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冬夏連覇を狙う草津東。

昨日、滋賀県もインターハイ予選が開幕した。高校3年生にとっては、この大会を区切りに学業に専念する選手も年々増加しているように思う。だからこそ、どの試合も1試合1試合に重みがあり、どの会場でも緊張感が漂うなんとも言えない空気を醸し出している。
そこで今回は先日にとあるTMを観戦した草津東にスポットを当てて色々書いていきたいと思います。
1.輝きを放ち続けるエースの存在
今年はエースとしての自覚も

昨年の選手権大会で2年生ながら異彩を放っていた河合勇徳(FCエフォート)。久しぶりにTMを観戦したが、冬に見た時よりも体が一回りも二回りも大きく進化していた。
昨年は絶対的エースの田中が前線に君臨していたので、そこまで河合の存在は大きく感じなかったが、今年の草津東は彼のチームと言って良いほど、攻撃時にゴールまでの過程において、彼を経由する事が非常に多く、彼がボールを持てば何かをしそうな雰囲気を感じさせてくれます。
近距離長距離問わず、効果的なパスを配給したと思えば、相手が寄せてこないと自らボールを運びペナルティエリアにも侵入し、相手にとって脅威を与えている。
現在中京大3回生で学生選抜にも選ばれている元草津東エースの小酒井新大。彼が高校三年だった時も圧倒的な存在感でチームの大黒柱として躍動していたが、当時の小酒井と現在の河合を比べても全く見劣りしない。
高校卒業後プロ入りも無くは無いが、大学で更に進化し4年後にプロというのも十分にある逸材ですし、その進化の過程を見てみたい気がします。

2.昨年の主力としての自覚
怪我から復帰した篠原

CBの篠原優太(MIOびわこ滋賀)。
篠原はサイズこそそこまで大きくないが危機察知能力に優れ、チームのピンチを体を張って防いだりと頼りになる存在だ。昨年の選手権で強豪前橋育英と対峙したのは伊達ではありません。サイドバックやサイドハーフへの配給に安定感があり、常に縦パスを狙ってる印象。全国を経験した余裕を、プレーを見ていて凄く感じました。怪我から復帰してまだ日は浅いが心配は全くないようだ。

草津東の壁

篠原のパートナーの西村海希(FC湖東)は上背もありハイボールに滅法強い。
単調なクロスボールでは100%といっていいほど弾き返す高さが彼にはあります。これだけのサイズなので、きっとスカウトが放っておかないはず。

関西トレセンにも選出されている権田

壁と言えば権田英史朗(MIOびわこ滋賀)にも触れておきたい。190センチ前後ある身長で途中出場する事が多いが、劣勢時にセットプレーなどでターゲットにもなるしパワープレーなどでも相手にとっては厄介な存在になるでしょう。

いぶし銀健在

竹下蓮人(MIOびわこ滋賀)。彼もまた、昨年の選手権で注目するようになった選手。運動量が豊富で守備意識も相変わらず高い。チームの武器にもなっているロングスローは相手にとっては脅威です。

3.もう一人の注目選手
得点量産に期待の河野

昨年選手権予選決勝で本大会を決定付ける勝ち越しゴールを決めた河野晟也(MIOびわこ滋賀)。彼も体格に恵まれたストライカーで、一人で打開できるプレーヤーだ。一人でも仕掛けられるが、河合とのコンビネーションではかなりの確率でフィニッシュまで持っていけるし、破壊力抜群!二人の関係性は完成度が高いように思う。サッカーIQも非常に高くクレバーなプレーも魅力のひとつです。
彼もまた関西トレセンに選出されており、今後の活躍がとても楽しみな選手の一人です。

4.唯一のスタメン2年生
落ち着き半端ない2年生ボランチ

小楠聡太(滋賀セゾン)。前所属がセゾンと明記されているが、本当に?っていうくらいパスセンスがあって右に左にボールを小気味良く散らすチームの潤滑油的存在。
本当はドリブルも得意なのかもしれないが、パサーの印象が強く状況しっかり把握し判断よくプレーしてるように見えます。
2年生ながら、実はこのチームにとって、必要不可欠な存在かも。

5.インターハイは大学進路に影響する

3年生にとって、インターハイは勝ち残ればそれだけ多くの人の目に留まるし、ましてや全国出場ともなると色々な大学やJスカウトに見てもらえるので、可能性が広がります。
しかし、そこで見てもらうためにも先ずはチーム内の競争を勝ち抜かないといけません。


予選は既に始まっていますが、試合当日を迎えるまでしっかり良い準備をして、どのチームも悔いのないよう取り組んで欲しいと思います。

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