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市民公開講座の現場に携わっている経験に基づいて考える東アジアの多文化共生

こんばんは。テツジンです。
ご訪問ありがとうございます。
本日、市民公開講座の現場に携わっている経験に基づき、東アジアの多文化共生について考えてみたいと思います。


私は学部1年生の時の1999年からボランティアとして、下記のような、多文化共生にかかわるさまざまな活動に積極的にかわかってきました。


☆1999年から2005年まで、札幌市の第三セクターの財団法人札幌国際プラザで、外国語ボランティアを務めました。札幌雪祭り期間中の観光案内、2002年FIFAワールドカップ大会などで外国語ボランティアを務めました。
☆1999年から2011年まで札幌市体育協会でボランティアとして、「札幌市と瀋陽市スポーツ少年相互交流事業」で、札幌市体育協会と瀋陽市国際体育友好協会及び瀋陽市体育局との窓口として、連絡調整業務などを担当してきました。
☆2001年から北海道内の小学校におもむき、総合学習の時間に小学生と交流し、講師として中国の文化を紹介する活動を続けています。


私が関わってきた国際交流及び国際理解の促進にかかわる実践活動は、スポーツ交流にかかわるものを多く経験してきました。このようなスポーツ交流に参加して以来、スポーツ交流を通しても、学術的なアプローチとは別の角度から、相互理解、関係改善、平和構築の可能性を見出すことができると考えるようになりました。

これまでのスポーツ交流を通じて、国際交流や国際理解促進のための活動は、差別などの不平等意識をなくすこと、グローバル・シチズンシップや文化の多様性の理解を深めるための質の高い教育の促進、さらには、世界平和に繋がる重要な活動と捉えることができると確信をもつことができました。

これは、学部生時代の1999年頃から、SDGs(持続可能な開発目標)の課題に問題意識を持っていたということになります。永年にわたって国境を越えて展開されるボーダレス活動に関わり、多文化共生社会の構築、持続可能な社会の実現を目指して努力してきました。

約20年間の研究実践活動を経まして、昨年、私設「多文化共生・国際交流研究事務所」を開設し、理論と実践を踏まえて多文化共生と国際交流について研究を継続しています。学校・企業対象の研修、市民公開講座など、さまざまなアプロ―チで多文化共生社会の構築に向けて実践活動を継続しています。

今年5月からさっぽろ自由学校「遊」で、「越境する人と文化を通して読み解く東アジア」というテーマで、連続市民公開講座を開催しています。9月まで前期の5回講座が無事終わりました。10月から後期の講座が始まります。

講座ではローカル地域に焦点を当て東アジアの多文化共生について考えます。具体的には、比較の視点を取り入れて、ローカルとグローバルを結ぶ人と文化(食、音楽、スポーツなど)に着目し、日中韓のそれぞれ二つの地域を取り上げます。
講座のねらは、講座を通じて皆さんには、多文化共生を身近に考え、東アジアの歴史や文化、そして人間に対する理解を深める一助となることを願っています。


自由学校「遊」では、ほかの講座もたくさん開講しています。

図 自由学校・遊 後期講座 目次


講座は教室とオンラインが併行して行っており、私が担当する講座の参加者には北海道だけではなく、道外からの参加者もいます。
教える=アウトプットするためには、インプットする必要もあります。実際、私も受講する講座があります。

私が市民公講座に携わる理由は、教育理念の一環として、1999年から始めた小学校での総合的な学習時間に続き、多文化共生社会を構築するためです。
私が考える多文化共生には、国と国と関係のものも含まれますが、主には地域に着目しています。しかも、地域も私がある程度知っている、コンスタントにフィールドワークを行っている東アジアに限定しています。


また、地域に着目する理由は、7月の連載ブログ記事「地域と地域を結びつける」で強調してきました。


端的に言えば、一気なりに多文化共生と言っても「他人事」と思いがちだが、地域に着目ことによって「自分事」になりうると考えられます。

「自分」に引き付けて考えることは、つまり、<一人称>で物事を考えることができます。多文化共生は、自分から始めること、<私>=<一人称>から始めることだと思います。


20年間、国際交流に携わる実務体験から、特に、5月から市民公開講座に携わってから、一層そう思うようになりました。

参考資料
・さっぽろ自由学校「遊」講座情報

http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php


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