中国近代文学の父、魯迅を通して読み解く東アジア(2)
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本日、前回について中国近代文学の父、魯迅について書きます。
魯迅(1881-1936)は、浙江紹興市出身。小説家、翻訳家、思想家です。中国で最も早く西洋の技法を用いて小説を書いた作家。中国近代文学の父と呼ばれています。魯迅の作品は中国だけでなく、広く東アジアでも愛読されています。
1902年春、魯迅は浙江省の官費留学生として日本へ渡り、東京の「弘文学院(こうぶんがくいん)」に入学しました。魯迅は日本留学中に夏目漱石と芥川龍之介をはじめとする多くの文化人の影響を受けました。
また、魯迅に影響受けた日本の文化人も多かったです。例えば、竹内好や大江健三郎、そして村上春樹など多いです。魯迅についてまた後日書きます。
参考文献
・片山智行『魯(ろじん)迅:阿Q中国の革命』中公新書、1996年
・竹内好『魯迅』講談社文芸文庫、1994年
・藤井省三『現代中国文化探検:四つの都市の物語』岩波新書、1999年
・藤井省三『東アジアを生きる文学 』岩波新書、 2011年
・藤井省三『村上春樹と魯迅、そして中国』早稲田新書、2021年
・羅執廷・秋吉収「魯迅と夏目漱石 ―社会批評及び文明批評の受容と相違 ― 」 『九州大学言語文化論究』 40号、2018年、 27-39頁
・王唯斯「芥川龍之介「羅生門」と「鼻」の中国語訳について:魯迅訳と1970年代以降の翻訳成果の懸隔」『文教大学言語文化研究科紀要』5、2019年、59-88頁
・趙春英・金珽実・郭俊海「作家同士の交遊 : 大江健三郎と中国近現代の作家たちをめぐって」『九州大学留学生センター紀要』 28 号、2020年、 15-24頁
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