コンサートドレスの制作！ベーススカートと上半身デザインについてのお仕立て。

2021年11月20日 23:57

東京都にお住まいのザラビットクロゼットのリピーターのお客様にオーダーメイドドレス制作。自然や妖精を連想させる”エメラルドグリーンとイエロー”構成。

ザラビットクロゼットをご覧頂き誠に有難うございます。北海道はもう冬です。山の上はもう雪が積もり、本日からいよいよ陸にも雪が積もると言われております。先週から今週までデザイン立案とご相談案件に追われている毎日でしたね。もう22年の1月から2月頃のリサイタルや入賞者及び受賞者コンサートドレスの受注案件が多くなる時期。年末年明けのお休み期間もございますので、お早めにデザインのご相談下さいませ。

11月に入り、制作をさせて頂いたいたドレスとアトリエの様子をご紹介致します。今回のドレスはバイオリンの演奏者で弊社のリピーターのお客様。無事に全日本学生音楽コンクールに通過して、本選で着用するためのドレスを制作しております。お色は自然や妖精を連想させるようなエメラルドグリーンとイエロー構成のドレスです。また左右非対称デザインでフロントにドレープデザインのオーバースカートが施されるドレスライン。美しいAラインを基に制作をさせて頂いております。

ドレスのシルエットを活かす”スカートラインに合わせた専門のパニエ”！

ドレスパターンを作成して、その後にそれぞれのスカートラインとお客様のサイズに合わせて作り上げます。ドレス制作に置いて最初に作るのがパニエの制作。これまでパニエについてご紹介したことが無かったですね。ドレスを着る以上、そして美しいシルエットを描くパニエ。ドレスパターン同様にパニエのシルエットは”ドレス姿に大きく影響を与えます”。

ただ単に膨らますために履くもの、、。と思いの方々が多いと思いますがそれは半分正解で、半分違います。スカート分量や形状に合わせてスカートの形やボリュームが変わります。一つ一つのシルエットに合わせてボリュームや型を変えて制作します。

ドレススカート本体の”ベーススカート”を裁断！

お客様専用のパターンでベーススカートや裏地、オーガンジースカートを裁断します。今回のスカートはベーススカートと裏地、オーガンジー素材のスカートが二色二枚ベーススカートの上に乗ります。その後にエメラルドグリーンとイエロー構成のオーバースカートが更に上に乗り”なんとも言えないグラデーションカラーの陰影と見え隠れするイエロー”がポイントのロングドレスです。

また左右非対称デザインを採用。アシンメトリーデザインでステージを意識させ、動きのある自然体なイメージのシルエットを制作します。

上半身デザインに合わせた下準備！

こちらは上半身を制作する途中経過の画像です。上半身はお顔周りや着やすさ、演奏のしやすさに直結します。ベースの生地に張りを持たせそれぞれの身頃に合わせて制作します。胸元を立体に作る”上半身のダーツ部分”です。また今回上半身一部の胸元に”オートクチュールやフィギャースケートのお衣装などに採用する生地素材とお仕立て”を採用。肌が透けて見えるような魅力的な装いを表現。他店では”通常のチュールを使うでしょう”。弊社は動きやすく、尚且つ肌触りが良く動きやすい特殊生地を採用しております。

もちろん上身頃の表面にはレース素材を使用しますので事前にベース生地に合わせて貼り合わせております。

上半身デザインとスカートが完成！

ある程度のトップス構成とスカートが完了。こちらのお写真はそれぞれのスカートと身頃を合わせた画像です。パーツが仕上がりましたら、必ずスタンに掛けて色味やスカートのシルエット、形状とバランスを確認します。デザイン上の構成と制作上の構成とでは少々異なる部分が出てきますので、必ず確認を繰り返しながらバランスを整えて仕上げます。