吃ったときの声の出し方

こんにちは。

今日は吃音者にとっては初歩的な話をします。吃音者なら誰しも経験したことがある「吃った時の声の出し方」について書かせていただきます。

吃音ではない方はちょっと伝わりにくいかと思います。吃った時は体中に力が入ります。最初は力が入っているなんて分からないんですが、吃っているうちにだんだん吃り方に関して客観的に見れるようになってきて、実はものすごい力が全身に入っているんだと感じました。僕の場合は特に「のど」と「手」と「太もも」と「つま先」に入ってる感じです。手なんかはすごく強い力で握りこぶしをつくってますし、太ももは意識したらこんなに力が入るわけないくらいにがちがちになってます。つま先ですと、もう背伸びしちゃってます。

ただこの現象は、次の言葉を言いたいがための行動で、意識して力を入らなくできるようなものでもないのです。力が入った瞬間に意識的に力を抜くことはできますが、力を入らないようにすることは今の僕ではできません。

しかし、力が入ったままでは次の言葉もスムーズに出で来ず、「・・・・・・」と沈黙が続きへんな空気になったりします。

僕は吃った時に、必ず1回咳き込むようにしてます。完全にわざと咳き込みます。1回咳き込んで次の言葉を発しようとします。これで次の言葉の流れを作っているのです。もし1回咳き込んでも次の言葉が出てきそうになかったら、さらにもう1回咳き込みます。つまり僕の場合は、咳き込んだら吃った、ということです。

この方法もいろんな方法を試してきました。力の入った手をブンブンふってみたり、かかとをあげたり降ろしたりしてみたり。いろんなことを幾度となく試してきました。その中で一番じぶんでもしっくりときて、かつなるべく自然なものが咳き込む、という方法でした。

あと、僕は吃るときに口がほぼ動いていない、ということに気づきました。確かに口が発したい音の形をしていなかったら、なんか発しづらそうですよね。だから僕は、口を意識的に大きく動かしながら話します。これ僕の中ではけっこう効果的でした。

全く吃らないというわけではないですが、少しは言葉の流れができ、現在の会社で朝礼当番の時は、「咳き込む」と「口を意識的に大きく動かす」ということをやってます。

僕がいろんなところに力が入り、それを改善しようと咳き込んだりするように、吃音の方はどうにかして自分なりの方法で吃音を克服しようとしています。その行動は一見「なにしてんの?」って思われてしまいがちですが、そうしないと言葉が本当に出てこないのです。

もし周りに「吃音かもしれない」という人がいたら、いろんなことをして何とか話の流れを切らないように努力しているのが分かるはずです。

その時は暖かく見守っていただけると助かります。

では。