迷子

身体の調子を整えるべく、ここ3週間くらいジョギングをしている。

まぁ近所を6キロくらいグルっと1周してくる程度だが、飽き性なのであまり同じコースは通らない。

そして昨日、遂にジョギング中に迷子になってしまった。

車でも通ったことのない脇道に入ってみたのだ。
言っても近所だし、すぐにわかる道に出るだろうと、高を括っていたら、数キロ走っても自分がどこにいるのかわからなくなった。
いよいよ怖くなってきて、googleマップを開いてしまった次第である。
おかげで予定よりもジョギングの距離は延びたので良かったのかもしれない。タイムも悪くはなかった。

幼い頃、45歳にもなったら自然と自分は迷子にはならなくなると思っていたけど違っていたようだ。

身体を鍛えることは今からでもできそうだが、迷子の矯正はどうしたらいいのだろうか？

思えば私の人生は常に迷子と隣り合わせであった。
どれだけの時間をこの迷子でロスしてきたことか。

いや、ちょっと待てよ、と。

迷い込んだ道の、その先で出会ったものはなかったか？

ロスなく予定通りに進んだ物事だけが本当に有益なものだったといえるだろうか？

想像を超えた先に広がる世界がとても面白いものだと、知っている。

そうか、私はきっと本能的に自ら迷子を選んでいるのかもしれない。

なんだかそう思ったら迷子も悪くない気がしてきた。

そうだ、もうこうなったらチャームポイントととしてやっていけばいい。

あなたのチャームポイントは？

「迷子です！」

いいじゃないか。

待てよ、漢字だと堅いな。

「まいごです！」

こっちにしよう。

これからのジョギングではガンガン知らない道へ入っていってみたいと思う。