週刊イスラボニータ産駒2022/6/27~7/3

今週は地方でも中央でも新馬が続々デビューするも、馬券内はミカッテヨンデイイの3着のみと手痛い結果に。しかし、ここから巻き返したのが去年のイスラ産駒。今年もそうであると信じたいところです。
中央の主なトピックとしては何と言ってもレッドラパルマの1勝クラス勝ちでしょう。3番手以下を10馬身も突き放して2頭のマッチレースとなりクビ差差し切る熱い展開で勝利。時計も次の日の2勝クラスと遜色なく、このまま続戦でもやれそうなくらい。素晴らしい走りでした。
地方では笠松のユメミルボニータがSPⅢクイーンCに出走しましたが残念ながら6着。勝ったのは地元のドミニクだったので、時計的にももうちょっとやれたという感はありますが距離は1400の方があっているのかなといった印象でした。
来週は下北半島特別にプラソンが連闘で登録しています。この馬は連戦がそんなに得意ではなさそうなので大事に使ってあげて欲しいのですが……。新馬では珍名馬として一部から注目されているパクパクデスワが小倉1200デビューで想定されています。

6/27

浦和7R特選3歳一ダ1500 シェヴロンケリー:2着
中央でかなり賞金を積んでいたシェヴロンケリーは移籍初戦ながら一組編入。地方移籍前は少し走る気をなくしていた印象で、心労でガレていたのか+19㎏とかなり増やしての出走。スタートはかなりヨレて接触してしまいスムーズに出られず後方から。しかしペースが遅くこれではダメだと判断した森泰斗騎手は向こう正面から3コーナーにかけてまくりを敢行し2番手につける。直線逃げたディーファイブは出世が遅れていただけでちょっと格が違う感じで6馬身突き放されてしまったが、それでも3着以下は全く寄せ付けず殆ど追わずに2着でゴールし復調の兆しを見せた。来月からは格付け戦となるが、馬主さんは中央の頃の家族の方に移転しただけのようなので2勝して中央に帰ることはできるのだろうか。時計的にはC1編入ならば斤量も軽いことだし可能だと思いたい。

6/28

盛岡12Rはまなす賞芝1600(準重賞) エイシンリュージュ:7着
エイシンリュージュは初めて盛岡名物芝コースを使うことに。スタートは出たがどうも行き脚がつかず中団から。そのまま内側にコースを取って進んでいたが、どうにも伸び脚がなく、7着に敗れた。やはりこれだけダートで好走している馬だと芝には合わなかった様子。

6/29

笠松8R3歳3組ダ1400 リュウノデイ:4着
リュウノデイは前走勝った3組のレースに再び出走。しかし、時計的に格上の馬ばかりに囲まれてしまい、単勝60倍の6番人気と人気薄に。いつも通りこの馬の特性を生かして後方3番手まで下げて待機すると、向こう正面から進出を開始。前の格上馬の速いペースにまともに付いていった馬が垂れてきたこともあり、最後は一つ外を回した後方待機馬の追撃をクビ差凌いで4着と掲示板を確保した。このメンバー相手に頑張った方ではないだろうか。この馬の時計は1:34:3、C級に編入されれば1:34台で走れれば当分やっていけるので、この結果はまずまずだろう。

笠松11Rクイーンカップ(SPⅢ)ダ1600 ユメミルボニータ:6着
トライアルを勝って重賞に臨んだユメミルボニータ。差し脚を生かす競馬をしようとしたのか今回も後方3番手あたりから進めたが、まくり差しを決めに行ったドミニクと違ってどうにも伸び脚がなく、直線垂れてきた馬を交わす程度に終わり6着に敗戦した。新緑賞のときの時計と比べても今回は2秒以上遅かったので前走からお釣りがなかったということか。渡邊騎手は無理させずに帰してきたくれたようなので、今井騎手か岡部騎手を確保して次戦に臨んで欲しいところ。

門別8RJRA交流フェルカド特別C1ダ1200 ベジェサ:2着
余りにも手痛すぎる敗戦。北海道シリーズの未勝利戦を除外されたベジェサは矛先をすぐさま門別の交流未勝利に向けこちらの枠には入った。しかしここで立ちはだかったのは生え抜きの地方馬ディーズエンバシラだった。ディーズエンバシラが逃げ、ベジェサは3番手追走から3コーナーで2番手に押し上げる競馬でぐちゃぐちゃの不良馬場となった門別の直線に入ると、ベジェサも凄まじい末脚でディーズエンバシラに追いすがったが最後の1馬身を詰め切ることができず2着に惜敗。勝ち上がりの機会を逃してしまった。ディーズエンバシラは普通にフレッシュチャレンジを勝ち栄冠賞にも出走しているエリートで、正直相手が悪かったがそれにしても痛い敗戦。

6/30

浦和8R若竹特別2歳一ダ1400 リチアブーケ:4着
距離が伸びてよさそうだったリチアブーケは前走4着で43.5万円の賞金を持っていたので1400mの1組戦(30万円以上)へ。スタートはあまりよくなく後方からになったがすぐに挽回して4番手で前半を進めると後半には早めに仕掛けて4番手に進出。しかし相手はちょっと能力が違ったようで、直線では上がり最速で楽に差し返されるとそのまま後続は突き放したものの4着でゴールとなった。翌日行われた2歳2組戦の勝ち時計が1:33:9なのに対してリチアブーケは1:32:0を出していたり、後ろ3頭には大差を付けていたりしておりこの距離での適性は示したが、30万円以上と30万円未満という条件分けが勝負の分かれ目となってしまった。ここでまた賞金を稼いでしまったので次走もまた厳しい戦いになるかも。

大井4R3歳342万円以下ダ1200 カリスマパラダイス:6着
カリスマパラダイスは前走の敗戦から鷹見Jで続戦。前走同様行き切るという訳でもなく2番手並ぶように逃げた。直線入り口で後続に並びかけられた時点でちょっと勝利は厳しくなっていたが、残り200mでガス欠したように後退して6着と掲示板を外す結果に。流石にこれは乗り方でもう少し持たせられたような……。成長と乗り替わりに期待したい。

門別5RJRA認定フレッシュチャレンジ2歳牝馬新馬ダ1100 ダバイオラッサン:7着
ダバイオラッサンは好スタートでゲートを出たのだが、どうも小型馬で非力なのか二の足がなくすぐさま馬群に飲まれて4番手あたりに。それからもどんどん後退していき、最後はブービーに3馬身差を付けられてのシンガリ負けとなった。やはりこれほどの小兵で不良馬場は厳しかったか。

門別6RJRA認定フレッシュチャレンジ2歳新馬ダ1100 ユニコ:8着
ユニコは7番人気と人気もなく初陣に臨んだ。スタートはゆっくりとしてそのまま後方3番手あたりからの追走。このレースは前2頭のマッチレースでレコード決着になる凄まじいレースだったので、勝ち目がないと分かるや否や落合Jは追うのを止めて流して入線、シンガリ負けとなった。流石に高速すぎてこれには付き合っていられなかった。

7/1

笠松3R令和4年度枇杷アテル生誕記念3歳9ダ1400 メイショウボニータ:4着
メイショウボニータは前走砂を被りシンガリ負けした経験を活かし、砂を被らない離れた後方二番手の外側へと下げた競馬をした。この競馬ならば結構集中ができたようで、3コーナーから4コーナーにかけて差し脚を伸ばすと、直線でも大外を回して砂を被らない競馬を徹底。馬券内には惜しくも入らなかったが、4着に入線し初めて賞金を獲得した。

7/2

小倉1R2歳未勝利芝1200 クリノヒーロー:6着
クリノヒーローは早くも2戦目。今回は行き切らず内に入って4番手追走。3コーナーあたりで1頭に抜かされて5番手に。直線に入ると、内ラチ沿いを抜けようとしたがそこには馬が殺到しており見事な前壁。これではどうしようもなく脚を余して6着に敗れた。勝ち切るまではともかく馬券内に入るくらいの能力は現状でもありそう。しかし、前半32.8が出ても前が残る予想以上の高速馬場の初レースに鞍上がビビってしまった感がある。

函館5R2歳新馬芝1200 ゴレイジョウ:8着
リトルアマポーラの孫という血統は確かに「ご令嬢」なゴレイジョウ。しかし、鞍上山田敬士騎手ということからも分かる通り余り期待されていないようで、厩舎コメントもかなり弱気だった。実際のレースもその姿勢通りで、スタートはそこそこでも1200mのペースを追走できずかなり離された最後方待機。最後の脚は上がり3位と意外に使えたことがよかったこと探しだが、ブービーからも3馬身離されたシンガリ負けとなった。

福島5R2歳新馬芝1200 クリイロ:11着
ブリーズアップセール出身で394㎏とかなり小柄なクリイロは方々の専門誌で盛んに推されたこともあり2番人気で初陣を迎えた。しかし1200m戦で御法度な大きな出遅れをかまし最後方からの競馬となってはもうどうしようもなく特に見せ場もなく11着に惨敗した。ゲート練習をして出直してくる必要がありそうだ。

函館9R長万部特別(3歳以上1勝クラス) プラソン:5着
プラソンは中一週で続戦。ちょっとゲートで躓いたが、挽回していつも通り2番手につける競馬に。ただ、このレースは前走と違いハイペース気味のレースとなったため、差し有利の展開になってしまった。4コーナーを超えて直線に出たところで既に4番手に後退していたが、プラソンが粘ったのと前の方にいた馬が垂れたのとが助けての5着入線となった。ただ、この馬は鞍上藤岡祐騎手もコメントしているように「フレッシュな状態の方がいいタイプ」だと思われるのだが、そんな馬を地方の下級条件顔負けの月3回も使う予定だなんて調教師は一体どんな神経をしているのだろうか。そんな使い方ではまた調子を崩すだけだろう。

高知2Rめいこちゃん結婚特別3歳-4ダ1300 アムルム:10着
アムルムはいつも通り絶好のスタートだったが流石に騎手もこの馬を理解したのか無理に出して行かずに4番手先行で留めると、残り200mまで4番手のまま直線へ。しかし、4番手でもこの馬にとっては前過ぎたようで、直線ズルズルと後退していくと10着惨敗となった。

福島12R3歳以上1勝クラスダ1700 レッドラパルマ:1着
元気一杯で予定を早めて帰厩したレッドラパルマは前走左回りで直線の長い東京でいまひとつのパフォーマンスだったことから、勝利を挙げている中山に近いコース形態の福島のレースを選択。スタートは一息で若干遅れたが、出ムチをくれると凄いスピードで追い上げてたちまち逃げ馬を見ながら二番手追走。この馬は先頭に立つと遊んでしまうイスラ産駒らしい馬なので、最後の直線のゴール板前まで逃げ馬を交わすことはしなかったが、最後は併せ馬の形で力強く伸びてクビ差差し切りゴール、3着馬に至っては10馬身も突き放していた。時計は翌日の2勝クラス鶴ヶ城特別の1:45:5と遜色ない1:45:6であり、次走にも十分期待できそう。ただ、右回りで直線が短い方がよさそうなので、新潟のレパードSは合っていなさそう。札幌か夏明けの中山あたりを狙うだろうか。

7/3

福島2R3歳未勝利芝1200 アオヒメ:競走中止
アオヒメは体質が弱くこれが初出走。未知への期待かそれなりに人気を集めたが、スタートで出遅れともゲートを理解していないともつかないようなゆったりとしたスタートで出ると、殆ど走っているのかキャンターをしているのか分からないような速さで最後方を追走。最後には直線で右前肢の跛行を呈したようで競走中止、馬運車に乗って福島のターフを去っていった。

函館4R3歳未勝利芝1200 バリオーレ:13着
前走5着と健闘したバリオーレであるが、今回はそう上手くは行かなかった。大外枠に入ったバリオーレは絶好のスタート。しかし、鞍上は脚を溜めることだけしか考えていなかったのか、離れた最後方まで下げてしまった。これでは下げ過ぎて「下げるのに脚を使ってしまう」という本末転倒な事態になってしまい、最後後方から馬場の悪い内に入ると上がり4位の脚は使っていたが、それでも13着惨敗となった。位置取りが意味不明過ぎたというのが正直なところで、外枠という立場は理解するが、ここまでの好発なら行き切るまではせずとも中団待機で脚を溜められなかったのだろうか。

函館5R2歳新馬芝1800 プエルトボニータ:6着
プエルトボニータはウッドの調教で併せ馬を置き去りにしていたことからもかなり期待が寄せられていた一頭であったが、今野師が緩い連呼していたこともあって何かあるのかと警戒している者もいたが、今回はその警戒が的中し残念な結果になってしまった。ゲートはきれいに出ると、行き切ったシーウィザード及びカイラシは無視して離れた3番手につけた。しかし、道中捲ってくる各馬に対してプエルトボニータは残り400mあたりで既に手ごたえがなくズブズブと沈んでいき、勝ち馬からかなり離された6着に沈んだ。不良馬場のウッド調教でよく走っていたことから見てもダートの方がいいのかもしれない。手ごたえがなかったとはいえ距離短縮が合うようには見えなかった。

金沢2R露草賞3歳B三以下牝馬ダ1400 フミタツラブリイ:8着
今日も元気に160倍の最低人気で出走したフミタツラブリイ。絶好のスタートを切った後は先行しようという構えも見せたが、前が速すぎて断念し、最後方で無理せず待機。前が速すぎるという読みは正しかったようで、2番手に食らいついたデルマサキュバスは逃げたスールトウショウの速い流れに潰されていた。フミタツラブリイは後方2番手にいたのに後退したキタノアースワドと潰れたデルマサキュバスを交わして8着入線となった。1:30:1とこのクラスではあり得ない時計が出ており(参考までに3Rの3歳A3は1:32:0)、付き合わなくてよかったといったところ。

小倉5R2歳新馬芝1800 シャドウフューリー:5着
シャドウフューリーも好時計を出しており、新馬からでもと思われていた1頭。ゲートで少しキョロキョロするような様子を見せると少しだけ発馬が遅れたが、巻き返してハナを奪うかとも思われたが、コパノハンプトンがさらに無理矢理前に行ったのでここは行き切らずに2番手に。レースはかなりのスローペースで瞬発力勝負となってしまい、このような展開に持ち込まれるとイスラ産駒は厳しく先頭からシンガリまでわずか0.6秒という僅差ではあったが5着に入線となった。1800は少し長かったかもしれない。もう少しペースの上がる1600なら力を発揮できそう。

小倉6R2歳新馬芝1200 ミカッテヨンデイイ:3着
千葉セリで購買され珍名馬として注目されていたミカッテヨンデイイはミカ…ではなく今村聖奈騎手を背に初出走。小倉1200mに似つかわしくない小頭数8頭でのレースとなったが、外枠からスタートは一息で先行集団3頭の外目につける4番手を追走。そのまま、このレースは位置取りを変えることなく直線でも大外を回したが、前2頭は強かったものの上がり2位の脚で追い込んで2着に迫り、後続には5馬身の差を付ける3着。枠順が逆ならこの馬が勝っていてもおかしくない良いパフォーマンスを見せた。名前だけの話題先行ではなく、能力もあるようなので、次走も継続騎乗する気満々の今村騎手と一緒に頑張って欲しい。

福島6R2歳新馬芝1200 リサリサ:10着
こちらも一部で名前が話題になっていたらしいリサリサ。ちょっと気性がよろしくないらしく、ゲートでも首をブンブン振っている様子を見せていた。スタートはそんな様子に反してそれなりに出て、中団7,8番手といったところを追走。しかし4コーナーから既に伸び脚がなく、直線に入っても伸びずに10着に敗退した。追走に苦労していそうなところから見て少し距離が短いのかもしれない。

佐賀1R2歳新馬ダ900 ユイホープ:6着
初出走のユイホープは能力検査の時計からして人気がなくブービー人気。スタートでもっさり出たかと思うと二の足がつかず最後方へ。これでもなんとか巻き返して、中団グループまでついていったのだが、ここで鞍上山田義貴の悪癖が発動し、外にも出せたものをなぜか内に入れて、5着確保できたレースを6着で終わらせた。賞金0グループのレースに入ればそれなりにやれそうなので、この敗戦は悪くはなかったかもしれないが、それにしても鞍上は変わって欲しいところ。

佐賀5R優希乃来場記念3歳-6組ダ1400 ビーガール:2着
ビーガールはしっかりと英気を養い満を持して出走してきたが、入ったレースが悪かった。ここには2クラス以上時計の違うアストラガルスがいた。外目の7枠9番に入ったが出ムチをくれてアストラガルスの2番手に追走したビーガール。本来こんなことをしなくても2着は取れるのだが、勝ちに行ったのであろう。しかし、相手は強すぎ、直線入り口で1馬身だった差は最後には6馬身となっていた。それでも勝負して垂れ気味だったにもかかわらず後ろにはしっかりと3馬身つけたビーガールは相当強かった。次走にも十分期待できる内容だったと言えよう。

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