見出し画像

窪塚アゲイン

土曜よる10時、日本テレビ「最高の教師」に出演中の窪塚愛流くん。第4話のクライマックスを見ながら、「窪塚こい、クボヅカこーい」と念じておりました。

いやー、言ってほしかった。演説ぶっこいてほしかった。
「僕たちは、愛するために生まれてきました」と。
はい、個人的ドラマ史上、燦然と輝く窪塚洋介の学園ドラマ「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」の、名シーンをほうふつとさせます。さすが愛息子、愛流くん、似てるー。かっこいー。きれいな顔ー。

制作陣も「カモン窪塚」と思ってたに違いありません。思いのほかたっぷりの、長ゼリフがありました。愛流くん、一生懸命、練習したんだろうな。お父さんは、あたたかく、そっとしてたかな、きっと微笑んでるだろうな。

栖原(すはら)竜太郎役 窪塚愛流(あいる)

九条に言われてさあ、ずっと考えてたんだ。
愛情という本能的な人間関係の欠如を、
教師が理屈をふりかざしてどうすることはできない、
できるのは本当に思いのある人だけだ、って。
それから、傷ついた江波になんて声かけるべきか考えてた。
考えることが嫌いな俺が
考えて、考えて、考えまくって
んで、ひとつだけ答えがでた。

江波「なに?」

ねーよ!
居場所なんて。

どっかのだれかに安住の場所求めても、
嫌われたら終わり、
他の誰かに取られたら終わり、
それにびびってふるえて、
いつのまにか居場所と思った場所もそうじゃなくなっちまう。
でもさあ、別になくたってよくない?
生きてた、ってだけでじゅうぶんじゃん。
てか立ってるだけの自分を誇れよ。
だってその場所に誰かが来るかもしんねぇし。

江波「そんなの栖原だから言えるの、わたしにはそんな特殊な考え…」

それ!
江波はいつもみんなと違う考えを否定しようとする。
なんでそんな、おそろいでいることばっか求めんの?
誰かと同じであることを、必要以上に求めなくていいんだよ。
じゃないと、あの人が頼んだものと同じもの頼まなきゃ、とか、あの人が好きって言ってた曲聞かなきゃとか、余計なことばっか気にして、自分が何好きなのかもわかんなくなる。
たまにはさ、同じものを頼んで喜ぶんじゃなくて、違うものを頼んで文句言われない関係を喜べるようになれよ。
この季節にホット頼む俺が、
江波のこと好きなんだから。

誰かが必要としてくれる居場所を、必死に求めなくたっていいんだ。そんな場所、居場所にはなりゃしねぇ。
江波が立ってるその場所こそが、居場所なんだって思えばいい。
俺はお前の居場所なんてものにはなれやしないけど
お前の居場所には俺がいつだって行ってやれるよ。

江波「ありがと。でも、ごめん。
さすがに今日別れるって決めた人がいるのにすぐさま別の人の思いに応えられる気持ちにはなれない」

まあ、そりゃそうだ。
とりあえず今日は、騙されたことに気づいて心を踏みにじられた日だろ。
じゃあ、泣けば。

ドラマ 日本テレビ「最高の教師」第4話

教師役の松岡茉優さんと、生徒・鵜久森(うぐもり)叶さん役の芦田愛菜ちゃんが1話からバッキバキで、実力が突出してて、まー、すごかったね。回を追うごとにストーリーも展開していって、ダレず、4話に俺たちのクボヅカを持ってきたりして、うまい。目が離せないね。ここんとこ民放ドラマは見る価値ないのばっかりだったけど、これは楽しみです。


もうひとつ、今期のドラマでおもしろいの。
火曜深夜24:25~24:55 フジテレビ「僕たちの校内放送」。
ダークホースでした。えっ、全4話なの? もったいない。

ありがちな内容なんだけど、安定の前田旺志郎と、フレッシュな木戸大聖の2人の高校生に、クールな女子高生・瑞輝の中田青渚さんのコンビネーションが、くすっと笑えておもしろい。中田青渚さんって、このドラマでも「おっ、いいね」と思うんだけど、あ!朝ドラの聡子だ!と気づいた時から、改めて、がぜん注目! 「らんまん」で田邊教授の幼妻の役をしてて、しっとりかわいらしくて心ひかれるんです。一方で、フジの深夜で校内放送の構成作家でひねりを効かせてるもんだから、ありがちですが、ギャップに萌えます。関東ローカルみたいだけど、TVerでは見れそう。ぜひ。


(おまけ)
オレたちのクボヅカこと、みんなが敬愛する窪塚洋介氏の「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」の名演説を置いておきます。

僕たちは、愛するために生まれました。
僕たちは、苦しむために生まれたわけじゃありません。
無責任な大人が作った二十世紀は、矛盾や欺瞞に満ちていたが、
僕たちは苦しむために生まれたわけじゃありません。

ときどき心ない人に出会うと、後ろから殴りたい衝動にかられますが、
僕たちは傷つけるために生まれたわけじゃありません。

ときどき心ない人に出会うと、不安定になり、息苦しくなりますが、
僕たちは傷つけられるために生まれたわけじゃありません。

僕たちは時々もう一人の自分を作り上げます。
それは、苦しみや悲しみから逃げるためかもしれません。
他人から見れば、逃避かもしれません。
家の中に引きこもり、あるいは違う場所に逃げたくなるんです。
もう一人の自分という友達と話し合うために。

だから、いかなる人も孤独になることはありません。
すべての人に必ず、もう一人の自分という友達がいます。

その友達を僕たちは、悪いやつだと思う時があります。
臆病で残酷だったりするやつだと。

でも、真実は違う。
臆病で残酷だったりするのは、友達ではなく本当の自分です。

なぜなら友達は、本当の自分を救うために存在するからです。

だからこそ、この素晴らしい友達と僕たちは別れなければいけません。
そうしないと僕たちは、いつまでももう一人の自分に甘えてばかりいるからです。

さて、それはいつなんでしょう?

愛する人と巡り合った時です。

寂しさも悲しみも苦しみも、もう一人の友達に代わって、
愛する人が共有してくれるからです。

さぁ、愛する人を探しに行こう。
僕たちは愛する人の前で一日のことを話し、
笑い、泣いて、抱き締め合い、キスして、セックスする。
そして勇気をもらい、同時に与える。

僕たちは、ただ愛するために生まれました。
ただ、僕たちは…

2001年 ドラマ TBS「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」最終回
脚本・野島伸司

はい、ABBA「チキチータ」が流れてきましたね。

2001年のドラマなんですね。
20年以上たってもほんと、意味はわからないですけどね。
「僕たちは、ただ愛するために生まれてきました」は
永遠ですけどね。