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潮見を歩く

タイトルの割にそんなに内容は高尚なもんじゃないよ


地方勢のコミケ宿事情

 コミックマーケット、コミケが現在の会場である東京ビックサイトでの開催になったのが1996年夏、C50の時だそうです。東京ビックサイトの立地する臨海副都心部そのものの問題点ですが、決して各方面からアクセスが充実しているわけではないというものがあり、千代田区方面のいわゆる都心へは完全にバス頼り、池袋・新宿・渋谷のいわゆる3大副都心方面には普通鉄道のりんかい線によってダイレクトに結ばれていますが、ビックサイト最寄りの国際展示場駅のキャパシティの問題で毎度閉会直後のタイミングなど入場制限がかけられたりするなどしています。そんなこんなでアクセスに毎度悩まされるのがコミケなわけですが本題はそこではなく(ちなみに今回サークル駐車場全通だったらしく車で入りました)。コミケというのは全国から人を集めるイベントなわけです。当然日帰りが難しい遠方のエリアから参戦という人も少なくないわけで、彼らの多くはコミケ期間前後どちらか、あるいは両方宿を取る必要があるわけです。
 かくゆう私はといいますと、福島というのは特に参戦前には宿を取らないとしんどい距離感でしてね。過去2回含め全部前乗りしてきました。1回目、C100の際は2日参戦だったため前日は上野、間と後の2日間は東西線沿線の南砂町という街に宿を確保しておりました。C101は1日だけだったので上野で。上野が多い理由ですが、東日本の田舎者として本能的に…という側面は否定しませんが、単純に家からとビックサイトまでの両方のアクセスがいいバランスを取った結果ですね。上野からビックサイトへは東京駅まで出て都バスのいわゆる国展急行(ビックサイト大型催事時に運行されるノンストップの臨時系統の総称。今回C104では豊洲大橋を経由する新ルートを採用した国展10系統が初陣だったそうな)で行ってましたし、今なら新橋まで出て東京BRTという選択肢もいいでしょう。南砂町は臨海部と錦糸町駅を結ぶ都バスの急行05系統があり、コミケの1日目と2日目の狭間の宿泊だったためビックサイトからのアクセスが良くその割にホテルが安く取れた…という理由でした(2泊9000円台って今じゃ考えられない値段だよな…)。
 ・・・ここまで長々書いてきましたが正直今回泊まったのコミケの後だけなのであんまアクセスがどうとか関係なかったりするかも。

江東区潮見

 臨海部に林立するタワマン…と語られるアレの大部分が属するということで近年人口が急増し住みたい街ランキング上位の街も結構多く擁する江東区。その中では比較的地味な印象を持っていた街が潮見でした。京葉線で東京からも舞浜からも3駅で有楽町線及びりんかい線の乗り換え駅である新木場からはわずか1駅という立地、とだけ聞けばいかにも便利そうに思えますし実際アクセスは便利なんですけど…まずこいつを見てくれこいつをどう思う?

すごく…島です

ガチで陸続きになってない「島」なんですよね。もちろん自然島なんかではなく人工島ですが(妙見島もいつか行ってみたいよね)、立地の割に僻地感が強くなってしまうのはそこが一因なのかなぁって。あと意外とバス路線が少ない。島内を走るバス路線がそもそも2系統のみで、駅を外れたところを走る錦13系統(晴海埠頭〜錦糸町駅)と駅前に乗り入れるのは江東区コミュニティバスしおかぜとかなり地味。地味ってのもそうだしかなり袋小路感が強くなってしまっています。んでトドメがメインの交通手段たる京葉線。快速が通過というのはともかくそもそも京葉線自体東京駅の立地がご存知の通りかなり他路線から外れており、中々不便。今回の滞在時にも何回も使いましたが、動く歩道3本にエスカレーター3つを挟みおよそ15分近くかかるという。ネット上ではこれを揶揄した「北有楽町駅」なんて蔑称もありますが(実際距離的には有楽町駅と東京駅のほとんど中間)、京葉線沿線を遠く感じさせる一因になっていることはまぁ間違いないでしょう。ちなみにこうなった理由としてしばしば未成に終わった成田新幹線の予定地を流用したからという言説がありますがそれだけでは言葉足らずで、成田新幹線もそしてこの京葉線も新宿方面への延伸構想があったからなんですよね。皇居地下を通すなんてのはもちろん以ての外なわけでそこを避けるためこうなってるのだそう。

過ごしやすい土地、潮見

 今回潮見で宿泊したのがアパホテル&リゾート<東京ベイ潮見>でした。

https://www.apahotel.com/resort/shiomi/

(あれ、写真撮ってない!宿泊時の俺のバカ!!!)今都内でホテル取る時に最も頭の痛い問題である宿泊費用については、詳細を差し控えますがスポンサー様がついているので考えずに済んだのが大きいですが、正直明細見ると1人の1泊辺りの単価は思ったより高くなかったですね。ということで3泊4日もの間をこの潮見で過ごしてきました。もちろんおでかけとかしたのでずっと潮見にいたわけではないのですが。そこで感じた「過ごしやすさ」の理由の言語化を以下で試みたいと思います。

1.人通りの割には充実した商業集積

潮見メインの商業施設となるマルエツ潮見店

 潮見の1日平均の乗降客数は2023年度時点で14834人。JR東日本のおよそ850駅ある有人駅で221位につけています。前後が成田と幕張、と書いてもイマイチイメージつけにくいな…。一方で人口は同年の東京都発表資料によると(Wikipediaの該当記述部の出典)、6158人。先述の1日平均乗降客数のうち定期利用者は9254人だったので単純計算で2/3以上の居住者が京葉線を利用して潮見の外へ通勤通学していることがわかります(乗降客数は行き帰りでそれぞれ1人としてカウントされる…はずなので)。団地やニュータウンの場合、基本的に中心に商業施設が整備されてあとは住宅…という街並みになるのが関の山ですが、潮見の場合、確かに最も大規模な商業施設たるマルエツこそ駅前に立地していますが、その他コンビニが島内に点々と分散するように配置されています。これは潮見が基本的に都市計画上の用途地域において準工業地域というかなり用途規制の緩い区域になっていることが要因として大きいと考えられます。用途地域の説明はめんどくさいのでWikipediaより引用(マトリョシカ-ハチ)するとして(都市計画学徒の屑)

用途地域(ようとちいき)とは、都市計画法地域地区のひとつで、用途の混在を防ぐことを目的としている。住居、商業、工業など市街地の大枠としての土地利用を定めるもので、第一種低層住居専用地域など13種類がある。

Wikipedia「用途地域」よりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A8%E9%80%94%E5%9C%B0%E5%9F%9F 

要するにこの土地に何を建ててよくて何を建ててはダメか、とか容積率(敷地面積に対する建物の床面積の許容量)を定めた、いわば本邦における都市計画の一丁目一番地のような制度ですね。それでこの準工業地域という指定、めちゃくちゃに規制が緩い区域なんですよね。基本的に用途地域の制度自体、住環境保護が主眼に置かれた制度であるため、住居地域には店舗や工業などの制限がかかる一方で商業地域や工業地域に住宅を建設することには基本的に制限がかけられていません(工業専用地域は流石にそこらへん制限ありますが)。なので近年タワマンが林立してる地域ってのはどこもほとんど確実に用途地域は住居地域ではないです。ちなみにこうした用途地域は都道府県や市区町村のHPから大抵は見ることができます。今回は東京都のやつを参考までにご紹介しておきますね。

タワマン林立地帯での様々な問題の遠因としてこの用途地域制度が槍玉に挙げられるケースも少なくないように思いますが、一方でここ潮見では、住宅街の中にコンビニなどが程よいバランスで立地していて用途地域による規制が緩いからこその利点なのかな、と勝手に想像しておりました。最も厳しい規制の用途地域である第一種低層住居専用地域、通称一低層はそもそもコンビニすら通常は建てられませんからね。バランスといえば、コンビニのブランドもいわゆる御三家とプラスアルファでミニストップも駅前にあるというそちらの意味でもバランスのよい配置になっておりますね()。コンビニにスーパーだけではなく、飲食店もすき家なか卯があり、チェーン系居酒屋も3軒ほどだったかありましたし。ちなみにマルエツの建物にもラーメン屋とインドカレー屋が入ってますがGoogleストリートビュー見ると数年前まではサブウェイでさらに昔に遡るとマクドナルドだったそうな。存命だったら結構強かったのになぁ。

2.やはりベイエリア

 人気ですよねベイエリア。晴海、勝どき、豊洲、東雲、有明…。なんで人気なのかは様々理由あると思いますけどここは駄文しか書かれてない場所なのでお気持ち、感想、ファクトのない話を。やっぱ一つ思うのは人間、水辺に憧れる奴が多いんですよ。20年以上ずっと山に囲まれて育ってきた人間として断言しますがやっぱ山より海、川、湖に囲まれてる方が気分いいです。山に囲まれてる場所、稀によく陰鬱にさせてくれるのがなぁ…。

辰巳方面と潮見を隔てる東雲東運河とそれを繋ぐ漣橋(さざなみばし)
七枝橋と首都高速9号深川線

潮見は上記人気のエリアに比べれば比較的内側(…でもないか?晴海とか勝どきは変わらん気がする)に立地するのであくまで周りを囲むのはいずれも海ではなく運河です。それでも潮の香りは漂ってきますしそもそも潮見って地名からしてね。

・・・雑すぎる締め方だなおい。でも住んでみたい土地だとは思ったよ。

余談1.AQUOSでこのクオリティ!?

 今年4月、新しくスマホが生えてきました。この表現に既にツッコミたい方も初見の方でしたらいらっしゃるでしょうが、別に買い替えとかではないんだから仕方ないじゃないですか。その機種とはAQUOS R8pro

誇らしげに記された「LEITZ」「SUMMICRON」の称号

独老舗レンズメーカーとして名高いライカ。近年スマートフォンでもカメラにそのブランドを冠するものがありますが、そのうちの一つがSHARPのAQUOS Rシリーズです。R8proはそのいわゆるLeica AQUOSの第3世代に当たる機種になっており、初のproモデルを謳っていますが実態としてはこちらの方が前作R7の正当な後継機となるスペックとなっており、最大の特徴となる1インチセンサーカメラなどはそのままに、スペクトルセンサーを新たに搭載し色再現性などが飛躍的に向上した…らしい(R7触ったことないので伝聞です)機種となっております。近年のスマートフォンカメラは、特にハイエンドの場合広角や望遠など、幾つものレンズを積んだ多眼化がもはや当たり前になっていますがR8proはそのトレンドに真っ向から対峙。倍率0.7倍の超広角レンズ単眼のみを搭載するという非常に割り切った、漢らしい構成になっています。当然いいことばかりではなく、望遠の最大倍率は6倍と今どきのハイエンドスマホとしては話にならないレベルな上デジタルズームなので実際に使い物になる倍率はそれ以下。同じライカスマホ最上位機種のXiaomi14 Ultraは1インチセンサーこそ搭載していますが、望遠レンズ2つに広角、超広角をそれぞれ搭載するなどレンズ構成としてはハイエンドらしい多眼構成になってるのでお金に糸目つけない方はこちらのがいいと思いますね(約20万円)。
 そのカメラ性能は語るより見ていただいた方が理解が早いでしょう。百聞は一見にしかずとはよく言ったものです。この記事の写真は基本全部R8proで撮影しております。

KITTE丸の内から。マニュアル写真でシャッタースピード1/80に設定。
東京駅丸の内中央口付近から。シャッタースピード1/50のISO400に設定。

・・・ごめんなさい。こういうのは撮って出しで撮影モードもオートの写真載せるべきなんでしょうが。この項より上に掲載した本文の写真は確かオートで撮影したものなので許し亭許して。ただ、やはりこのようにマニュアル撮影に耐えられるというのは大型センサーの恩恵だと思いますよやっぱり。んであともう一つ見て欲しいものがあるんですよ。はいドーン

これがJPGファイル、つまり撮影時設定のまま
こっちはRAWファイルを加工したもの

これiPad版のAffinity Photo2で加工したんですけどやばくないですか?スマホとタブレットだけで完結するフローで出来上がる写真じゃないでしょ???(熱い自画自賛)。え、Adobe税納めればスマホ版Photoshop使ってスマホ単体で完結させられるって?うるさいですね…。確かにSHARP公式で謳ってるのはそっちだけどさ。フォトショプリインされてるけどさ。とまぁ写真撮るのが最近楽しいというお話でした。

余談2.ブログ執筆時の画像転送フロー

 これが本記事及び前記事で散々頭を悩ませた事柄。というのも私の現環境、撮影はほとんど全てAndroid(AQUOS R8pro)で執筆は14インチMacBook Pro(2021)という意味わからん環境なのです。普通執筆はWindowsの人が多いだろうしMacなら撮影スマホ普通iPhoneですよね。そもそもnote含めブログ執筆なんてブラウザベースの作業なんだからChromebookでもタブレットでもスマホでもできるというのは置いといてですね…。何が大変かってMacってAndroidをデフォルトじゃUSBケーブルとかで繋いでも全く認識してくれないんですよね。前回今回様々な手法を駆使しましたのでそちらを一挙公開。

1.Android File Transferを使って有線ファイル転送

 どろいど君のアイコンのMacソフト。こいつを入れてUSBケーブルで接続すれば万事OKという神ソフト。なーんだ、これで解決じゃんと思ったそこの君!もしそうならここから先の内容くどくど書かないぞ。何があったか、単純に認識してくれないのだ。マジでそれ以上書くことがないくらいシンプルだけどとにかく認識してくれない。話にならん。

2.NearDropを使う

 これもMacソフト。結構YouTuberが紹介してた気もするけど

簡単に説明するとAndroidにおける近距離ファイル転送システムであるQuick ShareをMacで使えるようにするソフト。2というのもありますが初代はMacが受信側にしかなれなかったのに対して2は送信もできるようになってるので必ず2を入れましょう。AppleデバイスのAirDropと同じようなものなので画像程度を転送するには最適なのはお分かりいただけると思うんですけどなぜかこれも不安定。どうもAndroidの転送システムがニアバイシェアから切り替わった後に不具合が発生してるらしいんだけど詳しいことはわかりません!執筆終わったら調べるか…やっぱ一番シンプルなフローなのはこいつだし。

3.iPadで画像読み込み→iPadからAirDrop

 なぜか知らんがiPadはAndroidを有線接続すると画像(と動画)を読み込めるという。ただ一つ注意点があってAndroid側のUSBモードをファイル転送(MTP)モードではなく画像転送(PTP)モードにすること。なんでMacは認識しないのにiPadで認識するんだよ。前回そして今回メインで使ってたのはこのフローでした。上述の通り、RAWファイルの加工もできるので一見完璧に見えたんですが…。なぜか今回執筆中に不安定化。認識そのものが不安定になるわいざ認識しても画像ファイルが壊れた状態でしか転送されないわ(スマホ内の元データは壊れてない)でもう散々。ケーブル原因ならAppleのクソ高純正Thunderboltケーブル買うか…?

なぜかApple純正ケーブル、USB3まで対応のやつがなくてUSB2.0止まりのやつとThunderboltケーブルの2極ラインナップ。にしても高いな…。

4.Amazon Photoからダウンロード

 一番原始的な方法。Amazonプライム会員が追加料金なしで利用できる画像アップロードサービスであるAmazon Photoを開いてダウンロードしてくるというもの。バカらしいことこの上ないですが、元データのまま非圧縮でアップロードしてくれるので確実な方法なのは間違いないです。今回も後半はこれで書いてます。ホンマ…ホンマ…!

何の記事なのかわからなくなってしまった。まぁいいか。

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