母のこと2
母はピアニストだった。
某ホテルのラウンジでグランドピアノで
リクエストにも応える弾き語りをやったり
虎の仕事で全国各地へピアノを弾きに行っていた。
365日、きまって夕方16:00頃に家を出ていく母。
小学校から帰ってきた私と入れ替わりで母は仕事にいく。
母子家庭なので当然夜はいつも私1人でした。
この話を私が語ると、みんなきまって「小さい頃からいつも
1人で留守番なんて可哀想だね~」っておっしゃいます。
【いやいや天国だから(´・ω・`)】
「母のこと1」で触れたが、母は気性が激しく短気でヒステリック
で、今なら確実に虐待扱いで私は児童相談所に保護されていただろう。
母は「あんたには父親がいないから私が心を鬼にして
厳しくしてるんだーー!!!!お前にお母さんの気持ちがわかるのかー
!!!」という台詞を錦の御旗に掲げ、
顔を合わせれば何かしらわめいたり怒鳴ったりしていた。
【キツかった1つ】
夕方私を外に追い出し、そのまま仕事に出掛けてしまい、
夜中の3時くらいまで帰ってこないことが小学3年生くらいから
よくあった。
当時は12階建てのマンションの6階に住んでいました。
小学生の私を外に追い出したまま仕事に行ってしまう母が、近所の
住人たちに悪く思われないように、私は12階から屋上に通じる階段
に座って一晩中母の帰りを待った。
屋上に通じる階段なら誰も通らないからだ。
私は階段に座りながら、アメンボのようなフワフワした虫を
ずっと見てました。
ちなみに、母が御旗に掲げている「あんたには父親がいないから
お母さんは心を鬼にして厳しくしてるんだ」ですが。
【とんでもない】
母は知り合った全ての人間を最後にはヒステリックに怒鳴りつける
。けっして私の教育のために厳しくしているのではないのです。
あの頃の悲惨な話はいくらでもあります。
続く
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