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それぞれの10年
2021.03.11
東日本大震災から10年。
原発事故から10年。
何もできずに不甲斐なさを感じてから5年後に、縁があり、福島へ約4年間通い続けた。
今思えば、最初とにかく力んでいたように思う。
自分の想いを全力でぶつけようとしていたのかもしれない。
歌というものは、力むと遠くへ飛ばない。
イメージとしては、口から出た音がすぐ目の前にボトッと落っこちるイメージだ。
それでは、人には届かない。
歌うのなら、届かせたい。
だんだんと力が抜けて、遠くへ飛ぶ歌が唄えるようになった頃、
当時、福島の仮設住宅で暮らしていたあるおばあちゃんに言われた。
「あんた、最初はなんだかちっちぇ声で何うだってんだかわかんなかったけんども、ずいぶん変わったなぁ。今はズシーンとくるよ」
力んでいた時のほうがよっぽど大きい声で唄おうとしていたはずだ。
力を抜いて丁寧に唄うと、”届く”のだ。
去年は、コロナで3.11のイベントは中止となった。
それ以来、福島へは行けてない。
そして、今年、イベントは開催されたけれど、私は呼ばれなかった。
まだ緊急事態宣言中ではあるし、イベントの内容からも多くの出演者は呼べないのだろう。それは致し方ないこと。
私は家から、会場にいる福島の皆さんがどうか笑顔で過ごせていますようにと願った。
昨日は、この10年で一番気候のあたたかい3月11日だったそうだ。
天気も良くてよかった。
日々は続いていく。
忘れないことも大事かもしれないが、
どうか心穏やかに、ひとつでも多くの笑顔が咲くといい。
それと、友人の息子さんが昨日、誕生日だったそうだ。
おめでとう。
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