iOS_の画像__9_

わたしたちの社会。

今年

正月太りを防ぐために、食べたお餅の数×3.0kmのランニングを自分に課していて、食べたいけど走りたくない葛藤と闘い、全然お正月を満喫出来ていない徹朗です。

今年は2年以上お世話になったNPO法人Learning for All を卒業し、挑戦する場所をGoodMorning に変えた年でした。GoodMorning にジョインして約1年、自身が長年携わってきた子ども・若者支援や、台風被害に遭われた施設/農家の復旧、楽しく学べる性教育、男性の産休義務化、大学スポーツの新たな挑戦、芸術・人間科学が交差するクラブイベントなど、本当に多様で、大小様々な挑戦の伴走支援をさせていただきました。約1年間で担当したプロジェクトは250以上で、想いの乗ったお金が合計で1億円以上巡るお手伝いをさせていただくことが出来ました。

GoodMorning での1年目は、とにかく目の前の社会問題と、挑戦と、想いと向き合い続け、プロジェクトの起案者の皆さまと一緒に走り抜けた、そんな一年だったように感じます。一緒に走り抜けてくださった、社会問題と向き合う起案者の皆さま、本当にお世話になりました。

来年

来年は GoodMorning に正社員としてジョインし、2年目のキャリアがスタートします。そんな僕の来年のテーマは「 "地方" に存在する社会問題を可視化し、日本全体で解決するための連帯やその仕組みを構築すること」です。

現在、国内外には多くの社会問題が存在し、今年は特に16歳のグレタ・トゥーンベリさんが中心となって行われた #FridaysForFuture で話題となった「気候変動」や、逃亡犯条例改正案に反対するデモが発端となり、今もなお続く「香港民主化デモ」、度重なる芸能人やタレントの「薬物依存」や「労働環境」の問題などが、メディアや報道番組、ワイドショーなどで多く取り上げられた年だったように感じます。

ただ、メディアなどで報道すらされない、もしくは報道され尽くして既に風化してしまっている問題も国内には多く存在しています。そして、その問題の多くが "地方" に存在しているように感じます。

住民投票で建設反対が七割を超えたにも関わらず、今もなお建設が進む、沖縄の辺野古基地の前では、今でも未来の子どもたちのために座り込みを続ける住民の方がいます。福井県の原子力発電所の使用済み燃料プールは満杯になりましたが、その後の方針が決まらぬまま再稼働が進んでいます。東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県では、今もなお合計で3,000人以上の方々が仮設住宅暮らしを余儀なくされています(2019年1月時点)。僕が数年後取り組みたいと考えている、「沖縄の子どもの貧困」に関する、沖縄県の独自調査(2016年)の情報を取り上げたのは、沖縄の地方紙だけでした。

地方の社会問題に対しては「無知」の前に「無視」があると思います。基地の建設が進んでも、原発の再稼働が進んでも、仮設住宅で今もなお暮らす人がいても「わたしたち」の明日が脅かされることはない。そこで誰かが怒っていても、泣いていても、「わたしたち」には関係ない。

最近よく「どうして住民投票で七割以上の人が反対したにも関わらず、辺野古基地の建設を食い止めることが出来なかったのだろう」と考えることがあります。その要因の一つとして、クリティカルではないかもしれませんが、建設反対が「わたしたち」の民意ではなかったからじゃないかなと思います。「わたしたち」が沖縄の基地移設の問題に対して無関心であったが故に、政府は住民投票の結果を無視することが出来たのではないでしょうか。

こうして地方に存在する痛みは、可視化されることもなく「無視」され、地方で暮らす住民の方々に押し付けられている現状があると思います。

だからこそ、来年は GoodMorning の持ち得るアセットの活用と、地方の課題に取り組むステークホルダーとの連携により、地方の課題や課題解決に向けた取り組みを可視化し、解決のための連帯とその仕組みの構築に取り組みたいと考えています。そして、その仕組みを他地域でも転用可能なモデルへと構築し、展開していくことで、地方に存在する課題を「わたしたち」の社会の課題として、社会全体で解決できるような、力強い社会を実現したいと考えています。

こうして、自分の暮らす地域とは異なる地域で暮らす人々に対して、思いを馳せ、声を上げ、一歩を踏み出せる人が一人でも多く増えることが、引いては沖縄で暮らす子どもたちが誰一人として見過ごされず、包摂される社会の実現につながるはずだと強く信じています。

さいごに

長くなりましたが、2019年にお世話になった皆さま、本当にありがとうございました。年内にリリースすることが出来なかった沖縄での挑戦も、年明けには少しずつリリースすることが出来ると思います。2020年は、失敗を恐れずに、様々なことに更にチャレンジしていける年にしたいなと思いますので、引き続きご指導のほど宜しくお願い致します。

現在のところ、新年会の予定が全く埋まっておらず、徹朗を新年会に誘うチャンスですので、予定空いている人は連絡ください(笑)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?