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ニッポン魅力発見の旅 北海道(4)厚岸町を訪ねて(その2)

ご訪問ありがとうございます。

本日、5月1日に続いて、厚岸を訪ねたことについて紹介します。

厚岸大橋

本日、厚岸大橋と厚岸湾を訪ねて得たひらめきについて書きます。

ブログで何度か書きました。

旅に出かける時、その地域の駅や博物館、代表的な橋、港・・・などを訪ねるようにしています。

なぜなら、これらの場所は、「記憶の場」です。

研究で大事にしているフレームワーク(枠組み)です。

まず、「記憶の場」について簡単に説明します。

(少し難しい理論なので、読み飛ばして大丈夫です。)

現在、記憶の概念が人文社会科学で重要視されています。

それは、フランスの歴史学者である ピエール・ノラが率いるプロジェクト『記憶の場』の役割が大きいと考えられます。

ピエール・ノラはその著書『記憶の場(第 1 巻)』のなかで、記憶の場は「場」という語のもつ3つの意味――物質的な場、象徴的な場、そして機能としての場――においての場であると書いています。3つの場が相互関連している例として「世代」を挙げている。ノラによれば、「世代は、人口上のことを指し示すがゆえに物質的である。また、記憶の結晶化も伝達もおこなうがゆえに機能的であると考えられる。そして、ごく少数のものたちが経験した出来事や体験によって、それを経験しなかった多数の者たちを性格づけるがゆえに、本質的に象徴的である」と言います。

ピエール・ノラの理論に基づけば、記念碑、駅、博物館、住所、言葉、食、本、切手、世代、映画、日付、世代、音楽・歌、などなどが記憶の場になりうると言えます。

厚岸湾


       厚岸湾は、南東に開け太平洋に面しています。


つまり、厚岸では、厚岸大橋を境界に、湖(厚岸湖)と海(太平洋)が接しています。

私はいろいろな境界を越える度に感動を覚えます。

例えば、2019年新潟に行った際に、信濃川が日本海へと注いでいく場面を見た感動は記憶に新しいです。


 信濃川が日本海へと注いでいく場面

    

中国語の「境界」は、「jìngjiè」と発音します。

中国語の「境界」は、日本語の意味のほか、下記のもう一つの意味があります。

(思想上・芸術上到達する)境地,域,世界


理想境界=理想の境地

精神境界=精神の世界


言いたいことは、真剣に考えて「境界(boundary)」を越えたら、ある「境界(jìngjiè)」に達することができるのではないかと思うようになりました。

参考資料

・厚岸漁港紹介誌「味な港“あっけし”」 釧路開発建設部釧路港湾事務所. 2022年5月2日閲覧。

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