やさしいうた

正直いって、もはやこの世は地獄なんじゃないか。

そう思えてしまうような事件や事故だらけだ。

もちろん被害者は何も悪くない。

加害者の罪は重い。

しかし、この加害者を作り出した日本の社会にも多いに問題がある、と私は思う。

誰に責任があって、とか、そういう問題でもない。
責任を押し付け合ったところで、被害者はもう還ってこない。

この世の中では、明日誰が被害者になっても、加害者になっても、もう不思議ではない。

憎悪は憎悪を生む。

繰り返し。

たとえそれが正義から生まれた感情でも、憎悪にはたちまち食いつぶされ、最後には憎悪しか残らないだろう。

人間がいかに愚かな生き物か、思い知り、自覚をもって行動しなければならないと思う。

この世は決して人間の都合でできているわけではないのだ。

少々の知恵と力があると勘違いした人間が、この世を支配したかのような気になっているだけ。

このままいけば、やがて人間は人間の手で滅びる。

今まで俺が少々キツいメッセージの歌を唄っていれたのは、警告程度で済んでいた時代だったからかもしれない。

今は、とても優しい歌をうたいたいよ。

せめて、歌を聴きにきてくれる方が安らげるような、心から笑えるような歌。