想う
どう書いていいのかわからず、ひとまず朝に書き出してみたら、少しは明るい文章になるかな、と思って書き始めた。
先日、突然ふたつの命が亡くなった。
ヨースケ@HOMEくん。
山さんのイベントで一度だけ共演したことがある。
とても明るい気持ちのいい青年だった。
俺自身はほんとに知り合い程度だったのだけど、俺の周りの友人たちに彼と関わりのある人たちが多い。
亡くなった翌日には訃報を聞いて、すぐにケンタに連絡した。
ケンタはヨースケくんとすごく仲が良く、時々彼との話を聞いてた。
もう知ってるかもしれないけれど、念のためと思って、亡くなったことを伝えた。
まだ訃報は届いていなかったようで、ケンタもかなりショックを受けていた。
そして、そのケンタから逆に訃報を聞かされた。
京都のイベントにいつも呼んでくれる山田くんの親父さんが、その日亡くなったと。
山田くんの親父さんは、山科でタルタルクラブというお店をやっていた。
ライブも何度か観てくれて、すごく褒めてくれて、初めてタルタルクラブを訪れた時には、「てっちゃんの曲、ここでよくかかっとるで!トミショウとてっちゃんばっかりかけとるがな!ハハハ!!」と、あのでっかい声で言われたことが忘れられない。
親父さんの作るタルタルが本当に美味しくて、京都に行く時は必ず行きたいと思っていたのだけど、ライブの日にはお店を閉めて親父さん観に来ちゃったりして、なかなか行けなかった。
でも、ライブも楽しそうに観てくれて、終わったあとはあのでっかい声で「よかったでぇ!」と言ってくれるのが嬉しかった。
ふたりとも、俺はそんなに深く関わっていたわけではないけれど、とても明るくて気持ちのいい人たちだったことだけは覚えている。
そんなここ一週間は、一彦さんのある曲の一節がずっと頭の中で、流れていた。
―――留守がちな神は一体なんの権限で、俺たちを弄ぶ
なんの罪もない命が突然なくなってしまう。
いつかは誰もが死を迎える。
この世が素晴らしいのかどうか、正直言ってわからない。
ただ、ひとつだけ言えるのは、命はやはり自分自身のものではない、ということ。
その人を想うひとたちが、哀しみに暮れる様子をみてあらためてそう思う。
どんなにこの世界が壊れていようが、狂っていようが、俺は楽しみを見つけ、笑顔を探し、最期の日まで命の灯を燃やしていたいと思う。
愛をもって。
おふたりのご冥福をお祈りいたします。
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