交差点

昨日、何度か福島でご一緒させていただいている湘南乃風の若旦那さんこと新羅慎二さんのライブが入間SOSOであった。

チケットはSOLD OUTで人手が足らないということでお手伝いに行った。

ライブは、以前に福島で観た時とは別人のようになっていた。

とても丁寧に唄っていて、内に秘める情熱も伝わるのだけど、俺の唄いたい歌はこれだ、みたいな純粋な衝動がギュッと凝縮されたようなライブだった。素晴らしかった。

福島の活動の時は、挨拶程度でほとんどお話することもなかったのだけど、昨日はけっこう色んなお話聞かせてくれた。

正直、以前お会いした時は、その見た目もあり(笑)ちょっと怖そうな人だなぁという印象だったのだけど、ちゃんとお話してみるとそんなことは全くなく、むしろ本当に真面目で勤勉、そしてとても純粋な心の持ち主なんだと思った。何より嘘がなく、人柄の良さがライブ中にも垣間見えて、なんだか良い時間だなぁと感じた。

今回はツアーで来ていたみたいだけど、そのツアータイトルが武者修行ツアーみたいなタイトルで、全国各地を何本も周ってきたそうで、なるほどそれで以前観た時とはだいぶスタイルも変わって、確立されているのだなぁと思った。

柔道家の井上康生さんとお友達だそうで、選手を引退する時に若旦那さんの「勝負の世界からは退くけど、柔道自体は続けるのですか？」という質問に、井上さんは、こう答えたそうだ。

「本当は勝ち負けのないところに柔道はあります。今までの勝負というのは、柔術？というのでしょうか？そういうもので、これからの自分との闘いというか、これからが本当の柔道の道なんですよね」

その言葉を聞いて、若旦那さんは今回のツアーを決めたとおっしゃっていた。

こうやって顔のみえる付き合いというか、全国各地でライブ後にお店の方とじっくりお話できたりとか、また再会を約束して帰るとか、そういう旅がなんか好きで、良いんですよね～と素敵な笑顔を浮かべていた。

今回のツアーが本当に楽しいともおっしゃっていて、充実した様子が伝わってきました。

自分もがんばろうと思えた素敵な夜でした。

入間SOSOには、本当に人と人とをつなぐ何か特別なものがあるなぁと勝手に思ったのでした。