週刊イスラボニータ産駒2022/9/12~9/19

今週のトピックは何と言ってもコスタボニータの2勝クラス勝ちでしょう。この勝利でプルパレイに続き2頭目の中央3勝馬の誕生となりました。どうやら緩い仕上げだったようで、ここを勝ってもまだまだ余力はありそうで3歳でのオープン入り・重賞挑戦も上手くいけばいけるかもしれません。
ききょうSに出走したオリオンネビュラは残念ながらダッシュがつかず7着まで、相手と展開に恵まれなかったのが大きく、もしもみじSにでるようであれば見直したいところです。また、未勝利戦ではシャドウフューリーが凄い脚で最後方から入着を果たしており、今後が楽しみになります。
また、地方では惜しい競馬が続いてきたティーズアヴァンセが勝ち上がり。門別で勝利して南関への転入権利を得たところでサラオクへの出品となりました。新天地でどれくらいやれるかに注目です。
来週は土曜の中山芝1600新馬に兄に中央でオープンまで勝ち上がり岩手で重賞を勝ったプレシャスエースなどがいるホウオウプレシャスが、中山ダート1200新馬におばにスマートレイアーなどがいるイスラデルノルテがそれぞれ出走予定です。ホウオウプレシャスは活躍している兄2頭がダート短距離での活躍であり、ダート替わりが真価なような気がします。イスラデルノルテは近親こそ芝での活躍馬が多いですが、兄プラチナムレイアーはダート短距離で活躍。調教はいい方なので好走に期待したいところです。
地方ではビーガールが1300mのホープスター特別に登録しています。どうやらメンバーがロータスクラウン賞に流れた影響かやや薄めのようなので、ここでは先頭まで期待したいところです。

9/12

特になし

9/13

門別1R2歳未勝利ダ1000 ティーズアヴァンセ:1着
ティーズアヴァンセは相手に恵まれたこともあって、単勝1.3倍の断然人気に推された。絶好のスタートでハナに立ち、最初は少し離すような素振りもあったが、3コーナーでは相手に半馬身程のリードに留めての逃げの手。4コーナーで内の馬と並走する形で直線に入ると、残り200mのところでリードを取って押し切り態勢に入ったが、そこから徐々に後ろに詰め寄られた。ただ、その追撃をクビ差振り切ったところがゴール。念願の初勝利を挙げて南関移籍の権利を手に入れた…のだが、オーナーの頭数整理のためにサラオクへ出され高橋真紀オーナーに落札された模様。

川崎4R3歳6イダ1400 ミルクメイド:4着
初戦こそ5着だったものの、近走は惨敗続きでサラオクに出され川崎に転入してきたミルクメイド。鞍上に減量騎手を迎え最内枠に入ったということもあって、押して押してセントイライアスとのハナ争いを制して逃げの手。そのまま縦長の展開で逃げて逃げて、外から数頭に並ばれながらも直線へ。直線でもの残り100mまでは先頭を保っていたが、残り100mがどうしても持たず4着に終わった。復活の狼煙を…とはいかないまでも取りあえず格好はつけた移籍初戦となった。

門別10R北海道日高管内商工会連合会特別C3-2ダ1200 ジーニーボニータ:8着
ここまで2歳時に1600m戦と1100m戦を一回ずつ使った以外は1000m戦を使ってきたジーニーボニータは初の1200m戦。1000m戦で身に着けた絶好のスタートからスマイルムーンと2頭並んでの逃げを打ち、スマイルムーンが諦めて控えると、一時は3馬身の差をつけて逃げていたが、4コーナーで再度スマイルムーン他に追いつかれて直線へ。直線は残り200mまではなんとか先団についていたものの、そこで完全に力尽きて後退し、なんとか後方から来た馬には交わされず程度の8着に終わった。しかし人気通りなのでこんなものだろう。

9/14

川崎1R花朝月夕賞2歳100万未満選定牝馬ダ1400 シャトーブラン:6着
シャトーブランは森騎手に代わって今週復帰した山崎騎手を背に臨んだが、2番人気を裏切るシンガリ負けを喫してしまった。レース展開はシャトーブランと減量騎手を乗せたヤマイチジャンヌがハナを争って、ヤマイチジャンヌが思い切って大逃げ。流石にそれは追いかけずに離れた2番手に控えた。残り600mあたりでヤマイチジャンヌのリードがなくなり、シャトーブランが上がってきたと思われたが3コーナー残り500m周辺で急激に失速。流石にこの急失速ではどうしようもなく、決して速くない決着タイムから3秒、ブービーからも5馬身のシンガリ負けとなった。

9/15

川崎3R2歳6ダ1400 ミュークテリウス:10着
前走新馬戦は気性の荒いところを見せてシンガリ負けとなったミュークテリウス。今回はスタートこそ前に行ってよかったものの1コーナーを周っている途中で何かに驚いたのか、それとも躓いたのか跳ね上がるような動作を見せて中団まで後退。その後は殆ど真面目に走っておらず、直線ではシンガリまで後退し、そのままブービーに9馬身もの差を付けられてゴール。流石にこの馬が南関でやっていくのは厳しいかもしれない。

9/16

名古屋2R名古屋モーニングフィーバー45 3歳16ダ1500 ルグランブルー:3着
ルグランブルーは名古屋初戦。スタートで飛び上がるような形になってしまい、出遅れて後方からになったが、すぐに大外を回って巻き返し1コーナー―で中団まで行って、向こう正面では一気に先頭まで上がりかけたのを抑えて4,5番手に控え、3コーナーからスパートをかけ追いつこうとしたが、直線ではいい脚を使ったものの、逃げた1頭を交わすにとどまり3着までだった。とはいえこのような厳しい競馬を強いられて3着ならば勝つチャンスは十二分にありそう。

名古屋3R3歳15組ダ1500 デルマスプリガン:9着
デルマスプリガンは連闘で今週も出走。スタートから前へ前へ押していって2番手内側を追走。しかし、3コーナーまでに前に行っていた馬と一緒に撃沈し後方へ。最後は映像では確認できないほどの大差でゴールし11頭立ての9着に終わった。

園田9RC2一組ダ1400 プリティプリティー:8着
プリティプリティーは戦績に対して厳しいと思われる園田に移籍したが、結果としては「結構やれる」結果に終わった。スタートはダッシュ付かずに後方から。もうこの時点で鞍上も着狙いの乗り方をしており離れた最後方を地元馬のレースアルカーナと2頭でポツンと追走していた。レース映像では道中の様子を確認できないが、直線では内に入れて上がり2位タイの脚を使っていたものの、流石に上がっていくのが遅く8着に終わった。とはいえ大本命の1番人気馬にクビ差の8着でタイムも1分32秒台。降級待ちにはなるがそれなりにやっていけそうだ。

9/17

中京3R2歳未勝利芝1600 シャドウフューリー:3着
1800では最後一杯だったので距離短縮のシャドウフューリー。スタートは普通だったが、思い切って下げて最後方にポツンと待機。34コーナー中間から馬群の後方ぴったりまでは付けたが、やはりシンガリ追走のまま直線へ。そこから直線半ばまでは少しずつ脚を伸ばしており中団入線かと思われたが最後の150mほどで一気に伸び前にいたメアリーをクビ差とらえて3着と馬券内に入った。上がりは勿論最速の33.3でこれだけの脚が使えるなら次辺りに勝ち上がってもおかしくはない。位置取りは微妙だったがいい競馬ができた。

中山3R2歳未勝利芝1200 クリイロ:10着
390㎏台の小兵の馬体のクリイロは兎に角使ってみるとばかりに3度目の出走。スタートはダッシュが付かず馬群から離された後方3番手を追走。このまま後方をずっと追走したまま外を回して4コーナーから直線へ。直線では外を回ってそれなりの脚を使って9着馬をハナ差にまで追い詰めたが、残念ながらそこまでの10着。小さな馬なのでダートは合わなさそうだし、追走に苦労しているので距離延長した方がいいかもしれない。

中京9RききょうS芝1400 オリオンネビュラ:7着
新馬からの連勝を期してオープンのききょうSに挑むオリオンネビュラ。しかし、ここは思った以上にメンバーが揃ってしまった上、調教からして外にモタれるなどまだまだ若さを見せており、ここはまだ成長が足りなかったのかもしれない。スタートはあまり良くなく、そこからダッシュもつかずで最後方からの追走。流石に前走12番人気で新馬を押し切ったムーンスカイは早々に交わして馬群からはやや離れた9番手に。直線に入るまではその隊列のまま直線へ。直線ではとにかく馬群にいた馬しか勝負にならない展開となってしまい、後方にいたオリオンネビュラもそこそこの脚を使っていたものの、逃げ垂れたエコロアイにも2馬身余り離されて7着まで。展開も向かなかったし、ここは相手が強かった。

佐賀11R夜のウーマんチャンス3歳-13組ダ1400 アオヒメ:10着
2頭除外から9時過ぎとなった佐賀最終レースにアオヒメは出走。スタートは絶好で、特に押してということもなくスッとハナに立つ絶好の競馬。これが継続できればただの強い馬なのだが、残り半分あと700mといったところでガス欠となりどんどん後退。直線入り口で後方二番手まで下がり、最終的に全く話にならないシンガリ負けとなった。

9/18

中京1R2歳未勝利ダ1200 クリノヒーロー:7着
クリノヒーローは好走歴のあるダート短距離に再び出走。しかし使い詰めの影響か、これまでのスタートの良さが見られず出遅れて最後方からの追走となってしまった。34コーナー中間までに遅れを少し取り戻して9番手に上がっていったが、4コーナー曲がり切れず外に振られ、直線も馬群からは離されたその位置。これではいくら追い込んでも無理で、なんとか7着に上がるのが精一杯だった。ダート短距離ならば勝ち上がる力はある馬だと思われるので、できればお休みを入れて欲しいところだ。

中山4R2歳新馬芝1200 オメガリッチマン:9着
オジャグワの孫、つまりレッドバルデスの甥にあたるオメガリッチマンは初出走戦。ここは横山和生騎手の予定だったが、例の飛行機欠航の影響で横山典弘騎手に乗り替わりとなった。スタートはあまり良くなく、鞍上らしく後方からの追走。後ろに3頭勝負にならない馬がいたが、実質的に最後方ポツンで直線へ。しかし馬の気が変わったのか、直線は上がり33.6と素晴らしい脚を使って追い込んだものの、流石に位置取りが後ろ過ぎて9着に終わった。馬自体の能力には疑いようがないが、騎手が馬に合わせすぎて届かない位置取りになってしまった様子。ノリさんのそういうところは嫌いではないのだが、できれば次は息子の方にお願いしたい。

中山5R2歳新馬芝1600 ダリオールショコラ:5着
ダリオールショコラはビッグレッドファームらしく鞍上柴田大知で新馬戦。スタートはよかったがダッシュが付かず、中団後ろ目の内からの追走。その位置を大体キープし、少しだけ外に出しながら直線へ。直線では最初の100m程スムーズさを欠いてしまったものの、外に進路を見つけ、最後の100mで一気に加速してなんとか優先権確保の5着となった。末脚には目を見張るものがあったので、目下絶好調の丹内騎手に是非乗り替わってもらい勝ち上がって欲しいところ。

中山8R3歳以上1勝クラス芝1800 タイニープライド:9着
タイニープライドは地方ダート適性はないとの判断で芝1勝クラスに格上挑戦。いつもならば楽に逃がしてもらえるところだが、距離も1800短縮で相手も格上となれば流石に厳しく中団前目あたりからの追走。その後も中団の外目を追走し、4コーナー外を回して前との差を詰めながら直線へ。しかし、前との差が一番詰まったのがこの4コーナー入り口で、あとは極端に後退するといったこともなかったものの、少しずつ後続に差され、未勝利馬としては健闘と言えるかもしれない9着に終わった。前からの差も0.8秒に収まっており、未勝利戦での2着3着があるジャスコが同じく格上挑戦してシンガリ負けしているのに比べればそこまで絶望的でもないとは思うが、どれだけ厩舎に残してもらえるか……。

9/19

中京5R2歳新馬芝1600 シャーンゴッセ:13着
元イスラの主戦の蛯名調教師が手掛けたシャーンゴッセはデビュー戦。しかしスタートからあおってしまい、出遅れて最後方から。最初のコーナーまでに中団馬群の後方にまでつけるリカバリーを行い、その体制のまま直線へ。しかし、直線は左にモタれ、そのまま後退。なんとかシンガリだけはアタマ差回避したものの、ブービー負けとなってしまった。どうやら芝が合っていないように見えたのでこれはダート替わりの方がいいのかもしれない。

中京10R2012メモリアルジェンティルドンナC(3歳以上2勝クラス)芝1600 コスタボニータ:1着
新馬未勝利と続けて2着となり勝ち上がりが遅くなって出世が遅れたコスタボニータだったが、そこから破竹の勢いで3連勝となった。このレースは某媒体で「状態がいい馬が少ない」と総括されたように相手に恵まれたこともあり、コスタボニータは1.5倍断然の1番人気となった。先行争いはテーオーアマゾンが前を飛ばしていく一方で、コスタボニータは先団から5馬身程離れた中団の先頭に。4コーナーまでに馬群が凝縮されたが、コスタボニータはやや仕掛けを遅らせ少し位置を下げながら直線へ。直線に入るとまずはテーオーアマゾンら先行集団が少しリードを取っていたものの、コスタボニータが外に回しながらぐんぐんと手応え良く伸び残り1Fの地点で先頭へ。そこから追い込み勢も来ていたものの、セーフティリードを取っており最後少し気合いを付けるだけで楽勝した。この秋初戦を若干余裕残しの仕上げでも勝ち切ったことで3歳の内に重賞に間に合う可能性が出てきた。マイルに拘るとの調教師コメントが出ているので、次は阪神開催の元町Sあたりであろうか。

中京12R3歳以上1勝クラス芝1200 コルカノン:11着
前走なんとか未勝利戦を勝ち上がったところのコルカノンだが、早速中京開催を使ってきた。しかし、スタートから早速この馬の気性の悪さが出て出遅れ後方2番手からの追走。その位置取りは大体変わらず、他の馬が外を回す馬場の中、1頭だけ4コーナー最内を周って直線へ。直線ではどうやらそれなりに伸びていたようなのだが、どうにも位置取りが悪く、外の方が伸びてしまい、7着から12着までほぼ一団ではあるものの、11着と残念な結果に終わった。

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