吃音者との接し方

こんにちは。

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日中寒くなってきましたが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

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「吃音」をテーマに書かせてもらってますが、

世の中には「吃音者」というマイノリティがいて、

吃音(吃り)とは言葉がスムーズに出したくても出せれない症状で

大きく分けて3種類いる、と以前の記事で書かせていただきました。

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世の中にはそういう人がいて、症状も何となくわかったけど、

じゃあどうやって接したらいいの?と思う方もいると思うので、

僕なりの「吃音者への接し方」を書かせていただきます。

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・「ちゃんと喋って」は禁句

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吃音者の方は幾度となくこの言葉を浴びせられてきたと思います。

僕も同じです。僕はこの言葉を親にさえ言われました。

「ちゃんと喋れ!」と。

前提として吃音者はちゃんと喋ろうとしているんです。たまたま出てくる言葉が

思っている感じと違うだけで、脳内では話せているんです。

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この苦痛は計り知れないもので、喋れないだけでストレスを感じているのに

理解のない他人からの「ちゃんと喋って」という反応は、もはや暴力と変わりないです。

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・吃音者の真似をしないこと

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小学生・中学生のときによくあったのが、吃った時に話し相手に真似されることでした。

真似をするということは、結論面白がってバカにしている、という風に吃音者は捉えてしまいます。

その真似をした人を見た別の人が笑って、どんどん真似され、胸がとても痛くなったのを

今でも思い出します。

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・寛容な「態度」が吃音者を安心させる

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吃音者は出来れば吃りたくないので、色々な言葉を吃らないように言い換えたり、

その場の空気を読んで何も発言しなかったり、いろんな不安を抱えながら会話をしています。

仮に相手が吃ってしまっても「ちゃんと聞くから、話して」という寛容な態度が不安を和らげる要因でもあると思います。

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あくまでも「態度」です。言葉で「ゆっくり話しなよ」と言われても吃音者からしたら「そんなの分かってるけど、言葉が出てこないんだよ」というネガティブな感情に引っ張られる可能性もあります。

吃音者は周りの人に自分が吃音者だということをあまり言いたくないと思うのです。

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理想は相槌や「それってこういうこと?」っていう風な、会話のお手伝いをしてくれたら喋りやすいです。

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・傷ついたことは忘れない

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吃音者だけでなく、人間であれば強烈に悲しい出来事は記憶の片隅に残っています。

僕も吃音でのいじりや心無い反応は、手に取るように覚えています。

思い返すたびに心臓のあたりが締め付けられるように痛みます。

時には涙も出ます。「どうして自分だけ」と自分の存在を責めたりもします。

自分が何かで失敗したことをすべて吃音のせいにしたりします。

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「こういう人もいるんだ」という理解と、

「話を聞きたいからゆっくり話して」という寛容な態度だけでも

吃音者の自信にもなります。

少なくとも僕は救われました。

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たいした内容ではないですが、皆さんもこのこと心にとどめておいていただけると嬉しいです。

では。