗した。

9/4

小倉2R2歳未勝利芝1200 フレッチャネーラ:8着
フレッチャネーラは行き脚がつかず最後方からの競馬。一時は最後方をポツンと追走していたが、コーナーごとに徐々に押し上げて馬群の後ろ辺りまでつけて直線へ。そこから上がり35.1とそれなりの脚を使うことはできたものの、如何せん位置取りが後ろすぎて8着奨励金圏内が精一杯だった。兄弟は地方で活躍したりダートで勝ち上がっている馬が多いのでダート替わりでだろうか。

札幌3R3歳未勝利ダ1700 アルマイメル:5着
ここまでずっと善戦していたアルマイメルだが未勝利戦はこれが最後のチャンス。しかし、最後のチャンスでちぐはぐかつフラフラとした競馬を展開してしまった。好スタートから内に入って逃げる構えを見せていたのだが、内に入るのに失敗し、斜行。斜行でごちゃついてしまったため、逃げるどころか中団後方まで下がってしまった。それでも諦めず34コーナー中間から追い出しを開始し、4コーナーでは中団前にまで来ていたものの、直線捌き切れず外に出し、掲示板確保の5着が限界だった。この馬は門別の交流戦で惨敗しており、地方適性はないと思われるが今後の判断やいかに。

札幌4R3歳未勝利芝1200 ジェットグリッター:15着
ジェットグリッターもこれが最後のチャンスだが、馬体に成長が見られないとのコメント。積極的に出して行き、内目で逃げ馬を見る形で先行策に出たものの、4コーナーで既に外目から差してきた馬に抜かれていた。直線でも全く伸びる気配がなく、15着と惨敗で終戦した。2歳秋の中央場で2回の2着がある馬で、当たり運がもう少しよければ……と悔やまれる。

札幌6R3歳以上1勝クラス芝1200 プラソン:6着
プラソンは相変わらずの使い詰め、ダート1000から連闘で芝1200に出走。いつもどおりの好スタートで2番手から内からの追走かと思われたが3コーナー手前で外に被せて先行する馬がおり3番手からの追走。逃げ馬と2番手の馬が潰れ、直線に入ったところで一時は内から抜け出して先頭に立ったが、そこから伸びきれず差されて掲示板を外す6着に終わった。伸びなかったのはどう考えても使い詰めの影響で、先週ダート1000を使わなければ勝ちまではいかなくとも入着位はあったのではないかと思わざるを得ない。能力はあるものの直前輸送に弱いようなので、北海道シリーズで1勝を挙げておきたい馬だったのだが……。

新潟6R2歳新馬芝1400 メモリーグラス:13着
自身は日高生まれだが、青森県産馬を母に持つメモリーグラスはこれが初陣。しかしいかにも期待されていないのか騎手は菅原隆一騎手だった。好スタートで先行し3,4番手の内に付いての追走。しかし、ここは最終週の新潟であり、内に入ったまま追走していては後退するのも当然であった。直線はインベタで全く伸びず13着。先行する力はあるので騎手を変え、距離を変え、ダートに変えてと3回ほど変える楽しみがありそう。

新潟8R3歳以上1勝クラスダ1800 トゥルーブルー:13着
トゥルーブルーは格上挑戦。スタートはいつものように出遅れて最後方からの追走。道中は後方2番手を追走し、4コーナーから仕掛けて直線へ。芝同様、ダートでも最後はそこそこの脚を使ってくれるのだが、結局全く届かず13着。70万円賞金を持っているので特例転入できる内に南関に行くのが得策では……。

高知1Rラケルタ特別2歳-3ダ1300 ユニコ:1着
ユニコは高知転入2戦目、前走は5着と振るわなかったが太目残りもあったようで11㎏絞っての出走。好スタートから1頭を従えての逃げの形を取ると、残り400mあたりで2番手にいた馬を完全に競り落とし、直線では後続にぐんぐん差をつけて結局7馬身差の圧勝で初勝利を挙げた。この勝ち時計は直後2Rの2歳2組戦より速い時計で、どうやら逃げられさえすれば力を発揮することができる様子。特別戦は1着賞金120万円と高額なので、特別戦のあるうちに勝利できてよかった。これでサラオクの馬代も回収。

小倉11R小倉2歳S(GⅢ)芝1200 ミカッテヨンデイイ:10着
フェニックス賞を勝ったミカッテヨンデイイであるが、小倉4戦目ということもあってかパドックからテンション高め。パドック程度のテンションなら何とか保つかとも思われたが、ここでロンドンプランの落鉄打ち直しによる発走遅延が発生。カメラの前でテンションが上がりきってしまい、騎手は必死に落ち着かせようとしていたが敗因となってしまった。スタートは五分だったが二の足付かず後方から。前走のように上がっていければよかったのだが、テンションが悪さをして上がっていくこともままならなかった。直線では外に進路がなく内を進むことになってしまい、上がり34.9とそれなりの脚を使ったが10着惨敗だった。次走はファンタジーSとのことだが、ずっと小倉滞在だったこの馬にとっては初の輸送競馬。テンションが上がらなければいいのだが……。

金沢12Rサラブレッド大賞典ダ2000 エヴォラ:5着
エヴォラはどう考えても距離の長い2000mの舞台だったが、よく頑張った。好スタートだったが、長距離戦ということも考慮し抑えて抑えて5,6番手あたりを追走。道中次々と距離の限界を迎えて競り落とされて行く前の馬がいる中、5番手追走をキープし、直線では4番手内から外に持ち出して入ると、最後最後方で待機していたグッドオールドに半馬身だけ交わされてしまったものの5着を確保、掲示板に入って賞金をゲットし爪痕を残した。

盛岡11R不来方賞(M1)ダ2000 エイシンリュージュ:10着
こちらも明らかに距離が長いエイシンリュージュ。こちらの方はやはりダメだった。好スタートで3番手内先行策を取ったはいいものの、どうやら今日は調子が良くなかったのか残り800mあたりで後退を開始、直線入り口では最後方まで下がっていた。こうなっては追う方がかわいそうということか、直線は全く追わず、ブービーから7馬身差のシンガリ負けとなった。

佐賀11RSAGAリベンジャーズ3歳-10組ダ1300 モズスーパーノヴァ:10着
モズスーパーノヴァは佐賀移籍初戦。しかし、この馬の特性が佐賀のジョッキーにはどうやら伝わっていなかった様子。スタートはこの馬にしては良く五分で、押して押してハナを切った。しかし、この馬にとって先行して1300mというのは果てしなく長い距離であり、2コーナーでもうハナは別の馬に渡り、4コーナーまではなんとか先団で粘ったものの、そこから直線伸びる力は残っておらず沈んで行き10着惨敗となった。

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