何もないの色, null色


白紙って言葉が何も決まってないって意味なくらいだから、おおかた白が何もないことを表すのはわかるけど、結構人によって感覚が違うっぽい。

僕は画面上やプロジェクターで映すための絵とか映像を作っている。そのときまずは光のない状態からはじめて、明るい色を乗せていくというパターンが多い。なので、自分にとっては黒というか #000000 が何もない状態に見える。なんで黒で塗りつぶすのって聞かれることがあるけど、そうではなくてまっさらなキャンバスだという感じがするからなんとなくそうしているという感覚だ。

グラフィックデザイナーの人に何もない状態の色を聞いてみたら白だった。その人は絵描きでもあるので、白からスタートすることが多いのはとても自然だ。正確に言うと #FFFFFF ではなくキャンバス地色とのこと。

別の絵描きに聞いてみたら、白っていうかなと思ったらグレーだと答えたので意外だった。理由はたしか、どれでもないという感じがすると言ってたと思う。

撮影や映像編集をやってる人に聞いてみたら白って言った。理由は、光があたっているのに何も見えないということは本当になにもないからだそうだ。真っ白な背景でなにも置かずに撮影したら確かに白だけど多分そういうことだと思う。空手では瓦だけじゃなくて氷の板を割るのも定番らしいけど、それは透明だと細工をしてないことがアピールできるかららしい、というのと似てる気がする。

それぞれ何かの絵作りをしてる人たちにしか聞いてないけど、全然違う職種の人だったらまた違った答えを聞けるんだろうか。ちょっと聞いてみたい。

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