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再び李香蘭を通して読み解く東アジア

ご訪問、ありがとうございます。
前回に続き、李香蘭について違う角度で追記します。


李香蘭 私の半生


李香蘭について約10数年間、様々な角度から調べてきました。本日は、①追体験 ②歴史 ③撫順 ④瀋陽 ⑤長春など5つのキーワードに沿って話を進めていきます。


私が李香蘭のことを知ったのは、日本留学に来た間もない時、『ミュージカル李香蘭』を見たのがきっかけです。


その後、関連書籍を読み、李香蘭が出演した映画、そして上戸彩が演じる李香蘭のドラマもみました。
その時、私が痛感したのは、中国や日本の歴史ないし東アジア近現代史について知らないことです。
それで、言語だけではなく、歴史も勉強しなければならないと思うようになりました。

      さて、歴史とは何か?

さまざまな見方がありますが、イギリスの歴史学者のE.H.カーが言ったことが広く知られています。


  歴史とは、過去と現在との絶え間ぬ対話である。


私が李香蘭について多角度から調べているのは、一種の追体験だと言えます。

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           瀋陽駅


追体験とは、辞書の説明によれば、「読んだり聞いたりして知った他人の体験を、自分の体験としてとらえなおすこと。」


私は追体験をするために、旅に出かけてきました。

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                長春駅

中国でフィールドワークをした際に、李香蘭がかつて生活した地域――撫順、奉天(現瀋陽)、新京(現長春)――を訪ねました。

长春电影制片厂

        長春映画製作所(旧満洲映画協会の跡地)


戦中、戦後を中国と日本の狭間で生き抜いた李香蘭の人生に関心を持っている方は、きっと多いと思います。
追体験をしてみませんか。


参考文献
・E.H.カー著、清水幾太郎『歴史とは何か』岩波新書、1962年。
・山口淑子・藤原作弥『李香蘭 私の半生』新潮社、1987年。
・『ミュージカル李香蘭』作品紹介 劇団四季【公式サイト】
https://www.shiki.jp/applause/rikoran/

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