選手権滋賀大会3回戦屈指の好カード✨水口vs立命館守山

令和2年度 第99回全国高校サッカー選手権大会滋賀大会 兼 滋賀高校サッカー選手権大会2回戦が10月29日にビッグレイク他で行われた。いよいよシード校も登場し、それぞれが3回戦へと順当に駒を進めた。3回戦からは1部同士の戦いなど、これまで以上に白熱したゲームが行われるだろう。そこで3回戦屈指の好カードを紹介します。

新人戦準優勝の水口高校。忍者の町で有名な甲賀市にある伝統校だ。守山市や草津市などの市街地にある強豪校は選手が分散する傾向にあるが、通学条件も考え、地元有力選手が比較的まとまって集まる水口高校。そのおかげもあり、滋賀サッカー界において、継続的に絶大な存在感を保っている。今では市街地から水口を選ぶ選手も少なくない。堅守速攻をベースに個々のスキルも高い。水口は滋賀県選手権出場回数最多を誇るが、前回優勝から24年ほど遠ざかっている。対する立命館守山は近年着々と力をつけてきて、ここ最近は選手権予選で上位に進むことが多い。こちらも間違いなく強豪校だ。私立高校ということもあり、県内でも指折りの練習環境で、その甲斐もあって他府県からの能力の高い選手が集まるようだ。実は京都から通う選手も意外と多い。

昨日の2回戦では水口は初戦の難しさがある中、粘る北大津高校を3-0で下した。立命館守山は1回戦からの登場で湖南農業を28-0。続く2回戦、1回戦で1部の水口東を倒してきた彦根東を4-0で寄せ付けず2試合連続クリーンシートで3回戦へと駒を進めた。

10番同士のドリブル対決に注目‼️

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水口のエースはなんと言ってもこの男。昨年の茨城国体の滋賀選抜でも注目された澤田忠和(セゾンFC)スピードを武器に卓越したボールタッチとコントロール。緩急自在に操るドリブルは、相手ディフェンダーの心をへし折るだけの怖さを持っている。決定力も非常に高く、どこからでも点が取れる万能型ストライカーだ。

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立命館守山の10番は細川侑駿(立命館守山中)チームが2年前ベスト4になった時の10番は彼の兄である現立命館大学サッカー部所属の細川竜希。個人技が高く展開力のあるボランチだったのをよく覚えている。2年前に細川兄弟と騒がれたが、2年後の今、兄と同じ10番を背負うことに。そんな彼も昨年茨城国体滋賀選抜のメンバーの1人だ。兄とは違ったタイプでドリブル突破が彼の最大の武器であり魅力だ。昨年の関西トレセンリーグ優勝の立役者の1人で、京都、大阪、兵庫のJユースの選手相手でも全く苦にすることなく、寧ろ翻弄するくらいのパフォーマンスを見せていた。国体ブロック予選でも予測不能なドリブルコースで相手をかき回しチャンスを数多く演出していた。この2人の代名詞でもある『ドリブル』。ドリブルはなんのためにするのかということを、彼らはそれを身をもって教えてくれています。それぞれ違ったタイプのドリブラーですが、この10番のドリブル対決は最大の見どころと言っても過言ではない。

水口は2年生も元気だ。左サイドの岡蓮大2年(MIOびわこ滋賀)は昨年U16国体候補でスピードとテクニックを兼ね備え攻撃の起点にもなっている。彼の後ろでバックアップを常に狙ってる多久陽色2年(皇子山中)も小柄ではあるが運動量豊富なサイドバック。ボランチの竹添光瑛2年(MIOびわこ滋賀)もしっかりバランスをとってボールを配球する。

対する立命館守山は同じく左サイドの川端孝太朗(FC SETA2002)が長身でストライドを活かした走力と推進力が魅力。クロスの精度も高い。細川が右サイドにいることが多いが川端がいる左サイドから得点が生まれることも多いのが特徴だ。GKには茨城国体滋賀選抜の上田拓真2年(MIOびわこ滋賀)も今大会チーム無失点の原動力となっている。センターバックの三品虹太(佐川滋賀FA)もロングフィードが正確で攻守において安定感がある。

この両チームが3回戦で当たるのは非常に勿体ない。しかしここをクリアすれば勢いもつく上に皇子山がぐっと近づくと両チームとも考えてるはずである。それだけにきっと最後まで見応えのあるゲームになるだろう。

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